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いーかわらばん vol.465

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2022/02/18
  • vol.465

▼INDEX▼

■ 1. 山崎発「新天動説」への幕開け(2)

「雇用」「請負」「委任」が混在する?!

■ 2. みんなの疑問!?(2)

育児・介護休業法の改正ってありました?

■ 1. 山崎発「新天動説」への幕開け(2)

<「雇用」「請負」「委任」が混在する?! >

新天動説について、最初に、仕事の側面から考えてみましょう。

コロナ禍では、人との接触を避けるためにオンラインが急速に普及しました。
在宅勤務、リモート社員が当たり前になりました。

このことは、前回申し上げた通り、人が会社や工場に行くのではなく、仕事が
人 のいるところにやってくる割合が大きくなったことを意味しています。ひと
ことで言えば「通勤概念」がなくなって、いつでも、どこでも仕事ができるよ
うになってきたのです

すなわち、
  1 仕事が時間に縛られる
  2 仕事が場所に縛られる
という二つの「縛り」が消えていってしまうわけです。

最近、さまざまな目的のもとに、就業規則を改訂して「副業を認める」会社が
増加しているようですが、これらの「縛り」がなくなってきたことの反映とも
言える現象です。

しかし、これらの現象は、優秀、有能な人間であればあるほど、「自立化」を
もたらします。

たとえば、A社に雇われて翻訳の仕事に携わっていた山田さんが、リモート社員
となって活動するうちに、A社では副業を認めているからということで、ネット
で募集していたB社とC社の翻訳の仕事を引き受ける、ということは自然の成り
行きかもしれません。

また、翻訳仲間が新しく翻訳専門のD社を立ち上げたので、「ぜひ非常勤取締役
になって翻訳関連の仕事をしてください」ということで、A社の承諾のもと役員
に就任することもあるかもしれません。

この場合、山田さんのやっている仕事の内容はそう大きく変わらないにもかかわ
らず、A社とは雇用契約、B、C社とは請負契約、D社とは委任契約、となります。
 
これはあくまで一例ですが、このように、優秀で豊かな才能を持っている人は、

リモート化 → 自立化 → 複数企業との契約 →「雇用」「請負」「委任」の混在

という傾向を強く持つことになるのです。

「だから?」「今までもあったよ!」という声が聞こえてきそうです。しかし、
この傾向が強まることは、従来とは異なる大きなインパクトを各企業にもたらす
ことになります。

次回はこのインパクトについて考えを深めてみましょう。

■ 2. みんなの疑問!?(2)

<育児・介護休業法の改正ってありました?>

みんなの疑問、第2弾です。

労働関係の改正が目白押しで、何の改正が入っているかあやふやになって
しまいます。

今回は、育児・介護休業法の改正についてまとめてみます。

令和4年4月1日施行の改正です。

雇用環境の整備・個別の周知・意向確認の措置について義務化されます。

雇用環境の整備については、以下の(1)~(4)のいずれかの措置を
講じなければなりません。

(1)育児休業・産後パパ育休(※参考)に関する研修の実施
(2)育児休業・産後パパ育休に関する相談体制の整備等
(3)自社の労働者の育児休業・産後パパ育休取得事例の収集・提供
(4)自社の労働者へ育児休業・産後パパ育休制度と育児休業取得促進
    に関する方針の周知

個別周知と意向確認の措置は、妊娠・出産(本人または配偶者)の申し出を
した労働者に対して、育児休業制度に関する以下の周知事項(1)~(4)
の周知と、休業の取得意向の確認について、個別に行わなければなりません。

◆周知事項◆
(1)育児休業・産後パパ育休に関する制度
(2)育児休業・産後パパ育休の申し出先
(3)育児休業給付に関すること
(4)労働者が育児休業・産後パパ育休期間について負担すべき
    社会保険料の取り扱い

個別周知・意向確認の方法は、面談・書面交付・FAX・電子メール等の
いずれかで構いません。

(※参考)育児休業については令和4年4月1日施行ですが、産後パパ育休
については、令和4年10月1日施行となりますので、産後パパ
育休の部分のみ、改正は10月1日以降からの対象となります。

産後パパ育休については、施行日に余裕がございますので、
第3弾にてご説明させていただきます。

■ 3. 今月のおすすめ3冊

このコーナーでは、山崎が最近読んだ書籍の中から、皆様にも目を通して
いただければ、と感じるものを3冊選んで掲載いたします。

ネット上に多くのレビューがありますので、解説は最小限にとどめます。
また、最近の出版物だけではありませんが、ご了承ください。

1 『フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた
    47の言葉』 原晋著 アスコム
    青山学院大学の陸上競技部監督の著書です。「組織の進化には、4つの
    ステージがある」など、会社組織にも大きなヒントになります。

2 『発達障害という才能』 岩波明著 SB新書
    第1章は「発達障害こそニューノーマルの時代に活躍できる」という
    タイトルです。オードリー・タン、イーロン・マスク、モーツァルト、
    ピカソなどを例に、ビジネスやアートの世界で「異能」を開花させる
    環境について考えさせられる本です。
    
3 『超訳 報徳起』 富田高慶著 木村壮次翻訳 致知出版社 
    二宮尊徳の思想をわかりやすく纏めた本です。渋沢栄一、武者小路実篤、
    松下幸之助、御木本幸吉など多くの人に影響を与えた江戸末期の思想は、 
    変化の大きな時代ほど、基本として学ぶ必要があるように感じます。

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いーかわらばん
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