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いーかわらばん vol.290

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2007/09/20
  • vol.290

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

ミシュランの三ツ星レストランは?

■ 2. 山崎発、経営を考える

継承・伝承のスケジュール化

■ 1. 時の話題

<ミシュランの三ツ星レストランは?>

自動車に少しでも興味を持っている人なら、「ミシュラン」といえば、フランスの
伝統あるタイヤメーカーであることはご存知のことと思います。

そのミシュランが今度は、料理の評価で東京に上陸します。いわゆる『ミシュランガ
イド東京2008』が今年11月発刊されるのです。

知る人ぞ知るミシュランガイド、1920年から販売が開始され、1930年頃からは、
レストランを星の数で評価するシステムが始まりました。

しかし、どこまでも欧州だけだったものが、2005年にはニューヨークとサンフラン
シスコ版が発刊され、昨年はロサンゼルスとラスベガス、そして今年ついにアジア
への第1歩として東京進出の運びとなったわけです。こののちは、香港や上海が
予定されています。

ミシュランガイドの星は、
 ☆☆☆・・・わざわざ訪れる価値がある卓越した料理
 ☆☆ ・・・遠回りしてでも訪れる価値がある素晴らしい料理
 ☆  ・・・そのカテゴリーで特に美味しい料理を提供するレストラン
といった意味があります。基本的に評価は「料理」のみで、「快適さ」は、フォークと
スプーンのマークで表示されます。

すでに東京の有名どころでは、覆面の外国人調査員が頻繁に出入りしている、といっ
た情報や、実際に電話等での問い合わせがあったりと動きもかなり活発になってきて
いるようです。

フランスでは二つ星以上とれば間違いなく2割の売り上げアップとのことですが、さて
日本料理など、料理だけでは語れない奥深さがどのように評価されるか、注目です。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<継承・伝承のスケジュール化>

前回までに、
ステップ1:継承・伝承項目のリストアップ
ステップ2:継承・伝承させる人、受ける人のリストアップ
ステップ3:継承・伝承方法の整理とツール作成
という3つのステップについて順次説明をしてまいりました。

今回は、
ステップ4:継承・伝承のスケジュール化
についてお話をします。

これは今までのステップの総まとめであり、かつそれを時系列に並べる作業です。

したがって、
① どのような継承・伝承項目について
② 誰が
③ 誰に対して
④ どのような方法で(どのようなツールを用いて)
⑤ どの時期に、どれくらいの時間をかけて(いつまでに)
継承、伝承するのか、を整理することになるわけです。

ここで、考えておくべきことがひとつあります。それは、まず「継承・伝承マニュアル」
を作ることが先決ではないのか、という点です。このことは何人かの方からご質問を
いただきました。

もちろん、ステップ1のリストアップする段階で技能マップを作成したり、ステップ3で、
ツールを作成する際に、ある程度マニュアル的なものはできあがっていくと思います。

しかし、マニュアル作成は、特に人と時間を、専門的に大幅に割くことができない
中堅・中小企業の場合には、実際に継承・伝承しながら作成していくものだと思い
ます。

しかも、マニュアルには、
・習得すべき技術自体のマニュアル
・それらを継承・伝承させるための指導マニュアル
の2種類が必要です。前者は当然のこととして、特に後者の存在が重要なのですが、
ないがしろにされがちです。

したがって次回は、最後のステップである、
ステップ5:継承・伝承の実践とマニュアル作成
についてお話を進めていきましょう。

■ 3. 事業承継の真視点

<MBOの基本形>

前回は、MBOの概要についてお話をしましたので、今回は、事業承継を前提にして、
MBOの基本形についてお話をしましょう。

高収益企業A社はオーナー一族に跡取りがいないために、現在の番頭役である専務の
甲氏が会社を後継していくこととなりました。

まず甲氏は、自己資金でB社を設立します。オーナー一族からの株式買取代金の適性
額が2億円だと仮定すると、自己資金ではまかなえないので、B社が銀行から借入れ
を行い、全株をオーナー一族から買い取ります。

B社にとっての問題は、2億円の返済です。そこで、高収益企業であるA社とB社が合
併をすることによって、この2億円の返済資金を捻出する、というスキームです。B社
が所有したA社株式は、合併によって相殺され、消滅します。

ここでの注意点は、まず税務的には、株式の買い取り価格の問題です。

個人から法人への譲渡になりますので、適正な時価を算出しなければなりません。
もちろん、売却したオーナー一族には、譲渡所得税が課税されます。

経営的には、合併後の財政状態です。

従来とまったく同じ業務であるにもかかわらず、借入金が2億円増加しています。これは、
元金や利息の返済によって、資金収支が悪化をもたらすことは間違いありません。
後継経営者はこのあたりのことをよく見極めて、財務対策を打たなければならないでし
ょう。

次回はこの基本形以外のMBOについてお話をしましょう。

■ 4. おしらせ

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次回のテーマは以下の通りです。

  • 1. 時の話題
  • 2. 山崎発、経営を考える
  • 3. 財務ホット情報
  • 4. おしらせ

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