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いーかわらばん vol.423

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2010/08/31
  • vol.423

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

「スレートPC」 vs 「ネットブック」 vs 「iPad」

■ 2. 山崎発、経営を考える

効用的修羅場の買いつけ(その90)・・・ 想い=言霊力×体現力

■ 3. 事業承継の真視点

持株会社について(その23)・・・持株会社株主と子会社の関係

■ 1. 時の話題

<「スレートPC」 vs 「ネットブック」 vs 「iPad」>

実は、今年の4月に「iPad(アイパッド)」が発売される数ヶ月前に、
マイクロソフトは「SlatePC」という端末の発表をしていました。

それが発表されたのは、2010年1月7日から開催された、
 「2010 International Consumer Electronic Show」
におけるアメリカのマイクロソフトのCEO、スティーブ・バルマー氏の基調講演
でした。

もう6.7年も前に売られていた「タブレットPC」と同じく、タッチパネルで操作
するもので、「ウィンドウズ7」を搭載した、まさに「iPad」のウィンドウズ版です。

このタッチパネル式に慣れてくれば、おそらく折りたたみ式の従来型のノート
パソコンは、かなり縮小するのではないか、という見方が多くなりました。
その意味では、昨年一気に普及した「ネットブック」の売れ行きが、今後どの
ように変化していくか、“見もの”です。

これは、PCと人間とのインターフェースを、キーボードに求めるか、タッチ
パネルに求めるか、どちらがより機能的、利便的かという主導権争いにも
つながってきます。

従来、このタッチパネル式の端末が普及しなかったのには、二つの理由が
ありました。

ひとつは言うまでもなく、高価だったことです。液晶、タッチパネル、MPUと
いった部品が安価になったことによって、普及の基礎ができました。

もう一つは、ソフトが少なかったことです。しかし、電子書籍をはじめとして、
まさにタッチパネル方式に適したコンテンツが充実してきました。

これらに「iPhone」に代表されるスマートフォンなどが加わって、今年から
来年にかけては、端末の選別と住分けがすごい勢いで進んでいく年になり
そうです。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<効用的修羅場の買いつけ(その90)・・・ 想い=言霊力×体現力>

このいーかわらばんの「2010/3/2 vol.407」号において、

 理念37: 「客観的にみる」その1
        事実と判断を可能な限り峻別し、その連鎖の背景にある価値観を探る!

を提示したのち、理念についてはストップしておりましたので、この半年近くを振り
返って、その理念の追加をしておきたいと思います。

次の理念は、

 理念38: 「客観的にみる」その2
        「虫の目」「鳥の目」を超えた「宇宙の目=時空的位置眼」を養う!

というものです。

そして、この「宇宙の目=時空的位置眼」、すなわち時間的(歴史的)かつ空間的な
位置の客観的把握能力を養うためには、次のような理念が必要となります。

 理念39: 例外に着目せよ! 例外は変化の予兆察知の道具である!
 理念40: 未来は、予測する対象ではなく、自らの意志により創造するものである!
 
これらの内容についてはすべてご説明済みですので、割愛することとして、この後、
この「未来創造の方向性を持つ」ためのしくみづくりについて、二つの大事なことを
申し上げてきました。それを理念としてまとめておきたいと思います。

 理念41: しくみづくりの極意は、「上位のパターン化+パターンの中位化」にある!
 理念42: 想い=言霊力×体現力

理念41については、かなり詳しく具体的な事例を用いて既にご説明したので省くことと
しますが、理念42については、まだ十分ではありませんので補足しておきましょう。

前々回のお話しで、

  ・・・・・・・“やりがい”を感じさせるように、常に仕組んでいかなければならない、と
  いうことです。
  そしてそのためには、繰り返しになりますが、上位の人の“想いと言動”が大きく
  ものをいいます。
  ・・・・・・・・
  この“想いと言動”に関連して、またまた余談になりますが、最近、私は「言霊
  (ことだま)」の重要性を思い知らされることに多く遭遇します。
  ・・・・・・・・
  経営者や上司の人は、良きにつけ悪しきにつけ、
   「言葉の中に込められた力」
  について、より研究し、より敏感に、あるいはもっと用心深くならなければならない
  のではないか、と思います。・・・・・・・
  
というように、「想いと言動」から「言霊」についての記述をしました。

また、かなり前に、

 理念32: 「成長心」に関する具体的で熱い「想い」が、すべてのスタートである!

