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いーかわらばん vol.421

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2010/08/10
  • vol.421

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

脚光を浴びる「ソーシャルビジネス」

■ 2. 山崎発、経営を考える

効用的修羅場の買いつけ(その88)・・・ “言霊(ことだま)”の重要性

■ 1. 時の話題

<脚光を浴びる「ソーシャルビジネス」>

2007年6月14日号のこの「いーかわらばん vol.277」では、
 「社会起業家」ってどんな人?
というテーマで、お話をしました。

それから3年以上が経過して、新聞、雑誌、マスコミのいたるところで、
「ソーシャルビジネス(SB)」という言葉を目にすることが多くなっています。

ソーシャルビジネスとは、環境問題や貧困問題をはじめとして、少子高齢化、
介護・福祉、まちづくり・まちおこし、農作物生産など、多くの社会的課題に
向き合って、それらを「ビジネスを通じて」解決していこうとする活動のことを
言います。

そしてそれらのビジネスを生み出す起業家を、社会起業家と呼んでいるわけです。

一方、2008年に経済産業省がまとめた定義では、
 ① 社会性  ② 事業性  ③ 革新性
を持ち合わせたもので、事業主体としては、NPO法人や中間法人、株式会社
などの組織形態で行われる、としています。

では、今、なぜ、注目を浴びることになっているのでしょうか。

いくつかの理由が考えられますが、もっとも大きなものとしては、行政による対応の
限界が挙げられるのではないか、と思います。

その限界とは・・・

ひとつには、社会的課題が、あまりにも多岐にわたる時代になったことがあげられる
でしょう。

もうひとつは、国家、地方公共団体の深刻な財政状態です。行政が“効率”を
無視して、社会問題を解決するための出費を行うことに限界が生じたのです。

言い換えれば、ビジネスとして、より広範囲に、より効率的に、社会問題を解決
するノウハウを築かなければならない時代がやってきたということでしす。

成長から成熟へと社会構造が変化したことに伴って、年金の仕組みなどあらゆる
ところに歪みが生じ、新しい社会システムの構築が余儀なくされていますが、これも、
そのひとつと捉えることもできるのではないでしょうか。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<効用的修羅場の買いつけ(その88)・・・ “言霊(ことだま)”の重要性>

前回は、、「未来創造の方向性を持つ」しくみについて、A社を具体的事例
としてお話をしました。

A社では、、「未来創造」のプロセスを
 (1) 発案
 (2) 調査研究
 (3) 具体化と実行(指示)
という三つの機能に分け、
 (1)には、RIC(リアルアイデア会議)
 (2)には、RDM(リサーチ&ディベロップメント ミッション)
 (3)には、RSP(実現計画プロジェクト)
という名称をつけて、三つの“Rチーム”を設定したと申し上げました。

ここで、いくつかの重要な注意点や着眼点を申し上げておきたいと思います。

ひとつは、プロセスを三つに分けた、という点です。分けた理由は何でしょうか。

それは、人の能力には、得手不得手があるという事実です。

発案や調査研究については、すばらしい能力を発揮する人でも、具体化や
実行の段階になると、もっとやり手がいるかもしれません。自分の最も得意とする
ところで勝負できるほうが個人にとっておもしろいし、効率化を求める企業としては
当然です。

もちろん、三つのプロセスを全部やりたい、力を発揮できると思う人は、すべてに
大いに参加すればいいと思います。もちろん、それなりの苦しみは覚悟してもらわ
なければなりませんが、それもまたやりがいというものでしょう。

さらにもう一つ、三つに分けた理由があります。それは、
 「発案としてはおもしろいけれど、調査研究してみると、実現はまだ時期尚早・・・」
といったケース、あるいは、
 「今は他社に負けてしまうけれど、やがて時代が変化して、○○の状況になれば
  必ず勝てるので、それまで保留・・・」
といったことが、三つに分けておくとことによって柔軟に対応可能だからです。

すなわち、「未来創造の方向性を持つ」ための“芽”を潰すことなく、そのままあたためて
おいて、時期が来たら取り出して「検討のまな板」の上に乗せる・・・、ことができるわけで、
これは会社のノウハウとしては非常に大事なことです。

二つ目の重要な点は、上記と関連して、そういったプロセスをノウハウ化して、プール
しておき、一定の権限を持った人なら、必要に応じて、いつでも見ることができる状態の
仕組みを作っておくことが大事だということです。

前回のA社では、「知恵の殿堂」というファイルがサーバー上に設置してあり、上記の
役割を果たしています(実は、この「知恵の殿堂」は、「知恵の伝道」と語呂合わせを
しています)。

こういったプールする場所を持つことは、少し長い目で見れば、
 ① 上位のパターン化
 ② パターンの中位化
を推進する中心的なツールになることは容易にお分かりいただけれるのではないかと
思います。

三つ目の重要な着眼点は、チラッと上述したように、
  ・大変だけどおもしろい
  ・苦労はするけどためになる
といった“やりがい”を感じさせるように、常に仕組んでいかなければならない、ということです。

そしてそのためには、繰り返しになりますが、上位の人の“想いと言動”が大きくものをいい
ます。「成功」の定義を間違えないことや、「着眼大局、着手小局」などは、この部分を
申し上げたいためのお話だったわけです。

この“想いと言動”に関連して、またまた余談になりますが、最近、私は「言霊(ことだま)」の
重要性を思い知らされることに多く遭遇します。

言霊とは、辞書的に言えば、
 
 古代日本で、言葉に宿っていると信じられていた不思議な力

ということになるのでしょうけれども、経営者や上司の人は、良きにつけ悪しきにつけ、

 「言葉の中に込められた力」

について、より研究し、より敏感に、あるいはもっと用心深くならなければならないのでは
ないか、と思います。

この点については、もう少し詳しくお話しする場面がありますので、後に譲ることにしましょう。

少し横道にそれた「未来創造の方向性を持つ」しくみの具体的なお話はこれくらいにして、
次回以降、本論に戻ってお話を続けることにします。

■ 3. 今月の事務

●夏季休暇の対応

企業の夏季休暇が、一斉休暇を実施するところと内部で調整をしながら休暇の
日程を設定するところ等さまざまですが、休暇前には関係先への連絡を忘れず
に行いましょう。また、社内でも支障が生じないよう事前に関係各署への連絡を
しておきましょう。


●夏祭りなどへの寄附の経理処理

花火大会・夏祭りなど各種納涼イベントが、各地で催されています。
このような行事に対して、企業が社名入りのうちわ等を提供する場合、
  原則 「広告宣伝費」 となります。
その他にも、寄付金と交際費の区分など税務上の問題が生じますので、経理
処理には、注意が必要です。


●体調管理

梅雨明けと共に猛暑の連続ですが、この時期は日頃の疲れが、たまりやすく
なっています。特に屋外での仕事に従事している方は、熱中症対策に十分
努めましょう。屋内での仕事に従事している方も、冷房の効いた部屋と外気との
温度差に十分配慮し、体調管理に努めましょう。

■ 4. おしらせ

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次回のテーマは以下の通りです。

  • 1. 時の話題
  • 2. 山崎発、経営を考える
  • 3. 今月の本棚
  • 4. おしらせ

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