中堅・中小企業の発揮能力最大化支援

㈱トップ支援 03-3256-4101
㈱アウトオフィス 06-6300-1787

メールでのご相談はこちら

いーかわらばん vol.443

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2015/07/23
  • vol.443

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

たかが柿の種、されど柿の種!

■ 2. 山崎発、経営を考える

効用的修羅場の買い付け(その109)
 ・・・「たい」人種、「やった」人種、「こころ」人種を集める

■ 3. 知らなきゃ損!労務の基本知識

<年次有給休暇の計画的付与>~有給がたまりすぎて~

■ 4. おしらせ

株式会社アウトオフィスより

■ 1. 時の話題

<たかが柿の種、されど柿の種!>

ビールのお供として定番となっている柿の種、アメリカで前年対比50%を超える

売上の伸びを示していることから、さまざまなメディアで取り上げられています。



日本では1924年(大正13年)に新潟県長岡市の浪花屋製菓があられ菓子として

作り始めたのが最初だと言われています。一方、みんなが知っている亀田製菓の

「ピーナッツ入り柿の種」が発売されたのが1966年(昭和41年)で、このピーナ

ッツをいれたことが亀田製菓の柿の種がヒットした理由の一つと言えるでしょう。



ピーナッツの配合割合も試行錯誤が繰り返されており、現在では、「黄金の比率」

と言われる6対4となっています。



また日本でヒットした理由としてさらに挙げられるのは、流通チャネル政策です。

スーパーマーケットが日本に生まれた当初からその可能性に着目し、女性による

売場情報収集のための部隊を作り、独自の活動を行ってきました。



その地道な積み重ねが功を奏したのは、ビール業界でドライブームが巻き起こった

時です。ビール業界は3割増の売上増を実現しましたが、その陰で、柿の種は

なんとこの期間に3倍の売上を定着させてしまったのです。



さらにもう一つ忘れてはならないのは、6つの小さな袋に分けたことです。これは

もともとピーナッツが酸化するのを防ぐために編み出されたものですが、とんでも

ないプラスの効果をもたらしました。それは、柿の種を食べるシーンを、家庭から

外へ持ち出したことです。ビールのお供から、遠足や行楽のお供へと広がった

のです。



一方、アメリカでは当初はあまりヒットしませんでした。しかし、健康志向ブーム

を的確にとらえて、「グルテンフリー」を前面に打ち出したことが飛躍に

つながりました。



小麦やライ麦を使わず、米オンリーであることは明らかですが、さらにうまみ

調味料など小麦成分を含んだものを一切使わなくてすむように、日本から素焼きの

状態で入荷し、それをアメリカで味付けする方法を採用しています。

ブラックペッパー味やバーベキュー味など、アメリカ人好みのバージョンも

作っています。



アメリカでは、多くのスーパーなどでもグルテンフリー商品のみの棚があるほど、

健康に関しては神経質になっています。やはり、「健康」というキーワードは、

食品においては、差別化につながる最有力要因なのでしょう。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<効用的修羅場の買い付け(その109)
 ・・・「たい」人種、「やった」人種、「こころ」人種を集める>

