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いーかわらばん vol.400

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2010/01/07
  • vol.400

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

新年恒例:「寅の年」振り返り

■ 1. 時の話題

<新年恒例:「寅の年」振り返り>

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

毎年恒例となりました、12年ごとの干支の振り返りですが、
「これを楽しみにしてしています」
「これを読むと、新しい年がどんな年になるかなと考えます・・・」
とか、おっしゃっていただく方も多いので、今年も、ここから「時の話題」をスタートする
ことにします。

1998年(平成10年)

何といっても、和歌山のカレー毒物混入事件に明け暮れた年でした。4人が死亡、
60人以上が中毒症状に陥った事件でした。悲惨な事故としては、台北国際空港で
中華航空機が着陸に失敗し炎上、乗客、乗務員全員と近隣住民の合わせて200人
以上が犠牲となりました。

政治では、自民党が惨敗し、小渕内閣が発足、また、小沢一郎が自由党を結成
したのもこの年です。グローバル化に対応して、外為法が改正されたことによる
「金融ビッグバン」、そのほか「環境ホルモン」、「凡人、軍人、変人」(小渕氏、梶山氏、
小泉氏を田中真紀子氏が皮肉った言葉)が、話題を呼びました。

スポーツの分野では、長野オリンピック、W杯の日本初出場、プロ野球、高校野球
ともに横浜が優勝した年でもありました。松坂投手が春夏連続優勝、史上二人目の
決勝ノーヒットノーランを達成しました。

この年には、ウィンドウズ98が発売され、ネットワーク時代、グローバル時代が本格化
してきました。

1986年(昭和61年)

現金輸送車3億3千万強奪事件、三原山の大噴火、チェルノブイリの原発事故などが
悲しい事故、事件としてあげられます。

自民党中曽根内閣が衆参同時選挙で空前の大勝利をおさめる片側で、日本社会党
では土井たか子氏が初の女性党首となりました。チャールズ皇太子、ダイアナ妃が
来日したのもこの年です。

巷では、「家庭内離婚」「テレクラ」「ボディコン」などのことばがはやり、また藤谷
美和子、石原真理子が「プッツン女優」と呼ばれたりしました。

前年のプラザ合意から急速に進んだ円高とこの後に始まるバブル景気との境に
当たる大きな変化の年でもあり、堺屋太一氏『知価革命』、大前研一氏『新・国富論』、
長谷川慶太郎氏『日本はこう変わる』などがビジネス書のベストセラーとなっています。
また、マンガでは、『YAWARA』、『美味しんぼ』などがヒットしました。

1974年(昭和49年)

立花氏の文芸春秋掲載記事を発端にして、田中首相が退陣、三木内閣発足の年です。
三菱重工ビル爆破事件、甲山事件、海外ではトルコ航空機の墜落事故などが起きて
います。オイルショックの翌年にあたり、高度成長が終わり、安定成長を模索した、次の
新たな時代の転換期でもありました。

セブンイレブンの一号店が東京江東区に誕生、電気餅つき機が新商品としてもて
はやされ、今となってはわけのわからない「紅茶キノコ」が各家庭にはびこりました。

「幸福行き切符」がお守り代わりとして人気となり、長嶋の引退で「巨人軍は永遠に
不滅です」が流行語となりました。

また、『どてらい男』(花登筐)、『華麗なる一族』(山崎豊子)、『虚構の家』(曽野綾子)、
『ノスタラダムスの大予言』(五島勉)、『かもめのジョナサン』(リチャード・バック) 、
『エクソシスト』(W・P・ブラッティ) などが、ベストセラーに名を連ね、邦画では、
『サンダカン八番娼館 望郷』『砂の器』『伊豆の踊子』『華麗なる一族』、洋画では、
『ゴッドファーザー』『エクソシスト』などがヒットしています。

1962年(昭和37年)

この年は、ある意味で、先進国に仲間入りをするための、高度成長の本格化、に
入った年といえるかもしれません。北陸トンネルが開通し、若戸大橋が東洋一の
吊り橋として完成、また、YS11が、初の国産飛行機としてテスト飛行を行っています。

また、富士写真光機の電子複写機「ゼロックス914」、ソニー製で世界初のエビタキ
シャル・トランジスタを使用した小型ポータブルテレビ、早川電気工業(現シャープ)の
電子レンジなどが発売されています。小型ポータブルテレビが65,000円、電子レンジ
が業務用とはいえ54万円ですから、当時の物価から考えると相当高価です。
それでも、テレビには予約が殺到しました。

