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いーかわらばん vol.451

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2016/01/26
  • vol.451

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

「インダストリー4.0」の究極の意図とは?

■ 2. 山崎発、経営を考える

効用的修羅場の買い付け(その116)・・・合宿をすれば成果が出るのか?

■ 3. 知らなきゃ損!労務の基本知識

ストレスチェック制度~義務化されました~

■ 4. おしらせ

次世代幹部予備校 知識40 第3回 (オープン)
取締役検定知識100講 労務コース第4回 (オープン)

■ 1. 時の話題

<「インダストリー4.0」の究極の意図とは?>

「インダストリー4.0」とは、直訳すれば「第4次産業革命」、ドイツ政府が製造業の

イノベーション戦略として、大々的に提唱している政策で、最近とみにマスコミを

賑わせています。



第4次の意味は、想像に難くありません。



ワットの蒸気機関をきっかけとした第1次産業革命、エジソンから始まった電気の進展に

より大量生産を可能にした第2次産業革命、コンピュータ技術を駆使した第3次産業革命、

その次に位置する産業革命という意味だと思われます。



それぞれの主役を担う技術は、蒸気、電気、コンピュータ、そしてインターネットという

ことになります。



ドイツ政府が特に製造業を軸とした提唱をしかけているのには、深い意図があると考えら

れます。それは、国家としての「強み」の構築とその領域での世界制覇です。



グーグル、アップル、アマゾンといったアメリカ企業は、広範囲における基本技術のデファ

クトスタンダードを生み出すことについてはきわめて得意で、それらを逆転することは大変

難しいと思われます。



このかわらばんでもかつてとりあげましたAR(拡張現実)、IoT、MtoMをはじめ、ビッグ

データやクラウド技術はほとんどがアメリカ発と言っても過言ではありません。



一方で、ドイツには中世からギルド制度があり、マイスター職業訓練教育、およびその伝承

については、世界のトップクラスです。



そこで、ドイツは、アメリカが生み出したインターネット領域におけるデファクトスタン

ダードを融合して、ものづくりのプロセス(工程管理、品質管理、エンジニアリング)

はもちろん、顧客に対するマーケティング戦略(マスカスタマイゼーション、サービス

エンジニアリング)領域にまで拡張して世界の主導権を握ろうとしているわけです。



アメリカがインターネットから派生した主要技術のデファクトスタンダートを構築している

とすれば、ドイツはそれらを駆使した製造技術におけるデファクトスタンダードを目指して

いるといってよいでしょう。



日本にも世界に誇る「匠」の技術があると思いますし、「産官学が一体となって」

という言葉も飽きるほど聞くのですが、デファクトスタンダードとなりえる「何」を

めざしているのかと聞かれたら、答えは明確に見えません。



ポイントは構想力と強いリーダーシップだと思うのですが、皆様はどのようにお考え

でしょうか。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<効用的修羅場の買い付け(その116)・・・合宿をすれば成果が出るのか?>

前回は、



第2原則 役割(存在価値):ゴールとその期限、計画 



のうちの

 

ポイント2 ゴールにおける「目的」の重要性



についてお話をスタートし、東大受験や貯金の例を挙げました。



実は、私がこの「目的」の重要性に気がついたのは、ある会社の社長A氏のおかげです。



私が新規開発のお手伝いをし始めた、20年くらい前、そのプロジェクトチームの複数の

メンバーから1泊2日の合宿の提案がありました。どの新規開発も当初はそうなのですが、

理想や発想のレベルと現実は大違いで、何回も試行錯誤を繰り返すといった状態にあり

ました。



そこで、何とか思考を集中して、打開策を練ろう、ということで、合宿の提案があった

のです。



プロジェクトリーダーは、合宿の進め方について、スケジュールを作成しました。当時

の私から見れば、なかなかよく考えられた高いレベルのものだったと思います。



そこに「ケチ」をつけたのがA社長でした。もちろん、すでに説明しましたように

 第4原則 トップ関与

は、新規開発では絶対条件ですので、A社長は100%プロジェクトに参加していました。



その「ケチ」の中身は、「スケジュールはよくできている。しかし、その根本を考えよ」

ということで、



・何のために合宿が必要なのか。

・「思考を集中して」やれば打開策が出るのか。

・今までは集中できていなかったということか。それはなぜか。

・合宿では、集中し、打開策がでるようなスケジュールになっていると言い切れるのか。

・そもそも「打開策」とは何か。何をもって「打開」というのか。

・この合宿では、どのような打開策が出たら成功といえるのか。

・合宿のノウハウは、だれがどのようにまとめて、次回につなげるのか。

・合宿にかかるトータルコストは、人件費を含めどの程度か。等々

  

