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いーかわらばん vol.286

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2007/08/23
  • vol.286

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

ビリーズ・ブートキャンプがヒットしたもうひとつの理由?

■ 2. 山崎発、経営を考える

技術・技能・ノウハウマップ

■ 3. 事業承継の真視点

MBOってなに?-その1-

■ 1. 時の話題

<ビリーズ・ブートキャンプがヒットしたもうひとつの理由?>

アメリカのエクササイズビデオ「ビリーズ・ブートキャンプ」が大ヒット
しました。

かわらばん読者のなかにも、
 「購入したよ」
 「とりあえずそれなりにがんばっているよ」
 「効果もそこそこ・・・?」
という人が何人かおられるかもしれません。

このヒットの理由としては、健康志向、ダイエット志向を背景に、新兵向
けの訓練キャンプであるところが非常に目新しく、だから効果があるはず
だ、というイメージをいだかせたところにある、と言われています。

しかし、それ以外にもうひとつヒットをもたらした隠れた理由があるよう
に思います。

それは、「7日間集中」という謳い文句です。

「1日1時間、7日間で何とかなる!」というイメージは非常に大きな購入
動機になったと思われます。これが「1年間かかる」となるとここまでヒ
ットしたかどうかは疑問です。

マーケティング的に言えば、
 「時間との闘い」=「時間節約型消費」=「短時間で効果を得たい」
という潜在的欲求をくすぐった、という部分を感じるのです。

たとえば、スポーツフィットネスに月2回以上通う人の割合と余暇時間との
相関関係に関するある調査によれば、平日の余暇時間が1時間未満という、
もっとも忙しい人たちの割合が多い、とのこと。

言い換えれば忙しい人ほど健康に気を遣って何かをしなければと感じている、
ということで、こういった人たちにも市場を広げるための「7日間集中」と
いう謳い文句だったわけです。

可処分所得もさることながら、「可処分時間」が大きな購入動機になる可能
性を示唆している典型例ととらえることもできそうです。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<技術・技能・ノウハウマップ>

前回までに
 ステップ1:継承・伝承項目のリストアップ
 ステップ2:項目ごとに、継承・伝承させる人、受ける人のリストアップ
という二つのステップについてご説明をしました。

ここで、これらのステップに関する補足をしておきましょう。

今回は、まずステップ1の、継承・伝承項目のリストアップについてです。

前々回、優先順位をつけて整理する、という表現をしましたが、優先順位を
つけるためには、項目ごとに、次の点について整理をしていかなければなり
ません。

① 習得にかかるおおよその時間
② 当社における重要性(貴重性、独自性)のランキング
③ 標準化の可能性の探索
④ 代替化(たとえば手動から自動へなど)の可能性の探索

そして、このために有効なものが、「技術・技能・ノウハウマップ」です。

たとえば、「部品加工」「溶接」「組立」「塗装」「品質管理」「生産計画」
「作業管理」「設備保守」という工程の大項目があるとすると、それをまず表
の縦に並べます。

次に、そのなかの「部品加工」については、横の列に
① 図面をもとに機械加工の概要を理解
② フライスを使用した加工
③ マシニングセンターによる加工
④ 旋盤による加工
⑤ 放電加工機による加工
⑥ 部品のハメアイの寸法決定
⑦ 公差を考慮した加工
といったように中身を整理し、全体が一目でわかるような表(マップ)を作成し、
そこに上記の習得にかかる時間や重要性ランキングなどを記入してみる、
というものです。

もちろんこれはスタート段階ですが、このマップを作成しておくことによって、
ステップ2以降が非常にやりやすくなってくるのです。

■ 3. 事業承継の真視点

<MBOってなに?-その1->

「最近、新聞などでMBOという言葉をよく見ますが、どういうものですか」と
いう質問をよく受けます。すかいらーくが2006年6月に創業家を中心としたMBO
を行い、上場を廃止した、というのは記憶に新しいところです。

私が行っている事業承継のセミナーでは、事業承継の重要な手法の一つとして必
ずご紹介していますが、事業承継のみならずM&Aの視点からも知っておいて損
はありませんので、数回をかけてご説明をいたします。

MBOとは、Management Buy-Out の略で、経営者や従業員が、自社の株式
や一事業部門を買収して、会社から独立する(飛び出す)手法のことを言います。

ひとことでMBOといっても、実際には、
① 子会社の経営陣や事業部門の責任者が独立を行うケース
② 中小・中堅企業の事業承継に活用されるケース
③ 破綻企業の事業再生の手段として利用されるケース
などに大別することができます。

また、従業員が主体となる場合は、EBO(Enployee Buy-OUt)、経営陣と従業員
が一体となって行う場合は、MEBOなどと呼ばれることもあります。

次回以降、まず②の事業承継として活用されるケースから順次ご説明をしていく
ことにします。

■ 4. おしらせ

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