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いーかわらばん vol.412

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2010/04/09
  • vol.412

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

エネルギーのインターネット?

■ 2. 山崎発、経営を考える

効用的修羅場の買いつけ(その79)・・・ 例外に着目せよ、例外に逃げ込むな!

■ 1. 時の話題

<エネルギーのインターネット?>

昨年の2月、オバマ大統領の就任1ヵ月後、「米国再生・再投資法」という
景気刺激策を盛り込んだ法律で、「スマートグリッド」関連分野に110億$
(約1兆1000億円)を拠出することが決定しています。それを受けて、その
開発競争がにわかに白熱を帯びてきました。

「スマートグリッド」とは、何でしょうか。

通信機能、人工知能を搭載の電力機器、制御機器などをネットワーク化
することで、発電設備から末端の電力機器までを通信網で接続し、電力の
需給バランスを最適なものにするシステムといわれています。

「スマートメーター」というものを、各家庭やオフィスに取り付けることで、
遠隔で料金確認や需給調整をすることができます。

また、太陽光発電や風力発電などの自然エネルギーについても、
スマートグリッドの情報をもとに、発電システムのすべてを連結することに
よって、全体の発電電力量を平均化することが可能になります。

もちろん、安い時間帯の電力を使って、洗濯機、食器洗浄機や、電気自動
車の充電に至るまで、自動運転させることなど、朝飯前、という状況になる
ものと思われます。

まさに、「エネルギーのインターネット」という側面があり、日本においても、
企業、大学、各種研究機関など、さまざまなところで研究が進められています。

家電等のホームエレクトロニクス、自動車、とエネルギー供給がすべて、
ネットで結ばれる時代が、もうそこまでやってきているようです。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<効用的修羅場の買いつけ(その79)・・・ 例外に着目せよ、例外に逃げ込むな!>

前回は、「宇宙の目」の中の、「時間的(歴史的)位置」の把握について、
“見逃しやすい”、“欠かせない”論点として、次の4つをピックアップしました。

  ・因果関係を疑う(例外察知)能力を持つこと
  ・善悪、強弱、大小などを測る“ものさし”を持つこと
  ・未来創造の方向性を持つこと
  ・そして、「空間的位置」との融合

今回は、まず、因果関係を疑う(例外察知)能力を持つこと、について考えて
みましょう。

理念5では、
  理念5: 原因と結果は、いずれ、必ず一致する!
と示しましたが、このことは、時間を加味すれば、
  過去が現在の原因をつくり、現在が未来の原因をつくる
と言いかえることができます。

すなわち、過去と現在、現在と未来はそれぞれ因果関係にあります。
問題は、たとえば、「常識」であるとか、「原理原則」といわれているような、
当たり前と思われている因果関係が当てはまらなくなった時の対応です。

最もわかりやすい例として、時代は遡って、戦国時代の織田信長の槍を
あげてみましょう。

信長がまだ幼いころ、槍合戦遊びのなかで、必ず槍術の上位の者が
下位の者に勝っていたにもかかわらず、たまたま、下位の者が勝った
ことがありました。

周囲は、“まぐれ”で片づけたのですが、信長は、その例外に着目しました。
なぜ、負けたのか、油断したのか、体調が悪かったのか、と検討を重ねて
いき、出た結論は、その時に限って、下位の者の槍がいつもの三間よりも、
少し長いという結論に到達したのです。

それまで、長い槍は、かえって操作性がよくない、とい“う常識”が一般的
だったのですが、下位の者が勝った、という例外にこだわった信長は、
研究に研究を重ね、かの有名な、集団槍戦法を編み出したのです。

“たまたま”に着目した信長の執念が新しい戦法を生み出したわけです。

これとよく似たことが、現代の企業の中でも頻繁に起きています。今から
考えると、あの時点が、変化の屈折点だったのか・・・、その時には、必ず、
“例外”“たまたま”“まぐれ”といった言葉に代表される「予兆」があることが
多いのです。

製造工程において、異物が混入した場合、これを“たまたま”で済ませたら、
その工場は終わりですが、たとえば、いつも日曜日にこの位置のワゴンに
置いた商品は、必ず売れていたのに、急に売れなくなった、とか、あの店
だけは、この金額でも受注が絶えない、等々。

“例外”は、固定観念、既成概念をうちやぶる時代のうねりの可能性がある、
という視点に立って、新しい因果関係の構築に挑戦すべきなのです。

一方で、気をつけなければならないのは、「例外に逃げ込む」という
ケースです。

「当社は通常の常識が通用しない業界にあるので、こういった戦略は
意味がないのです」 と言って、何もしないケースです。通常の常識が
通用しないのであれば、その独特な分野に対応する対策が必要なの
でしょうか、口で言っているだけ、というのは、まさに「例外に逃げ込む」
パターンです。

経営者の場合は、さすがに上記のようなケースは稀ですが、
営業においては、
 ・ この商品は、特殊なものだから・・・
 ・ 私の担当の顧客は、マイナーなところが多いから・・・
といった「例外に逃げ込む」言い訳は頻繁に発生します。

ここで大事なことは、「例外というなら、その例外に対応した行動をとる」
ことを徹底的に考える姿勢です。

次回は、次の論点、善悪、強弱、大小などを測る“ものさし”を持つこと、に
ついて考えることにしましょう。

■ 3. 今月の事務

●健康保険料率・介護保険料率の改定

協会けんぽ(全国健康保険協会)の健康保険料率が、2010年3月分
(4月末納付分)より、大阪支部の場合、8.22%→9.38%へ改定されます。
また、介護保険料率も大阪支部の場合、1.19%→1.50%へ改定されます。

介護保険第2号被保険者に該当する場合は、健康保険料率に介護保険
料率が加わり、改定後の料率は、10.88%です。

介護保険第2号被保険者とは、40歳以上65歳未満の方です。
健康保険組合における保険料額等については、加入する健康保険
組合までお問い合わせの上ご確認ください。


●社員の入社・退職に関する社会保険・労働保険の資格取得と喪失手続

社員の入社があった場合には、「被保険者資格取得届」を、退職があった
場合には、「被保険者資格喪失届」を提出しなければなりません。

健康保険・厚生年金保険は、いずれも事由発生日から5日以内に年金
事務所へ雇用保険は、入社の場合は入社日の翌月10日までに、退職の
場合は、退職日の翌日から10日以内に、公共職業安定所へ手続を行わ
なければなりません。手続がお済でない場合は、お急ぎ下さい。


●ゴールデンウィークに備えての準備

休暇の日程が決定次第、取引先や関係各所へ連絡すると同時に
相手先の休暇の日程も確認しておきましょう。

配送や集荷、決済などに支障が起きないように調整しましょう。
社内においても、休暇中の郵便物の対処の仕方や、休暇中の連絡先を
申告してもらっておくなど、緊急時に備えて準備を進めておきましょう。

■ 4. おしらせ

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次回のテーマは以下の通りです。

  • 1. 時の話題
  • 2. 山崎発、経営を考える
  • 3. 今月の本棚
  • 4. おしらせ

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