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いーかわらばん vol.457

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2016/03/08
  • vol.457

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

1000万台の「壁」の意味するもの

■ 2. 山崎発、経営を考える

効用的修羅場の買い付け(その122)
            ・・・究極のゴールが存在価値を決定する!

■ 3. 今月の本棚

『マスカレード・ホテル』 東野圭吾著 集英社文庫

■ 4. おしらせ

株式会社トップ支援より

■ 1. 時の話題

<1000万台の「壁」の意味するもの>

自動車メーカーには、1000万台の「壁」というのがあるようです。



1000万台が目前に迫っていた(2007年、937万台)アメリカのゼネラル

モーターズは、あっという間に転げ落ちて経営破綻し、2009年6月1日、連邦

倒産法第11章(チャプター・イレブン)の適用を申請しました。



また、昨年は、ドイツのフォルクスワーゲン(2014年、1018万台)が、例の

排ガス不正問題を起こしました。



日本のトヨタも、2015年は1008万台を生産しています。そのトヨタは、本年

4月16日からカンパニー制を採用することを発表しました。



企画、開発、生産の領域に関して、従来からあるレクサスカンパニーに加え、

新たに小型車、乗用車、CVの三つのカンパニーを設けます。その他、技術・

部品部門の3つのカンパニー、本社機能の2つのカンパニーを加えると、

合計9つのカンパニーが動き出すことになります。



そこには、意思決定の質とスピードをアップさせるとともに、次世代の経営者

を育成し、1000万台の「壁」を克服することはもちろん、もう一段高い次元の

ガバナンスを実現していこうという意図が伺えます。



企業には、それぞれの段階で「壁」が存在すると言われています。たとえば、

社員数で言えば、30人の壁、100人の壁、300人の壁、1000人の壁などです。



今さら言うまでもありませんが、それぞれの壁は、従来の考え方、しくみでは

限界があり、次のステージにマッチした新しい体制を築くことの必要性を

示唆しています。



同時に、「壁」にぶつかってから対処するのでは、手遅れになる可能性が高い

こともわかります。成長軌道にある会社ほど、早い段階で、「壁」の存在を

先読みし、それを突き破るための根本的な発想転換が必要でしょう。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<効用的修羅場の買い付け(その122)
            ・・・究極のゴールが存在価値を決定する!>

前回の、ゴールにおける「目的」の重要性については、

 その5 よりハイレベルのゴールを設定し、実現すること

をもって、お話を終了しました。



今までのお話、これからのお話の体系を整理して示しますと下記のようになります。

(ーー線までの部分がすでにお話しした内容です)





 条件1 成長心を修得する機会

     「レベル4 実践養成塾型」を効果的にする4原則

   第1原則 個人ごとへの落とし込みと複数議論

      ポイント1 因果関係を疑う(例外察知)能力を持つこと

      ポイント2 善悪、強弱、大小などを測る"ものさし"を持つこと

      ポイント3 未来創造の方向性を持つこと

      ポイント4 「空間的位置」との融合

   第2原則 役割(存在価値):ゴールとその期限、計画

      ポイント1 ゴールの背景にある「べき」と「たい」のマッチング 

      ポイント2 ゴールにおける「目的」の重要性

        その1 とことん深く考えること

        その2 とことん納得すること

        その3 ぶれてはならない部分を見極めること

        その4 価値ある検証をすること

        その5 よりハイレベルのゴールを設定し、実現すること

   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

      ポイント3 究極のゴールをどこに求めるか

      ポイント4 ゴールと行動革新との関係

      ポイント5 ゴール実現の確率を高めるために

   第3原則 タイムリーかつ継続的な振り返り

   第4原則 トップ関与

 条件2 成長心あふれる空気

 条件3 成長実感のしくみ





さて今回から、ゴールにおける「目的」のさらに奥にある、

 ポイント3 究極のゴールをどこに求めるか

に入るわけですが、これは、個人や組織の成長を長期的に見た場合、必要不可欠な要素で

あると私は考えています。



なぜなら、究極のゴールをどこに求め、それに基づいて実際にどのような行動をしているか

によって、個人であれ、組織であれ、その存在価値が決まっていくと考えられるからです。



しかし、実のところ、存在価値を決めるほど重要なこの点について、三つの教育の現場、

すなわち家庭教育、学校教育、企業教育のいずれの現場においても、深く考える機会が

極めて乏しくなってきている、といった傾向が見られます。



また、この種の教育を長年にわたり根気強く行ってきた企業とそうでない企業とでは、

短期的な利益はともかく、長期的な体質や風土の向上、組織ひとりひとりの成長において、

大きな差が生じてきていることも事実です。



次回以降、このような視点に立って、究極のゴールについて議論を深めていきましょう。

■ 3. 今月の本棚

<『マスカレード・ホテル』 東野圭吾著 集英社文庫>

東野圭吾氏は、今さらご紹介するまでもなく、日本を代表する売れっ子推理作家の

ひとりです。「もうこれ読んだよ」という人も多いかもしれません。



ドラマ化した福山雅治主演「ガリレオシリーズ」や阿部寛主演「加賀恭一郎シリーズ」、

その他に『白夜行』『幻夜』『流星の絆』など、発表作はすでに百冊前後になっている

のではないかと思います。



この本は2年ほど前に出たものですが、ビジネス書をご紹介するこの「今月の本棚」で、

今回なぜこの本を選ばせていただいたのか、実は三つの理由があります。



一つは、「おもてなし」というキーワードに象徴される日本のサービスの本質、特に、

表面的なマニュアルだけでは実現できない「精神」や「こころ」がこの本の中にちりば

められているように感じるからです。また、それらを実現するためのしくみも学ぶこと

ができます。



二つ目の理由は、本物の「プロ意識」を考える機会になる、という点です。多くの

職場において、非正規社員が増えていることもあって、プロ意識の欠如が指摘されて

います。真のプロとは、どのような考え方、姿勢、行動をするものなのか、多くの

示唆を得ることができます。



三つ目の理由は、リスクマネジメントを含めて、ホテルのシステムを学習すること

ができるという点です。もちろん、こういったシステムは決してホテルだけにとどまる

ものではなく、一般の企業においても大いに参考になる点があります。末尾には

「取材協力 ロイヤルパークホテル」

との記述がありますが、それにしても取材の緻密さには感服します。



推理小説ですから、こういったビジネス的側面は、本来は脇役的な味付けにすぎない

のかもしれませんが、ストーリーのコクをより深いものにしていることも確かです。



東野圭吾のファンの方はもちろん、あまり知らないという方も、ぜひご一読ください。

■ 4. おしらせ

<株式会社トップ支援より>

[研修のご案内]



◇ 4月21日 (木)~全6回(6カ月間)

  

   取締役検定 知識100講 法務コースの募集を始めました。

  

   現在、労務コースが進行中です。現在の受講生の大半がそのまま法務

   コースを受講されますが、数人の受入れが可能です。

   人数が限られておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。



   株式会社トップ支援 担当:高橋

   お問い合わせ先:メール:mail@nksy.co.jp TEL:03-3256-4101



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次回のテーマは以下の通りです。

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