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いーかわらばん vol.414

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2010/05/27
  • vol.414

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

『トイレの神様』 静かな大ヒット

■ 2. 山崎発、経営を考える

効用的修羅場の買いつけ(その81)・・・ 未来は「予測」ではなく「意志」!

■ 3. 事業承継の真視点

持株会社について(その21)・・・ 子会社役員兼任規制①

■ 1. 時の話題

<『トイレの神様』 静かな大ヒット>

知る人ぞ知る、『トイレの神様』は、植村花菜が歌う、最近のヒット曲です。

彼女の通算5枚目のアルバム、『わたしのかけらたち』に収録されている曲で、
なんと10分近い長さとなっています。

その中では、植村花菜自身と、亡きおばあちゃんとの思い出が綴られていて、
聴いた人のほとんどが涙ぐむと言われているほどです。

その素晴らしい歌詞の一部をご紹介しましょう。
   
   ・・・・
  トイレにはそれはそれはキレイな
  女神様がいるんやで
  だから毎日 きれいにしたら 女神様みたいに
  べっぴんさんになれるんやで

  その日から私はトイレを
  ピカピカにし始めた
  べっぴんさんに絶対なりたくて
  毎日磨いてた
 ・・・・

この歌を聴いて、数年前にベストセラーになった『佐賀のがばいばあちゃん』を思い
起こす人も多いのではないでしょうか。

日常生活のあわただしさに紛れて、日本人の心の中に眠っていた大事な「気持ち」を
あらためて教えてくれる瞬間のような気がします。その感動がヒットにつながっている
のでしょう。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<効用的修羅場の買いつけ(その81)・・・ 未来は「予測」ではなく「意志」!>

私の諸事情で、1か月ほどお休みをしてしまいましたが、今までの話を
再開して、続けていきたいと思います。

「宇宙の目」の中の、「時間的(歴史的)位置」の把握について、
“見逃しやすい”、“欠かせない”、下記の4つの論点のうち、前々回は、
「因果関係を疑う(例外察知)能力を持つこと」、前回は、「善悪、強弱、
大小などを測る“ものさし”を持つこと」についてお話をしてきました。

  ・因果関係を疑う(例外察知)能力を持つこと
  ・善悪、強弱、大小などを測る“ものさし”を持つこと
  ・未来創造の方向性を持つこと
  ・そして、「空間的位置」との融合

今回は、三つ目の論点である、「未来創造の方向性を持つこと」について
考えてみたいと思います。

「宇宙の目」、すなわち「時間的(歴史的)位置」を把握するわけですから、
未来について何らかの「目」を持つことが大事であることは言うまでも
ありません。

しかし、いろいろな人たちと未来に対するさまざまなお話をさせていただく
中で、最近非常に心細く感じることがしばしばあります。それは、未来は
どうなるか、という視点に終始してしまっているということです。

今お話ししている中身は、“見逃しやすい”、“欠かせない”論点を考え
ていますので、この四つの論点がすべて網羅されたから「宇宙の目」が
完璧に養われる、と言っているわけではなく、あくまでも陥りやすい注意
点です。

その意味で言うと、「未来」について語るときに、「未来」に対する「予測」に
終始してしまう事が多いという事実に、私自身は、情けなさと憤りを感じます。
(そう言う自分がいかなる状態にあるかは少し横に置いておくことにして・・・)

言い換えると、「未来」について語るときに、未来に対する「意志」を強く
感じないのです。要は、受け身に終始していて、主体性に欠けるのです。

もちろん、予測が不要だと思っているわけではありません。世の中の変化、
動向に対して敏感であることは、リーダーのもっとも重要な資質のひとつ
でしょう。

問題は、その予測自体が目的化してしまっていることです。金融取引を
していて、株を売るべきか、どうかという議論をしているならそれが目的化
しても当然ですが、経営をしている限りは、未来は予測するものではなく、
自らの意思で創り出すものではないでしょうか。

この「自らの意思で創り出す」ことこそが、未来に対する方向性を持つことを
意味します。と同時に、「宇宙の目」のもっとも重要な部分です。

というのは、「意志」を持つ限り、未来から現在をみるからです。「意志」を
持たない人間は、未来から現在をみることができず、現在の延長、過去の
積み上げでしか、考えることができなくなって、「宇宙の目」から大きく乖離
してしまうのです。

金融工学に代表される予測技術は、コンピュータの進化と相まって、
恐ろしく進んだといわれています。にもかかわらず、リーマンショックが
起きました。これは、何を意味しているのでしょうか。また、どうして、
「予測」に終始してしまうのでしょうか。また、「予測」に終始してしまうと、
そもそも、何が問題なのでしょうか。

より深い考察を次回したいと思います。

■ 3. 事業承継の真視点

<持株会社について(その21)・・・ 子会社役員兼任規制①>

前回は、定款記載の「目的」について、お話をしました。

今回は、持株会社と子会社の役員について、特に兼任規制について、
注意すべき点を整理しましょう。

子会社役員の兼任規制をしている法律は、主として、会社法と独占禁止法です。

まずは会社法ですが、この部分に関して、非常にややこしく記載されていますので、
それらの規定や趣旨を参照しながらも、実務的に重要と思われる結論を整理する
形で、何回かに分けて、お話ししたいと思います。

まず、いまさら言うまでもないと思いますが、会社法329条には、役員のカッコ書として、
 
 第329条 役員(取締役、会計参与及び監査役をいう。以下・・・)

と規定されています。

その規定されている役員である、取締役、会計参与、監査役のうち、何らかの形で、
兼任規制があるのは、社外取締役、会計参与、監査役です。

すなわち、会社の業務執行それ自体を担当するのではなく、それを監督是正する
立場にある役員に規制がかかっている、というふうに理解しておくとよいでしょう。

それでは、次回以降、それらについて、順次、規定を参照しながら、実務的な
重要点を整理することにしましょう。 

■ 4. おしらせ

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次回のテーマは以下の通りです。

  • 1. 時の話題
  • 2. 山崎発、経営を考える
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  • 4. おしらせ

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