また、バファリン、パンシロン、リポビタンDなど、息の長い薬が発売されたのもこの年
ですし、テレビコマーシャルが売り上げに大きく影響し始め、坂本九の「きゅうりのきゅう
ちゃん」、藤田まことの「あたりまえだのクラッカー」などがヒットしました。

芸能界では、吉永小百合と植木等がブレイク。『キューポラのある町』で吉永小百合は
17歳でブルーリボン主演女優賞を獲得、さらに橋幸夫とのデュエット曲『いつでも夢を』
が第4回日本レコード大賞に輝いています。一方の植木等は、映画『日本無責任時代』
が大ヒット、「ハイ、それまでよ」「わかっちゃいるけどやめられない」などが流行語と
なっています。

そのほか、『座等市物語』『アラビアのロレンス』『101匹わんちゃん大行進』などが話題を
呼び、なんといっても、寅年、わが阪神タイガースの優勝が関西を盛り上げました。

1950年(昭和25年)

“朝鮮戦争勃発”、この一言に尽きるでしょう。この戦争が、「特需」を生みだし、敗戦後の
混乱と貧しさに苦しんでいた日本に、復興と好景気をもたらした、というのはまさに戦争の
皮肉さを象徴しているように思います。

と同時にまだまだ新しい日本の基礎づくりの時期であり、多くの法律が公布・施行されて
います。公布では「公職選挙法」「改正商法」「地方公務員法」「首都建設法」など、施行
では「電波三法」「文化財保護法」「年齢のとなえ方に関する法律」など。考えてみれば、
上記「首都建設法」で、東京は、「帝都」から「首都」になったわけです。

マッカーサー指示のレッドパージにより共産党員の公職追放が実施され、警察予備隊が
スタート、これがのちの自衛隊につながっていきます。一方で、日本気象協会、住宅金融
公庫、日本放送協会、三洋電機、雪印乳業などが設立され、新たに千円札が発行され
流通しています。

東京通信工業(現ソニー)のテープレコーダG型が、45㎏、168,000円で発売され、和江
商事(現ワコール)の国産初のブラジャー101号、郡是製絲(現=グンゼ)のナイロン
ストッキング、ニッカポケットウイスキー、トリスウイスキー、ヤクルト、そして「何はなく
とも・・・江戸むらさき」などが発売されています。

また、金閣寺の放火事件などが起きた中で、『細雪』(谷崎潤一郎)、 『宮本武蔵』(吉川
英治)、『風と共に去りぬ』(M・ミッチェル)、『チャタレー夫人の恋人』(D・H・ローレンス)
などが、まだテレビのない時代にベストセラーになっています。

さて、戦後5回の寅年を振り返ってみました。寅年は、それぞれが大きな時代の転換点に
あったことが見えてきます。

1950年(昭和25年) 終戦・・・復興
1962年 (昭和37年) 発展途上国・・・先進国
1974年(昭和49年) 高度成長・・・安定成長
1986年(昭和61年) ジャパン・アズ・ナンバーワンへ?
1998年(平成10年) ネットワーク化、グローバル化へ
2010年(平成22年) ?????

さて、2010年は、どのような転換点になるのでしょうか。

■ 2. 今月の事務

●源泉徴収票等法定調書の作成と提出

給与所得の源泉徴収票(給与支払報告書)は、1通を本人に交付します。
役員または役員だった人で、2009年中の給与が150万円を超える人や、
一般社員で500万円を超える人は、1通を税務署へ提出します。
市町村へは、2010年1月1日現在の住所地の市町村へ2通提出します。
法定調書合計表も、併せて提出します。提出期限は、いずれも2月1日です。


●社内の事務処理と年始の挨拶等

届いた年賀状は、住所・役職・メールアドレス等に変更が無いかを確認しましょう。
また、年賀状を出していないところには、急ぎ返礼の年賀状を出しましょう。
松の内を過ぎそうな場合は、「寒中見舞い」として出すのがよいでしょう。
また、年始の挨拶まわりをする人・年始の挨拶を受ける人、どちらも礼を失する
ことの無いように、心を配りたいものです。


●償却資産申告書の提出

固定資産税の対象となる償却資産をお持ちの場合は、1月1日現在の所有状況を
申告することになっています。
対象となる償却資産とは、会社や個人で工場や商店などを経営しておられる方が、
その事業のために用いることができる機械・器具・備品等をいいます。
「事業のために用いることができる」とは、所有者が自らの事業のために使用する
場合だけでなく、事業として他人に貸し付ける場合も含まれますので、ご注意下さい。
申告書の提出期限は、2月1日です。

■ 3. おしらせ

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次回のテーマは以下の通りです。

  • 1. 時の話題
  • 2. 山崎発、経営を考える
  • 3. 今月の本棚
  • 4. おしらせ

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