といったものでした。もちろん、A社長は、合宿に反対だったわけでは全くありません。

そのことはプロジェクトメンバーの全員がよくわかっていました。



さて、この「ケチ」の中身を見て、皆さんはどのように感じられたでしょうか。



なんで、そんなことをいちいち考える必要があるんだ、と感じる人は、もう経営者とは

言えない、といってもいいくらいの要諦でしょう。



実際にこの「ケチ」の各項目については、プロジェクトメンバーの間で徹底的に検討を

しました。もちろん「正解」などありません。しかし、

・とりあえず「集中して、打開策を練ろう」という当初の合宿と

・「ケチ」について、徹底的に考え、自分たちの求める成果を整理して臨んだ合宿

とでは、成果に大きな差があることは明白でした。



実際、この会社が、新規開発で大きな成果を出し始めたスタートとなったのが、この

合宿だったのです。



では、なぜ、こういった「ケチ」の中身を徹底的に考え、議論し、まとめることが、

成果につながっていくのでしょうか。



これがまさに

 ポイント2 ゴールにおける「目的」の重要性

なのですが、次回、この合宿の例を参考にしながら、整理してみることにしましょう。

■ 3. 知らなきゃ損!労務の基本知識

<ストレスチェック制度~義務化されました~>

1月は行く、2月は逃げる、3月は去るとはよく言ったもので、この間まで年始の

ご挨拶をしていたと思ったら、あっと言う間に行ってしまい、2月が目前にせまって

来ています。



もちろん、皆様はご存じだと思いますが、昨年12月から、従業員数50人以上

(パート社員の人数を含む)の事業所では毎年1回すべての労働者に対してストレス

チェックを実施することが義務付けられました。



50人未満の事業所については当面努力義務という事ですが、いずれ義務化の可能

性もございますので、この機会に頭の片隅に置いていただけると幸いです。



ストレスチェックとは、「うつ」などのメンタルヘルス不調を未然に防止するため、

労働安全衛生法66条の10に規定されています。

具体的には、

1.全従業員へのストレスチェックを実施

2.高ストレス状態かつ申出を行った従業員への医師面接

3.医師面接後、医師の意見を聞いた上で必要に応じた就業上の措置



ストレスチェックの実施者は、医師・保健師・一定の研修を受けた看護師・精神保健

福祉士となっています。



また、厄介なのが、行政へ下記の報告が必要なことです。

1.ストレスチェックの実施時期

2.ストレスチェックの対象人数

3.ストレスチェックの受検人数

4.面接指導の実施人数

5.集団分析の実施有無



平成28年11月30日までに、1回はストレスチェックを実施しなければなりません。

あっという間に時間が過ぎてしまいます。

まだ、準備を始めていない場合、厚生労働省のHPに詳しく掲載されていますので、

ご参考にして、準備をすすめていただければと思います。



厚生労働省の働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト

http://kokoro.mhlw.go.jp/etc/kaiseianeihou.html

■ 4. おしらせ

<次世代幹部予備校 知識40 第3回 (オープン)
取締役検定知識100講 労務コース第4回 (オープン)>

[研修、プロジェクト等の実施ご報告]



◇ 1月20日(水)



  次世代幹部予備校 第3回(オープン)

   債権管理・与信管理・会社法・契約



◇ 1月21日(木)



  取締役検定知識100講 労務コース第4回(オープン)

   定年制・高齢者雇用・労働安全衛生・セクハラ・その他の法律



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次回のテーマは以下の通りです。

  • 1. 時の話題
  • 2. 山崎発、経営を考える
  • 3. 法の広場
  • 4. おしらせ

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