いーかわらばん vol.408
- いーかわらばん
- 株式会社アウトオフィス
- 2010/03/08
- vol.408
▼INDEX▼
■ 1. 時の話題
<ブログ料理本、大ヒット!>
『よめ膳@YOMEカフェ 』
『大変!!この料理簡単すぎかも☆★3STEP COOKING★☆』
『わたしのおやつ。こどものおやつ。』
『母ちゃんちの晩御飯とどたばた日記』
『vege dining 野菜のごはん』
『作ってあげたい彼ごはん』
ここにあげた本の、共通点は・・・?
そうです、知る人ぞ知る、ブロガー料理本です。
上記の6冊は、昨年の6月に出版された『レシピブログで夢をかなえた人たち』
(井垣 留美子著 ヴィレッジブックス刊)で取り上げられたもので、いずれも
大人気の料理ブロガーの著作です。
『よめ膳@YOMEカフェ 』の著者、YOMEさんのブログは、毎月200万アクセス
あると言われ、すでに10冊以上の料理本を発行しています。
また、SHIORIさん著作の『作ってあげたい彼ごはん』は、130万部を突破してい
ます。
大きな書店では、1つの棚がすべてブログ料理本で占められているところも
少なくありません。プロの料理人の手による本ではないところが、一般の読者
には親しみやすく、同じ目線で悩みを共有、解決できるところが人気の秘密
なのでしょう。
もちろん、料理のみならず、素人の手による、旅行、陶芸や将棋といった趣味、
ゴルフ、スキー、テニスなどの各種スポーツ、その他、あらゆる領域で、この
ような“ブログ○○本”がヒットする可能性があります。
インターネットが広まった1990年代中頃から、すでに15年が経過しましたが、
ホームページ、電子メールに始まり、この時の話題でも早々に取り上げた、
アフィリエイト、ドロップシッピング、ブログ、Twitterへと、新しいしくみが次々
と浮上してきています。
「多数対多数の同時コミュニケーション」という特性は、良くも悪くも、限りなく
世の中を変革する可能性をもっていると言えるでしょう。
■ 2. 山崎発、経営を考える
<効用的修羅場の買いつけ(その75)・・・ ゾウの時間、ネズミの時間>
前回までは、「客観的にみる」には、どのような姿勢が必要かの一つ目、
その1 事実と判断の峻別
についてお話をし、
理念37: 「客観的にみる」その1
事実と判断を可能な限り峻別し、その連鎖の背景にある価値観を探る!
という理念を示しました。
今回からは、前回予告させていただきましたように、「客観的にみる」ためには、
いかなる姿勢が必要か、に関する二つ目の項目、
その2 「虫の目」「鳥の目」「宇宙の目」
に入っていきたいと思います。
この中身に入る前に、今回も、少し回り道のお話を、二つほどさせていただき
たいと思います。
たしか1990年に入ってしばらくの頃だったと思いますが、生物学者、本川達雄氏の
『ゾウの時間 ネズミの時間』
という本がベストセラーになりました。
哺乳(ほにゅう)類では、時間は体重の1/4乗に比例する、だから、ゾウとネズミ
では時間感覚が大きく違う・・・、それが、チョロチョロとすばやい動き、のっしのっし
というゆったりした歩き方にもつながる、といったようなことが書かれていました。
(もちろん、学術的には、“体重の1/4乗”には、異論がさまざまあるようですが・・・。)
また、たとえば、2メートルの高さから、ものが1秒かかって落ちるのをみた場合、
ネズミは、「落ちる、落ちる、どうしよう?逃げようか!」と思っているかもしれない
けれども、ゾウにとってみれば「あれぇ、何か落ちた感じ」というような感覚だろう、
というようなことも、どこかに書いてありました。
考えてみれば当たり前ですが、1年、1月、1日、1時間、1分、1秒などという時間の
単位は、すべて人間が人間の都合でルール化しただけであって、身近にいる
イヌもネコも、まったく意識していないわけです。
ちょうど「スピード化」の時代とあいまって、その後よく言われた「ドッグイヤー」
などという言葉は、私にとっては“体重の1/4乗”の視点からよく理解できたわけです。
しかし、実は、私がここで強く思ったことは、「目」が変われば、「事実」も大きく変わる、
というものでした。
その意味では、ここ数回お話しているように、事実は見る人によって変わる、100%
の客観性というのはないだろう、という考え方は、このあたりが大きく影響している
のかな、とも思います。
そしてもうひとつ、この『ゾウの時間 ネズミの時間』という本は、必然的に、
昔どこかでお目にかかった童話を思い出させてくれます。
自分が世の中で一番の強い優れもの、と思っている生意気なネズミが、そんな
ことをゾウにいったらだめだよ、大変だよ、と言われ、そのゾウを探して森を
歩いて、トカゲやイヌやさまざまな動物に出会った挙句、最後にゾウの鼻から
吹きかけられた水で、溺れて死にそうになる・・・、
世の中には、自分より、もっともっと強いもの、すぐれたものがたくさんいるんだ、
ということを思い知った、というお話です。
バブル全盛期、“ジャパン アズ ナンバーワン”と言われていたころの日本と、
イメージが重なります。
この物語も、視点をどこにおいて、どの範囲でものごとをみているか、ということ
の重要性を示唆してくれます。
さて、回り道はこれくらいにして、次回から、“客観的にみる”ことの二つ目の
テーマの本論に入っていくことにしましょう。
■ 3. 今月の事務
●健康保険料率・介護保険料率の改定
協会けんぽ(全国健康保険協会)の健康保険料率が、2010年3月分(4月末納付分)
より、大阪支部の場合、8.22%→9.38%へ改定されます。
また、介護保険料率も大阪支部の場合、1.19%→1.50%へ改定されます。
介護保険第2号被保険者に該当する場合は、健康保険料率に介護保険料率
が加わり、改定後の料率は、10.88%です。
介護保険第2号被保険者とは、40歳以上65歳未満の方です。
健康保険組合における保険料額等については、加入する健康保険組合まで
お問い合わせの上ご確認ください。
●人事の異動に関する事務手続き
3月から4月にかけては、人事異動のある会社が多いと思います。
同一職場内の異動であれば、法定手続は必要ありませんが、住所地が変わる
場合は、手続きが必要となります。
・社会保険の資格喪失と取得の手続き(本社で社会保険の事務手続きを一括
処理している場合は、不要)
・雇用保険の転勤届の提出
・特別徴収にかかる給与所得者異動届出書の旧住所地への通知
などです。
●所得税の確定申告・納付
提出・納付期限が近づいています。
個人の確定申告を提出しなければならない方は、お急ぎ下さい。
■ 4. おしらせ
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次回のテーマは以下の通りです。
- 1. 時の話題
- 2. 山崎発、経営を考える
- 3. 今月の本棚
- 4. おしらせ
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