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いーかわらばん vol.411

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2010/04/06
  • vol.411

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

「サイクルフィギュア」ってご存知?

■ 2. 山崎発、経営を考える

効用的修羅場の買いつけ(その78)・・・過去、現在、未来の流れの中で

■ 3. 財務ホット情報

IFRSって何?  ~国際会計基準の導入が近づく~

■ 1. 時の話題

<「サイクルフィギュア」ってご存知?>

バンクーバーオリンピックから、世界選手権の浅田真央、高橋大輔の男女
金メダル制覇へと、この冬は、フィギュアスケートが大きな話題を集めています。

もともとフィギュアとは、“形”をあらわす英語で、人形、図形といった意味を
持ちますが、フィギュアと名のつく、非常にマイナーな競技もあります。

その代表が、「サイクルフィギュア」です。

昨年12月12日、13日の両日、第40回全日本室内自転車競技大会が
行われました。男子シングルの優勝者は、芦田史朗さん、女子シングルの
優勝者は、堀井和美さんという方で、いずれも草津市を本拠地としています。

英語では、アーティスティックサイクリングと呼ばれており、19世紀の後半に
ドイツ系の人たちの間で、曲芸を含めた自転車ショーというかたちでスタート
したようです。

1928年には、ドイツで現在の競技スタイルがスタートし、1956年のコペンハーゲン
大会を皮切りに、世界選手権が催されており、昨年は22カ国が参加しました。

室内コートで、縦11m以内、横14m以内のライディングエリアの中に描かれた
直径0.5m、4m、8mの三つの円を使って、5分間で、30種目の技を織りこんで
演技を行う必要があります。

フィギュアスケート同様、体の柔軟さと、筋力、さらには表現力まで問われる
競技ですが、日本では競技者がまだ20人余りとも言われています。

また、この競技で使われる自転車は、国産は1台もないとか・・・、みなさん、
ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<効用的修羅場の買いつけ(その78)・・・過去、現在、未来の流れの中で>

前回は、

 「虫の目」 ≒ 探求眼 ≒ 因果関係の論理的把握 ≒ 深さの客観性
 「鳥の目」 ≒ 風景眼 ≒ 全体像の直観的把握   ≒ 広さの客観性

に対して、

「宇宙の目」 ≒ 位置眼 ≒ ポジションの時空的把握 ≒ 高さの客観性
                                     (高次元)
と表現しました。

その「宇宙の目」のスタートとして、「時間的(歴史的)位置」からお話を進めましょう。

時間的(歴史的)位置とは、過去、現在、未来という時間軸の中で、自分が今
どこにいるかを指し示すものです。

「そんなこと言われたって、過去、現在、未来のなかの、現在にいるに決まっている
じゃないか」という声が聞こえてきそうです。

もちろんその通りなのですが、では、
 「いかなる“現在”にいるのですか?」
という質問に対しては、どのような、答えを用意されるでしょうか。

確かに、漠然としている質問です。考えを深めていくと、哲学や宗教の領域に突入
します。もちろんそこまで行かなくていいのですが、私は、この問いに対して、自分なり
の答えを用意できない人は、真の意味で、経営者にもリーダーにもなれないと考えて
います。

たとえば、
 「あなたが社長である会社は、どのような“現在”に、今、ありますか?」
といった、ちょっと変わった聞き方をしても、優秀なかたからは、かなり的確な答えが
返ってきます。

では、ここでいう、的確な答えとは、何でしょうか。

それが、過去→現在→未来の流れの中で、現在をとらえている、すなわち、「時間的
(歴史的)位置」の把握にもとづいた答え、なのです。

2004年に、『歴史の使い方』という堺屋太一氏の著書が講談社から出ています。
その本の「はじめに」には、
 
 歴史は楽しい。
 歴史は役に立つ。
 歴史は未来をいましめる。
 だから、歴史は「使える」。
 歴史は教養であるとともに、実学でもある

という記述があります。まさに、上記の「的確な答え」の一端を示してくれています。

さて、それでは、「時間的(歴史的)位置」の把握をしている状態とは、どのような状態
を指すのでしょうか。また、そのためには、どのような姿勢が必要なのでしょうか。

ここにも多くの論点があると思いますが、私が“見逃しやすい”、“欠かせない”と思う
もののみに絞ってお話しすることにします。

それは、
  ・因果関係を疑う(例外察知)能力を持つこと
  ・善悪、強弱、大小などを測る“ものさし”を持つこと
  ・未来創造の方向性を持つこと
  ・そして、「空間的位置」との融合
です。

次回以降、順次、お話を進めましょう。

■ 3. 財務ホット情報

<IFRSって何?  ~国際会計基準の導入が近づく~>

書店のビジネス書のコーナーをのぞくと、たくさんのIFRS関連の本が並べ
られていますが、このIFRSとは一体何のことでしょうか。

IFRSとはInternational Financial Reporting Standardsの頭文字を
とったもので、国際財務報告基準と訳されています。
いわゆる会計の世界の世界標準グローバルスタンダードにあたります。

IFRSは、IASBという世界の会計士団体が参加して設立された民間団体が
作成しています。

企業間の国際的な取引が増大する中、世界標準の会計基準に基づいて
各国の企業が財務諸表を作成することで、世界中の投資家が同じ基準で
作られたその財務諸表を見て比較して投資ができるようになります。

又企業にとっては、資金調達が多様な方法で、低コストでできるようになり
ます。これがIFRSが作成されたメリットといえます。

先行してIFRSを導入したEUは、2005年に域内の上場する域外企業にも
IFRSの適用を求めてきました。

又アメリカもIFRSの導入に向けての準備をすすめており、世界中で急速に
IFRSを採用している国が増加しています。

その中で日本も導入の方向に倣い、2010年3月期から上場企業は、IFRSに
基づく財務諸表の作成が可能になります。

今後は、2012年に金融庁が日本での強制適用について判断を示し、
2015年~2016年を目途に全ての上場企業に強制適用する方向で進むと
企業会計審議会が中間報告を公表しています。

中小企業へのIFRSへの適用という動きは今のところ見られませんが、上場
企業との取引がある会社などは、上場企業への適用に伴い、影響をうける
場合も考えられますので、今後の動向については注目していく必要がある
でしょう。

次回の財務ホット情報ではその内容について取り上げる予定です。

■ 4. おしらせ

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次回のテーマは以下の通りです。

  • 1. 時の話題
  • 2. 山崎発、経営を考える
  • 3. 今月の事務
  • 4. おしらせ

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