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いーかわらばん vol.390

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2009/10/15
  • vol.390

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

ららぽーと新三郷

■ 2. 山崎発、経営を考える

効用的修羅場の買いつけ(その58)・・・ 強烈な“想い”と体験の内在化

■ 3. 事業承継の真視点

持株会社について(その15)・・・ 共同新設分割よる持株会社化

■ 1. 時の話題

<ららぽーと新三郷>

本年9月17日に、ららぽーと新三郷が武蔵野操車場跡地にオープンしました。
店舗面積8万5千㎡余り、3000台を超える駐車が可能です。

主要テナントとしては、イトーヨーカ堂、京王百貨店をはじめ、H&M、ZARA、
ユニクロ、マツモトキヨシ、無印良品、ライトオン、ロフト、ニトリ、ラウンドワン、
アカチャンホンポ・・・・

もちろん“開店景気”とはいうものの、現段階では、新三郷駅から、ららぽーとまでは、
恐ろしい混雑が続いているようです。

従来の大型ショッピングセンターとそう変わり映えはしない、という意見から、
いやいや、従来にはない工夫が凝らされていて飽きない、という意見までさまざま
ですが、従来と異なるところがあるとすれば、どの点か、ちょっと考えてみましょう。

まず、第一に、店舗に少し話題性があります。

結構人気を呼んだスウェーデン本社のH&M、スペイン本社のZARAなどの店を
呼び込んだこと。あるいは、飲食の店舗にしても、丸亀製麺、富士宮焼きそば、
船場カリー、北海道知床標津イクラ丼、大久保西の茶屋の戸隠そば、満洲屋が
一番のラーメンなど、普通のショッピングセンターではお目にかかれない老舗や
ご当地店舗が入っていることは、おもしろいといっていいでしょう。

二つ目の特徴は、ショッピングセンターの域をはるかに超えた、まさに「ショッピング
タウン」の規模に達しているということです。

ららぽーとに隣接して、IKEAとコストコがあり、新三郷の駅から、三つの商業施設を
結ぶ循環バスが出ているなど、本来、競合施設であるはずのところが協力して
集客に努めている、という取り組みがあります。住居表示までが「新三郷ららシティ」
となったことからも、その真剣さを窺うことができます。

さらに、アミューズメントにも、従来とは異なった趣向が凝らされているといえると
思います。

その一つは、「よしもと遊べる水族館 ~ギョギョギョ!パニック~」です。吉本興業が
プロデュースしたもので、釣り遊びはもちろん、家族で楽しめる施設になっています。

また、「トーマスタウン」では、各種アトラクションがあり、ディズニーランドの超ミニ版と
いったつくりになっています。

不景気でかつ供給過剰、百貨店売上が19カ月前年割れといった暗い情報が流れて
いますが、1年先、この施設はどのような状況になっているのでしょうか。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<効用的修羅場の買いつけ(その58)・・・ 強烈な“想い”と体験の内在化>

前回は、自分が今までの人生の中で、気がつかなかった、あるいは実践して
来なかった「成長心=成長していくための心の持ち方、姿勢」をあらゆる機会を
とらえて発見し、追加し、整理・解説していくという、第三のステップについて、
お話をさせていただきました。

さらに、その第三ステップが極めて重要である理由のうち、次の二つについて
説明をしました。

第一  第三ステップは終わりがないということ
第二  「一流と接する」ことの重要性を身をもって体感するプロセスであること

今回は、原点とも言うべき、第三の理由についてお話をしましょう。

前回の最後に次のようなことを申し上げました。

「我以外、皆我師」として、いろいろな“出会い”から発見、追加、整理することが
第三ステップの大きなポイントであるけれども、他から学ぶことになるがゆえに、
ややもすれば借り物で終わってしまう危惧がある、ほんとうに本人のものになって
いるか、魂の入った「成長学講座」の教科書と言えるか、が勝負である・・・

これは、しつこいようですが、ほんとうに原点です。

「成長学講座」の教科書が、どこにでも書いてある優等生的な説明書であっても
それでは、ほとんど意味がないのです。「世の中の人が、このようにして成長して
きた・・・」も大事ですが、それが自分の心の底から発せられ、相手の心に共鳴して
響いていかなければならないのです。

