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いーかわらばん vol.430

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2015/04/14
  • vol.430

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

マイナンバー制度

■ 2. 山崎発、経営を考える

効用的修羅場の買いつけ(その96)・・・UFOはなぜ急に出没するのか?

■ 3. 財務ホット情報

平成27年度の税制改正

■ 4. おしらせ

株式会社トップ支援より

■ 1. 時の話題

<マイナンバー制度>

内閣官房のホームページ(http://www.cas.go.jp)を検索していただくと、

多くの項目が縦に並んでいますが、かなり下のほうに「マイナンバー」と

いう項目が見つかります。



そこを開けていきますと「社会保障・税・災害対策の各分野で番号制度を

導入」と記されています。要は法律の名称のとおり「特定の個人を識別する

ための番号」を決めて、それぞれの領域で活用する、というものです。



女優の上戸彩さんや、マスコットキャラクターのマイナちゃんなどにより

広報が実施されていますので、この言葉は多くの人がご存知だと思います。



本年の10月には、各人に12桁のナンバーが通知され、来年1月より施行

の運びとなります。もちろん、個人も法人も対象となります。



このことによって、年金や税金に関する個人情報が完全に一元化し、リン

クすることになります。たとえば、社会保険関係の各種提出書類はもちろん

のこと、源泉徴収票や扶養控除等申告書など税金関係の書類にもすべて同一

の番号の記入が義務付けられていくでしょう。



したがって、年金はもらっているのに申告がずさんだった、数か所から

給与をもらっているのに社会保険料の納付が不足していた、などという

状況は、一瞬にして把握することできるようになります。



このことから、企業としては、当面次の三項目について検討をスタート

しなければならない時期に来ています。



一つは、インターネット上に数多く掲載されているマイナンバーに関する

政府広報を読んで、内容を的確に把握し、課題を整理することです。



次に、従業員の多い会社ほど、マイナンバーをタイムリーに正確に把握

するシステムを確立しておくことです。「タイムリー」とは異動があった時

の対応、また「正確」とは、特に法律で義務付けられている本人確認の

方法です。



三つ目は、言うに及ばす、個人情報保護のシステムです。もし漏洩させて

しまった時には懲役、罰金が科せられることになっていますので、しっかり

としたシステムを早めに検討する必要があるでしょう。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<効用的修羅場の買いつけ(その96)・・・UFOはなぜ急に出没するのか?>

前回は、空白の4年間の溝を埋めるための復習に終始し、最後に、

 理念43:「どこから何を観ているか」によって、思考と行動に差が生まれる!