前回は、ポイント1-2 組織レベルでの(リーダーとしての)「べき」と「たい」

について、「魂が乗り移るほどの想い」という必要条件に、

 「部下の人生を何が何でもすばらしいものにしてあげたいという想い」

が加わってはじめて十分条件になる、ということをお話しいたしました。



そして、終わりの部分で、



・部下自身の生の「たい」を把握し、理解する場はどこか

・多くの部下を抱えている状況で、彼らの「たい」をいちいち把握できるのか

・そもそも「たい」を明確に持っていない部下にはどう対応すべきか

・部下の最大限の発揮能力が、上司から見た「べき」とかけ離れている場合は

 どうするか



という課題を投げかけさせていただきました。



実は上記4つの課題は、それらを解決に導く道筋がすべて同じと考えて差し支え

ありません。しかし、その道筋を整理する前に、少しでも解決を効果的、効率的

に行うために重要な二つの要素を示しておきましょう。



一つ目は、ものごころがついた小さいときから、「たい」を強く意識し、それを

実現することを体験してきた人間を多く集めることです。



いろいろな会社を見てきて、ものごとをきちんとやりきる、新しい価値を生み

出す、変化に対応して仕組みを変えていく、といったことを実現していく風土を

持った組織に共通していることは、「たい」「やった」を若いときから繰り返し

てきた社員の割合が多い、という点です。



単に学校の成績がいい、あるいはそれなり無難に過ごして来た、というのでは

なく、何か目指すものを強く持って、失敗をしながらも実現にこぎつけてきた、

ことを少しでも多く体験してきた人間を集めることは、これからの時代におい

ては、必須の人材戦略ではないか、と思います。



したがって、一言で言えば、「たい」人種、「やった」人種をとにかくたくさん

集めること、これが、第一の要素です。



二つ目はより根本で、より重要です。たしかに多くの社員を抱えておられる会社

では、一人一人の「たい」を把握することは大変ですので、必然的に、それぞれ

の部門やチームの「長」や「リーダー」が分担せざるを得ないでしょう。



ここで、少なくともこの「長」や「リーダー」たる者がほんとうに部下の「たい」

を把握しようと思うと、大前提として「ヒトに対する興味」「ヒトのこころに

対する好奇心」というものが大前提となります。



これがなければ、たとえ、自分自身が「魂が乗り移るほどの強い想い」を持って

いたとしても、「部下の人生を何が何でもすばらしいものにしてあげたいという

想い」には至らないか、前回申し上げたように、その「長」や「リーダー」の

ひとりよがりの「べき」を押しつけることになってしまうだろうと思われる

からです。



ここでよく勘違いしがちですが、俗にいう「ヒトに対する興味」と「モノに対する

興味」とは、決して二者択一でも二律背反でもありません。むしろ、重なり合って

います。



このことは(話は飛びますが)東野圭吾の推理小説の探偵ガリレオシリーズを

読むと、非常にわかりやすいでしょう。もちろん、テレビドラマでもいいの

ですが。



天才物理学者の湯川学は、「モノに対する洞察力」は当然のことながら、「ヒト

に対する洞察力」も飛び抜けています。事件の直接の解決は、モノに関する

トリックの解明かもしれませんが、その背景にあるのは「ヒトのこころ」です。



私は、この「ヒトのこころに対する深い洞察力」を持っている人間を、総称して、

ひとことで「こころ」人種と呼んでいます。



したがって、第二の要素を一言で言えば、「こころ」人種をとにかくたくさん

集めること、です。



さて、「たい」人種、「やった」人種、「こころ」人種がたくさん集まった

として、それらの人種を、どういった場面で、どのように活用すればよいので

しょうか。



次回は、これらの二つの要素を前提に、上記4つの課題を解決に導く道筋について

整理していきましょう。

■ 3. 知らなきゃ損!労務の基本知識

<<年次有給休暇の計画的付与>~有給がたまりすぎて~

いよいよ梅雨もあけ、本格的な夏が始まりました。

夏休みも近づき、ウキウキしている社員の方も見受けられるかと思います。



そこで、夏休みに関連して『知らなきゃ損!』な情報をお届けしたいと

思います。



年次有給休暇の計画付与制度をご存知ですか?公務員だけのものでは

有りません。



計画付与制度とは、有給休暇の付与日数のうち5日を除いた残りの日数が

計画的付与の対象とできます。



例えば、有給休暇が20日の人は、15日、10日の人は5日、を計画的付与

の対象とすることができます。



なお、前年度取得されずに次年度に繰り越された日数がある場合には、繰り越

された年次有給休暇を含めて5日を超える部分を計画的付与の対象とすること

ができます。



では、どういう風に活用するのでしょうか。