大げさにいえば、ひとつひとつの言葉に、魂が宿っているようなイメージです。
だからこそ、第一ステップで、まず、「自分自身が」成長するために、実際に真剣に
心掛けてきたことを、考えて、書いていただくわけです。

それでは、「我以外、皆我師」から学んだものであるにもかかわらず、借り物で終わ
らず、魂の入った「成長学講座」の教科書に到達するためには、何が必要なので
しょうか。

二つのものが、“決定的に”重要です。

かなり前のこの『山崎発、経営を考える 2008/12/15 vol.349』では、
  まず「経営トップ」の真剣な姿!
というテーマでお話をしています。

そこでお話ししたのとまったく同じですが、真っ先に重要なものは、
 教科書を作る人の強烈な“想い”
です。

自分自身がもっともっと成長したい、周りの人ももっともっと成長してもらいたい、と
いう熱い「想い」がなければ、いくら形式的に「教科書」なんか作っても、何の役にも
立ちません。その熱い「想い」がほとばしり出る教科書であるべきです。

魂が入った「教科書」に到達するために二つ目に重要な点は、
 自らの体験に置き換えられるか、どうか
というポイントです。

たとえば、松下幸之助氏や稲森和夫氏の本を読んで、「へえー」や「なるほど」で
終わり、それを話しても、ほとんど他人の心に響かせることができない人と、魂の
入った言葉で説明し、聞いた人の心に浸み入ることができる人とがいます。

その違いは、表現の上手下手だけではなく、偉い松下氏や稲森氏という他人事の
話で終わってしまうか、それらを置き換えて自らの体験として、語ることができるか
どうか、の差です。

「自分のものにする」とか、「体得する」とかいう表現は、自ら気づいたことであれ、
他から教わったことであれ、
 自らの体で験す=体験
というプロセスを繰り返すことによってのみ得られるものだと、私は思っています。

過去の失敗であっても、その時は、そこまで考えることはできなかったけれども、
松下氏の考えに触れて、
 自分の未熟さはここにあったんだ、もしもあの時、松下氏のような考え方ができて
 いれば、あのような事態には陥らなかったかもしれない、
と心の底から悟ることができたとしたら、これは立派な自分自身の体験といっていい
でしょう。

心理学、特に学習心理学や精神分析の領域において「内在化」「自覚化」という
重要なプロセスがあります。それらを踏まえて、難しい表現ですが、このプロセスを、
 他人体験の内在化
という表現をとっておきたいと思います。

しかし、この他人の体験を内在化するエネルギーの源泉はどこにあるのか、と
よくよく考えてみると、結局、強烈な“想い”に行きついてしまいます。結局、これが
すべてなのでしょう。

以上のことをまとめますと、第三のステップは、永久に、続くものであり、「教科書」を
作る人の強烈な“想い”を前提に、他人体験の内在化が欠かせない、ということが
できると思います。

さて、「成長学講座」の教科書をつくることにより、成長心を修得する機会を得る
スタートを切ることができました。次は、それをどのように運用していくか、について
考えることにしましょう。

■ 3. 事業承継の真視点

<持株会社について(その15)・・・ 共同新設分割よる持株会社化>

前回は、1社または複数の会社への新設分割についてお話をしました。

今回は、新設分割の中でも、実際に結構使われる、共同新設分割について考えて
みましょう。

これは、複数の既存会社が共同して新設会社を設立し、それぞれの事業を、新しい
会社に承継させることを言います。

前回は、元の会社は一つで、それを1社または複数に分割したのですが、今回は
逆で、複数の会社から、一つの新設会社に分割していく、というものです。

図解しますと、


A社株主    B社株式    A社株主    B社株主
  ↓       ↓         ⇒         ↓        ↓
A   社   B 社               A 社     B   社
                  A社の承継         ↓    ↓
                  B社の承継         C    社
                  両社にC社株交付

ということになります。

すなわち、A社の権利義務、B社の権利義務を、それぞれC社が承継すると同時に、
C社の株式がA社およびB社に交付される、という仕組みです。

次回は、このぬけがら方式である、会社分割において、注意しなければならない
特有の部分をご説明したのちに、その他の方法についてお話をいたします。

■ 4. おしらせ

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次回のテーマは以下の通りです。

  • 1. 時の話題
  • 2. 山崎発、経営を考える
  • 3. 財務ホット情報
  • 4. おしらせ

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