という理念を追加しました。



今回からはいよいよ、前回「←←←」で示しました、

 ポイント4 「空間的位置」との融合 ←←←

すなわち、「どこ」の中身に入っていくことにしましょう。



この「どこ」をきちんと議論しようとすると、またまた横道に逸れてしまいそう

ですが、「次元」のお話を避けて通るわけにはいきません。



よく「彼と僕とでは次元が違う!」というような表現をします。その時の「次元」

には、レベルやグレードという意味があります。しかし少し深く考えてみますと、

単なるレベル等の違いではなくて、上記の「どこから何を観ているか」の「どこ」

が根本的に違うことを表しているケースが多いような気がします。



いわば「住んでいる世界が違う!」といったイメージです。



「次元」とは、英語で言うと「Dimension」、例の3Dの"D"はこの英語の

頭文字です。



それでは、整理してみましょう。



皆さんご承知のように、0次元は「点」です。1次元は「線」、2次元は「面」、

そして3次元は「立体」または「空間」です。さらに、4次元は、「時間」の

要素が加わる、と一般的には言われています。



これを無理やり、人間にあてはめてみましょう。



0次元人間 → 「点」の上に、じっとしている人間

1次元人間 → 「線」だけ見えて、その上を行ったり来たりしている人間

2次元人間 → 「面」だけ見えて、その上をうろうろしている人間

3次元人間 → 「空間」が見えて、そこを自由に飛び回っている人間

4次元人間 → 「過去」と「未来」が見えて、その間を行き来することが

できる人間



さてここで、「線」しか見えず、その上しか動けない1次元人間にとって、

「面」を動いている2次元人間が、その「線」をすうっと横切ったら、どの

ように映るでしょうか。



おそらく「急に現れて、急に消えた!」と思うはずです。



同じように、ある「面」しか見えない2次元人間には、3次元人間がその

「面」を通過した瞬間に、やはり「すうっと現れて、すうっと消えた!」と

感じるでしょう。



同じことが、3次元人間と4次元人間との間にも生じるのではないかという

推論が成り立ちます。すなわち、4次元人間を「未確認飛行物体=UFO」

と置き換えれば、私たち地球人から見れば、UFOは急に出没する不思議な

存在となるわけです。



「とうとう山崎は、オカルトの世界へ入り込んでしまった!」と嘆かれる

方もおられるかもしれません。



しかし、これは、れっきとした学問の世界です。



厳密には、私たちは、「空間3次元+時間1次元」という意味での4次元

の世界にいると考えられています。



たとえば、A君とBさんが「○○ホテルのロビーで今日6時に待合せ」という

デートの約束をしたとしましょう。その場合に、お互い間違うことなく会う

ことができるのは、「空間3次元+時間1次元=4次元」により「確定」できる

からなのです。



これを、最初に提唱したドイツの数学者の名前をとって、

 「ミンコフスキー時空」

と呼んでいます。そして、このミンコフスキーが大きな影響を与えた人物こそ、

かの有名な相対性理論の提唱者、アインシュタインなのです。



この「次元」の概念と、経営者が「どこから何を観ているか」の「どこ」とは

密接に関連しています。



また、私がかつて示しました、



 理念38: 「客観的にみる」その2

   「虫の目」「鳥の目」を超えた「宇宙の目=時空的位置眼」を養う!



における「宇宙の目=時空的位置眼」は、この「ミンコフスキー時空」をもとに

経営の観点から手を加えた概念です。



次回以降、この「次元」を前提にして、経営者の「どこから何を観ているか」

の「どこ」をさらに深く考えてみることにしましょう。

■ 3. 財務ホット情報

<平成27年度の税制改正>

3月31日に、平成27年度の税制改正が国会で成立しました。

今回の特徴は、法人実効税率の引き下げは決定、消費税10%へ増税は先送り

になったことです。



1.法人税

平成27年4月1日以後に開始する事業年度から、法人実効税率が34.62%

から32.11%に引き下げられます。

さらに平成28年4月からの引き下げも決定しており31.33%となります。



この税率引き下げに対する課税ベースの拡大のため、欠損金の繰越控除

限度額の引き下げ(中小法人等については従来通り100%控除できます)

や受取配当益金不算入制度の変更(不算入割合や負債利子控除範囲が見直し)

が行われます。



2.所得税

住宅ローン控除について、現行内容で平成29年12月31日までの期限が

平成31年6月30日まで1年半延長されました。



平成28年1月1日以降、こども版NISAが新たに設定されることになり

ました。この場合の非課税となる年間投資限度額は80万円となっています。

また従来のNISAについても、100万円から120万円に引き上げられます。



平成27年7月1日以降に国外へ転出(国内に住所等を有しなくなること)

する、時価1億円以上の株式等を有する居住者に対して、その含み益に対して

譲渡所得等の所得税を課税する制度が創設されました。



3.消費税

去年の秋に延期が決まった消費税率10%への引き上げが平成29年4月1日

に変更されました。

この変更に際しては、いわゆる景気判断条項は税制抜本改革法から削除され

10%への引き上げは景気動向の影響と関係なく実施されることになります。

なお軽減税率制度は、税率10%時の導入を目指し、対象品目、区分経理、

安定財源等については、今後の検討課題とされました。



4.資産税

住宅取得資金の贈与を受けた場合の非課税枠の拡大と平成31年6月30日まで

延長されます。

また平成27年4月1日から平成31年3月31日までの間にされた結婚・出産・

子育てのための資金の贈与について非課税(受贈者1人につき1000万円)措置

が講じられます。



今後、詳細な情報が入り次第、この場を借りてお知らせしたいと思っております。

■ 4. おしらせ

<株式会社トップ支援より>

◇第3期生『取締役検定講座 財務コース』(オープン)

   

   4月15日(水)よりスタートいたします。

 



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次回のテーマは以下の通りです。

  • 1. 時の話題
  • 2. 山崎発、経営を考える
  • 3. 知らなきゃ損!労務の基本知識
  • 4. おしらせ

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