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いーかわらばん vol.281

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2007/07/12
  • vol.281

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

麹(こうじ)の威力!?

■ 2. 山崎発、経営を考える

継承・伝承すべき事項のリストアップ

■ 3. 今月の本棚

『ウィキノミクス』 日経BP社
  ドン・タプスコット/アンソニー・D・ウィリアムズ 共著 井口耕二訳

■ 1. 時の話題

<麹(こうじ)の威力!?>

麹(こうじ)といえば、焼酎などの原料として知らない人はいませんが、
最近では、さまざまな用途での開発が行われています。

鹿児島に、「源麹研究所」という会社があります。

山元正博さんという方が社長ですが、トヨタや日本通運、日本政策投資
銀行が資本参加したということで注目されました。

その魅力はどこにあるのでしょうか。

研究所のホームページを覗いてみますと、事業案内の最初に、
 食品残渣飼料化プラント
という項目があります。

これは、焼酎廃液の海洋投棄が禁止された後、いかにして安いコスト
で廃液を処理するかという課題に応えたもので、麹菌の発酵熱だけで
廃液に含まれる95%の水分を飼料化してしまう装置のようです。
http://www.genkoji.com/

さらに、飼料添加物、養豚技術、グリーンストラップなどにも進出して、
独自の技術開発がなされています。

飼料添加物については、いま石油価格高騰化のあおりを受けて価格
が上昇しているトウモロコシの量を大幅に減らすことができることも
あって、社会貢献度も大きいと言えるでしょう。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<継承・伝承すべき事項のリストアップ>

前回は、「外部的な知」の獲得というべき「顧客との対話」から、「内部
的な知」の獲得とも言うべき「継承・伝承」の問題へと話の中心を移す
ことを予告いたしました。

これは「2007年問題」とも言われているように、特にメーカーにおける
加工技術などは、緊急切実な問題となっています。

しかし、ご承知のとおり「継承・伝承」ということばは、何も加工技術だけ
に使われるわけではなく、極めて広範囲について行われるべきもの
です。

たとえば、事業の継承、経営の継承といった言葉で表現すれば、これは
もう、企業の機能のすべてが対象となってくるでしょう。

これからは、この「継承・伝承」と言う問題を、従来からの話の流れを汲
んで、「知」との関係でお話してみたいと思います。

まず、最初に考えなければならないことは、継承・伝承すべき中身は何
なのか、という問題です。

どんな会社でも、担当者の入れ替え時点で使用する「引継事項」を記し
た何らかの書類は必ず存在するはずです。これは、最も身近な、継承・
伝承すべき中身でしょう。

では、それだけか、というと、今まで何回か、ご説明をしてきたいわゆる
「暗黙知」がかなりの確率で抜け落ちてしまいそうです。

継承・伝承すべき中身を考える際に、最も注意すべきは、この暗黙知の
存在で、それらを含めて、まず、リストアップする必要があるでしょう。

まず、各部署ごとに、
 ① 現時点で存在する「引継事項」(書類)
 ② 現在の「引継事項」で漏れているが、書面化しやすい事項
 ③ 「引継事項」といった書面には表せないが、継承・伝承の必要な事項
をリストアップすることが非常に大事だ、ということができます。

したがって、今回のまとめとして、とりあえず、
 第一条件 継承・伝承すべき中身のリストアップ
としておきましょう。

■ 3. 今月の本棚

<『ウィキノミクス』 日経BP社
  ドン・タプスコット/アンソニー・D・ウィリアムズ 共著 井口耕二訳>

「マスコラボレーションによる開発・生産の世紀へ」という副題がついて
おり、無数の人や企業がオープン化されたコラボレーションにより、業界
に革新をもたらす事例を数多く挙げ、整理しています。

マスコラボレーションにより、偉大な商品が創造された例として、真っ先に
あげられるのは「リナックス」でしょう。

ご存知のように、プログラマーであるリーナス・トーパルズが作成したOS
が掲示板で一般公開され、プログラムの改変が誰でもできるようにして
無償で使えるようにしたものです。

マスコラボレーションの例として、本書では、
 ① アイデアゴラ(アイデア広場)
 ② プロシューマー(使用者が企画等に加わる)
 ③ 参加型プラットフォーム
といったものを、BMW、アマゾン、中国の二輪車メーカー「力帆」などの例を
使って説明しています。

そして最後に、これらを成功させるキーワードとして、
 ① オープン性
 ② ピアリング
 ③ 共有
 ④ グローバルな行動
を示しています。

優秀な企業は多かれ少なかれ、すでに以上のいくつかを実践しているはず
ですが、よりレベルアップするための整理のツールとして、ぜひご一読くだ
さい。

■ 4. おしらせ

山崎修一オープンセミナーのお知らせ

 日時:8月22日(水) 10:00~16:45
 テーマ:『失敗しない事業承継対策 オーナー社長の打つべき手』
 お問い合わせ:SMBCコンサルティング株式会社 06-6222-9586
  http://www.smbc-consulting.co.jp/company/seminar/
     kansai/month/200708.html27_seika.html
 
 日時:8月23日(木) 13:00~17:00
 テーマ:『経営者・幹部のための経理実務講座』
 お問い合わせ:神戸商工会議所 078-303-5808
  http://www.kobe-cci.or.jp/seminar/jinzai/070823_keiri.html

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次回のテーマは以下の通りです。

  • 1. 時の話題
  • 2. 山崎発、経営を考える
  • 3. 事業承継の真視点
  • 4. おしらせ

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