という理念も示しました。

私はここ数年にわたり、この大事な「想い」の熱さや強さはどこに現れるのだろうかと
研究してきました。言い換えれば、ある人間の「想い」の熱さや強さを、周りの人間は
何で感じ取るのだろうか、ということです。

そしてその結論は、当たり前に言えば「言動」です。言動とは、文字どおり、言葉と
行動ですが、この表現では少し物足りないし言い尽くしていない・・・、とおりいっぺんの
ものではなく、もっともっと重いものだと思うのです。

それをずっと考えていて行き着いたのが、

 想い=言霊力×体現力

です。

単なる「言葉」を超えた「言葉の中に込められた力」すなわち「言霊」でなければなら
ないし、また、単なる行動ではなくて、その一挙一動にその「想い」が現れていなければ
ならないという意味で「体現」ではないか、と思うのです。

しかも、この両者が掛け算であることが重要です。掛け算であることは三つの意味を
持ちます。

一つ目は、相乗効果があることです。何倍にもなって影響を及ぼすことができるという
ことです。

二つ目は、どちらか一方がゼロであれば、結果もゼロになってしまうということです。
いわゆる「口だけ」といわれたり、あるいは「説明不足でわからない」といわれたり
するわけです。

三つ目に、もっと怖いのは、どちらかがマイナスだと、結果はマイナスになり、しかも
それが何倍にもなって跳ね返ってくるということです。

こういったことは、多くの経営者が多かれ少なかれ経験していることではないでしょうか。

したがって、上に立つものは、前述したように、
  言霊力=言葉に込められた力
  体現力=一挙一動に現れる力
について、より研究し、より敏感に、あるいはもっと用心深くならなければならない
のです。この点は、強調しても強調しすぎることがないくらい重要だと思っています。

以上で理念の追加を終了し、次回以降は、やっと次のテーマに入ることができそうです。

■ 3. 事業承継の真視点

<持株会社について(その23)・・・持株会社株主と子会社の関係>

持株会社に関するお話も23回目を数えました。

今回は、持株会社の株主が、その子会社に対して、どのような権利を
行使することができるのかを整理しておきましょう。

持株会社の株主は、持株会社という親会社の株主であって子会社の株主では
ありませんので、子会社に対して直接的に権利議決権などの権利を行使する
ことはできないのは当然のことです。

とはいうものの、子会社の実績そのものが親会社に影響を及ぼすことは厳然
たる事実ですから、無関心でいられるわけはありませんし、その親会社が、
純粋持株会社であれば、なおさらのことです。

そこで、会社法では、親会社の株主にいくつかの権利を与えています。

会社法31条3項では、

  株式会社の成立後において、当該株式会社の親会社社員(親会社の
  株主その他の社員をいう。以下同じ)がその権利を行使するために
  必要があるときは、当該親会社社員は、裁判所の許可を得て、当該
  株式会社の定款について前項各号に掲げる請求をすることができる

と規定されていて、定款の閲覧やコピーなどができることになっています。

もちろん定款のみならず、取締役会議事録、株主総会議事録、会計参与による
計算書類等、会計帳簿とその関係資料なども、閲覧、コピー等が可能なことは
他の条文で示されています。

また逆の見方をすれば、上記のような子会社状況を親会社の株主に公開し、
法律的に問題がない状況をつくっておくことが、子会社の運営者にとって
親会社の株主に対する責任のスタートであるということになります。

親会社の重要な事業の一部を分離して子会社化するような場合には、株主
総会の特別決議が必要な理由も、このあたりの責任と密接に関係しており、
親会社の株主と子会社の経営者の関係を示唆しています。

■ 4. おしらせ

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次回のテーマは以下の通りです。

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  • 2. 山崎発、経営を考える
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  • 4. おしらせ

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