1.企業もしくは事業場全体の休業による一斉付与方法

2.班・グループ別の交替制付与方法

3.年次有給休暇付与計画表による個人別付与方法

などさまざまな方法で活用されています。



その他、よく活用される方法として、

夏季、年末年始に年次有給休暇を計画的に付与し、大型連休とします。



弊社のお客様も、お盆休みの前後に計画付与制度を活用し、夏休みを

1週間交代制でとっている会社もあります。



また、別の方法として休日の間に1日平日が入った場合に、ブリッジホリデー

として、計画付与することで連休にする方法も考えられます。



有給が取れない会社というレッテルを取り除き、社員にリフレッシュして貰える

一石二鳥の使い方もあるのではないでしょうか。



この制度を活用するためには以下の手続きが必要ですので、ご検討の際は

下記を確認してください。



1.就業規則による規定



 年次有給休暇の計画的付与制度を導入する場合には、まず、就業規則に

「5日を超えて付与した年次有給休暇については、従業員の過半数を代表する者

との間で協定を締結したときは、その労使協定に定める時季に計画的に取得させ

ることとする」などのように定めることが必要です。



2.労使協定の締結



実際に計画的付与を行う場合には、就業規則の定めるところにより、従業員の

過半数で組織する労働組合または労働者の過半数を代表する者との間で、書面

による協定を締結する必要があります。

なお、この労使協定は所轄の労働基準監督署に届け出る必要はありません。

労使協定で定める項目は次のとおりです。



1)計画的付与の対象者(あるいは対象から除く者)

2)対象となる年次有給休暇の日数

3)計画的付与の具体的な方法

4)対象となる年次有給休暇を持たない者の扱い

5)計画的付与日の変更



労務関係でここが知りたい!などご意見お待ちしております。

順次取り上げさせていただきます。

■ 4. おしらせ

<株式会社アウトオフィスより>

[マイナンバー制度の概要セミナーのご案内]

◇ 8月20日(木) 10:00~12:00



  マイナンバー制度の概要に関するセミナーを開催させていただきます。

  大阪市淀川区西中島3-9-13 NLC新大阪8号館11F

  会費 お一人様につき3,000円(資料代を含みます。)

  講師 株式会社アウトオフィス 代表取締役 山本雅文

  お問い合わせ先:メール:m-yamamoto@nksy.co.jp TEL:06-6300-1787



<株式会社トップ支援より>

 [研修、プロジェクト等の実施ご報告]



◇ 7月15日(水)

  取締役検定知識100講 財務コース第4回(オープン)

   損益分岐点・管理会計(予算管理、BSCなど)



◇ 7月16日(木)

  第23期『第5回ビジネスカレッジ・エグゼクティブコース』(オープン)

  

  各社2名の来賓を迎えて、「経営戦略指針書」の最終発表会及び

  決意表明式が無事終了しました。



◇ 7月20日(月)

 

  第14期『第7回ビジネスカレッジ・マネージャーコースA』(クローズ)



 [研修、プロジェクト等の募集]



◇ 10月21日 (水)~6回(6カ月間)

    取締役検定 知識100講 労務コースの募集を始めました。



  労務コースでは労働基準法・社会保険・生保・損保・人事戦略など

  を学んでいただきます。

  

  現在、財務コースが進行中です。現在の受講生の大半がそのまま労務

  コースを受講されますが、卒業生もいらっしゃいますので、数人の受入

  れが可能です。

  人数が限られておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。



  株式会社トップ支援 担当:高橋

  お問い合わせ先:メール:mail@nksy.co.jp TEL:03-3256-4101



いーかわらばんのバックナンバーをホームページに掲載しております。

途中購読の方で興味のある方は弊社ホームページをご覧下さい。

 http://www.nksy.co.jp

次回のテーマは以下の通りです。

  • 1. 時の話題
  • 2. 山崎発、経営を考える
  • 3. 法の広場
  • 4. おしらせ

【web】 https://www.nksy.co.jp
【mail】 mail@nksy.co.jp

☆弊社お客様並びに名刺を頂いた方にもお送りさせて頂いております。
突然の配信をお許しください。
☆展示会等のご案内を掲載させて頂きます、ご一報下さい。
☆メールマガジンの登録・解除は自由です。配信の解除・送信先メールアドレスの変更はお手数ですが、
mail@nksy.co.jp
にご連絡ください。
☆無断転送はご遠慮願います。

いーかわらばん
著者・論文