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いーかわらばん vol.438

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2015/06/16
  • vol.438

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

自動車無人運転システムの影響イメージ

■ 2. 山崎発、経営を考える

効用的修羅場の買い付け(その104)・・・再び、善悪>好き嫌い>損得

■ 3. 財務ホット情報

マイナンバーの実務 その1 概要

■ 4. おしらせ

株式会社トップ支援より

■ 1. 時の話題

<自動車無人運転システムの影響イメージ>



世界では、自動車の無人運転システムの研究と開発がかなりの勢いで進んでいます。



特にグーグルの意欲は旺盛で、今年の夏には、カリフォルニア、マウンテンビュー

の公道で、無人運転自動車の走行実験を行う予定になっています。



そもそも自動車の基本機能は、アクセル(加速)、ハンドル(操縦)、ブレーキ

(制御)の三つから成り立ちます。そのどの部分を自動化するかによって、次の

4つの段階があると言われています。



・基本3機能のいずれかを自動化する・・・レベル1

・基本3機能の2つを自動化する・・・レベル2 

・基本3機能はすべて自動化されるが、緊急時は人間が対応する・・・レベル3

・基本3機能がすべて自動化され、人間は介在しない・・・レベル4



レベル1を一般に「安全運転支援システム」、レベル4を「完全自動走行システム」

と言いますが、考えてみますと、このレベル4に到達すれば、もうそれは従来の車

というよりは、「無人走行ロボット」と言うにふさわしいと言えるでしょう。



その証拠に、日本のベンチャー企業であるZMPがDeNAと合弁で設立した会社の

名前は「ロボットタクシー株式会社」であり、東京オリンピックまでに走行させ

ようと目論んでいます。



また、グーグルが狙いの奥には、アンドロイド(Android)を、マイクロソフトの

ウィンドウズのようなOS、すなわちロボットシステム領域におけるディファクト

スタンダードにするところにあるように思われます。



一方、トヨタは、レベル3を目標としています。レベル4にまで進んでしまうと、

自動車メーカーとしての存在価値が見えなくなってしまう、というのがその理由

なのでしょう。



この無人運転システムがレベル4まで到達したとき、社会や経済はどのように変化

するのでしょうか。



確かに自動車メーカーはその存在価値を失うかもしれません。自動車メーカーを

取り巻く下請メーカー群も、一部はその存在価値が消えるでしょう。



その前に、自動車免許というものがなくなるでしょう。そうすると、世の中の自

動車教習所が消えてしまいます。免許更新もなくなり、警察官の定年後の就職先

が少なくなります。



一方で、タクシー会社や運送会社の採用は、ドライバーではなく、ロボット技術

者や、ロボット運行管理者ということになるでしょう。世の中の自動車修理工場

も必要な技術が根本的に変化します。



また、当面の課題は事故の確率とその責任の所在ですが、間違いなく自動車保険

の内容も根本的に変化せざるを得ないでしょう。



といったように、とてつもなく大きな変化が見込まれますが、ひょっとしたら、

この未来は、それほど遠くないかもしれません。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<効用的修羅場の買い付け(その104)・・・再び、善悪>好き嫌い>損得>

前回は、

第2原則 役割(存在価値):ゴールとその期限、計画

について、「ゴール」と「価値観」との関連を整理するために考えたいポイント

のうち、

ポイント1 ゴールの背景にある「べき」と「たい」のマッチング

について、

ポイント1-1 個人レベルでの「べき」と「たい」

ポイント1-2 組織レベルでの(リーダーとしての)「べき」と「たい」

に分けました。



そして、ポイント1-1 個人レベルでの「べき」と「たい」に関して、「たい」

を持っている人が、意外と少なく、その理由についての仮説に言及しました。



今回は、個人レベルでの「たい」と「べき」のマッチングをさせる際の前提と

なる価値基準について考えてみましょう。



それを考える場合には、この「いーかわらばん 山崎発経営を考える」で過去に

何回も述べてきた理念をもう一度振り返ってみる必要があります。



このお話をしたのは、2008年ですから、かれこれ7年近くも経過しており、忘れ

止めのためには、よい機会かもしれません。



その理念とは、



理念3:やりたいことをやりきる

理念4:善悪>好き嫌い>損得



です。



簡単に復習をしましょう。



理念3では、「やりたいことをやりきる」とは、次のような要素から構成されて

いることを申し上げました。



・自分のやりたいことを見つける

・周りの人に協力を仰ぐ

・実際にやりきる

・そのことが周りの人を喜ばせる

・さらにそれを、より多くの人に、より大きな喜びへとレベルアップさせる



そして、このような要素を実現できる「場」の重要性を強調しました。



一方、理念4では、



善悪  =倫理的(道徳的)価値観

好き嫌い=感性的(感覚的)価値観

損得  =金銭的(物質的)価値観



としたうえで、上記の理念3との関連について述べました。これは私にとって、

基本中の基本の理念であり、ほとんど変化しない内容ですので、当時の記述を

そのまま引用しておきたいと思います。

************************************

この三つの中で、最も重視するのはなにか、と聞かれたら、迷いなく、

 好き嫌い=感性的(感覚的)価値観

だと答えます。



それは、「理念3:やりたいことをやりきる」からも明らかで、やりたくない

こと、いやなこと、きらいなことをやろうと思っても、なかなかうまくいか

ないし、やりがいにもつながらないと思われるからです。



では、この好き嫌いと善悪とは、どういう関係にあるかと言えば、前にも述べた

ように、「好き嫌い」という主体的かつ主観的な視点に対するチェック要素で

ある、と私はとらえています。



ほんとうにやりたいこと、好きなことをやっていいのか、周りの人は喜んで

くれるのか、逆に迷惑をかけることはないのか、自分自身の主義や主張に抵触

するような行動にはならないだろうか・・・



言い換えれば、感性的、感覚的、主観的な「好き嫌い」に対して、より広い目で

客観的に、それを自己チェックするための「もうひとつの目」がこの価値観、

すなわち「善悪」であるといえるでしょう。



その結果、「悪」であれば、たとえ「好き」であってもそこはあきらめなければ

ならないわけで、その意味では、明らかに、善悪>好き嫌い です。



それでは、善悪、好き嫌いと、損得とは、どういう関係にあるのでしょうか。



それは、ずばり因果関係です。単純にいえば、損得は「結果」であることを、

しっかりと認識しておきたいと思っています。



すなわち、善悪>好き嫌いの部分が、きちんとしていれば、それなりの「得」と

してあらわれてくるでしょうし、そうでなければ、「損」という結果につながる

でしょう。その意味で、明らかに、善悪>好き嫌い>損得となるのです。



しかし、その「結果」であるはずの損得が、真っ先に来てしまって、結果と

原因を混同したり、あるいは、その結果を極めて短期に求めることによって、

いわゆる「目先の利益」に目が眩んで・・・、ということも、かなりの頻度で

起こってしまいます。



といいながら、一方で、やはり、「結果」を無視してはなりません。



(「いーかわらばん 2008/10/9  vol.340 山崎発、経営を考える」より)
************************************

ということで、最後の「結果」との関連が次の



理念5:原因と結果は、いずれ、必ず一致する!



という理念につながっていったのです。



今回は、「べき」と「たい」のマッチングを考えるにあたって、7年も前にお話を

していた理念がその根底にあることを確認しました。この理念を前提にして、

次回マッチング手法について、考えてみましょう。

■ 3. 財務ホット情報

<マイナンバーの実務 その1 概要>

マイナンバー制度(社会保障・税番号制度)の開始まで残すところ半年強となり、

また10月5日からは番号が通知されるとあって、とみにこの話題を目に耳に

することが多くなってきました。

そこで、この場をお借りして、マイナンバーにまつわる実務の整理をさせて

頂きたいと思います。



この制度は、社会保障・税制度の効率性・透明性を高め、利便性の高い公平・公正な

社会を実現することを目的としています。

そのために、機関ごとに登録された個人法人の情報が同一のものであることを

確認するため、行政手続きの基盤に番号(マイナンバー)を利用します。



今後のスケジュールとしては、

H27.10.5  番号が付番・通知

H28.1.1   番号の利用が開始

H29  マイナポータル(ネット上の各個人専用のサイト)運用開始

   国の機関間での情報連携の開始

H30 預金口座へのマイナンバー登録(任意)

など、徐々にその範囲を拡げる予定です。



番号には、法人番号と個人番号があります。



個人番号は12桁で、住民票を有する全国民に、市区町村から、「通知カード」

により住民票の住所に通知され、もちろん非公表です。



個人番号の利用は、以下の三分野に関する事務に限定されています。

1.社会保障  年金の資格取得・確認・給付

       雇用保険の資格取得・確認・給付

       ハローワークの事務

       医療保険の保険料徴収等の医療保険者における手続

2.税     税務当局に提出する確定申告書・届出書・調書等

       税務当局の内部事務手続

3.災害対策  被災者生活再建支援金の支給に関する事務

       被災者台帳の作成に関する事務



法人番号は13桁で、登記された法人等の本店所在地に、国税庁から通知されます。

法人番号は個人番号とは異なり利用範囲の制約がありません。

インターネットを通じて名称・所在地・法人番号が公表され、これら三情報の検索や

ダウンロードが可能となる予定です。



ですので、次回以降は個人番号を中心に、お話を進めていきたいと思います。

今後の予定としましては、対象となる業務の洗い出し・準備・運用などを

考えております。

また、疑問に思ってらっしゃること等がございましたら、ご連絡下さい。

解説の内容に織り込んでいきたいと思います。

■ 4. おしらせ

<株式会社トップ支援より>

 【研修実施のご報告】

◇ 6月10日(水)

  第23期『ビジネスカレッジ・エグゼクティブコース』(オープン)

  「経営戦略指針書」の完成に向けて最後の検討が終了しました。



【研修のご案内】

◇ 10月21日 (水)~6回(6カ月間)

  取締役検定 知識100講 労務コースの募集を始めました。

  労務コースでは労働基準法・社会保険・生保・損保・人事戦略など

  を学んでいただきます。

  

  現在、財務コースが進行中です。現在の受講生の大半がそのまま労務

  コースを受講されますが、卒業生もいらっしゃいますので、数人の受入

  れが可能です。

  人数が限られておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

  株式会社トップ支援 担当:高橋

  お問い合わせ先:メール:mail@nksy.co.jp TEL:03-3256-4101

  

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次回のテーマは以下の通りです。

  • 1. 時の話題
  • 2. 山崎発、経営を考える
  • 3. 知らなきゃ損!労務の基本知識
  • 4. おしらせ

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