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いーかわらばん vol.372

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2009/06/04
  • vol.372

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

大河ドラマと視聴率

■ 2. 山崎発、経営を考える

効用的修羅場の買いつけ(その40)・・・不得意部分を任せる“掟”とは?

■ 1. 時の話題

<大河ドラマと視聴率>

昨年の『篤姫』に続き、今年の『天地人』も大河ドラマとしては、かなりの高視聴率を
稼いでいる、といった話が巷ではよく聞かれます。

ところで、当たり前のように聞く「視聴率」ですが、ある会合で、

 Q:視聴率とは、次のいずれが正しいですか?
     ① テレビを見ていた人の中で、その番組を見ていた割合
     ② テレビを見ている、いないにかかわらず、その番組を見ていた割合
という質問を受けて、ほとんどの人が、明確には答えられませんでした。

正解は、②です。

しかも、一般的には、個人ではなく、世帯で測る「世帯視聴率」が用いられています。
また、測定方法としては、モニター世帯のテレビに接続された専用の機器から得ら
れるデータをもとにしています。

たとえば、1,000世帯がモニター世帯だとして、そのうちの10世帯がテレビをつけて
いて、そのすべてが『天地人』を見ていた場合のその視聴率は・・・?

100%ではなくて、1%なのです。

ということは、昨年の『篤姫』の平均視聴率が、24.44%で、さらに
 11月30日29.2%、
 12月 7日27.8%、
 12月14日(最終回)28.7%、
というのは、考えてみれば、すごい数字です。
(数字はいずれも、「Audience Rating TV」のHPより抜粋)

また、『天地人』も、初回1月4日の、24.7%に始まり、10%台に落ちたことも
ありましたが、平均ではなんとか20%台を保っています。

ちなみに、大河ドラマのなかで、視聴率ベストスリーは、
 1位 1987年 『独眼竜正宗』 渡辺謙 39.7%
 2位 1988年 『武田信玄』 中井貴一 39.2%
 3位 1989年 『春日局』   大原麗子 33.1%
といった昭和60年代初めのバブル期の視聴率が圧倒的に高くなっています。

もちろん、ビデオリサーチ社の独占に近い状況で、調査方法も完全には公開されて
いませんので、その信ぴょう性を疑問視する声もありますが、世の中の趨勢を知る
上では、興味深いデータのひとつと言えるでしょう。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<効用的修羅場の買いつけ(その40)・・・不得意部分を任せる“掟”とは?>

前回は、「得意な(できる)部分は、すべて任せているか?」を謳い文句にお話を
進めました。

そして、この「得意な(できる)部分」を任せる、というのは、実は、任せるレベル
からいえば、「初級」であり、経営者的人材を前提にする限り、不得意な(できない)
部分をいかに任せ、かつリスクを軽減するか、それが大事なポイントである、と
申し上げました。

考えてみれば当然のことで、自分の得意な(できる)部分を任せるだけで終わって
しまっていては、自分自身の成長範囲を超えて、自社がレベルアップすることが
できません。

これでは、企業に人が集まっている意味がありませんし、本質的な意味で、
 「他を通してやりたいことをやりきる」
ことはできないでしょう。

自分のやりたいことをやりきるために、経営者的人材が関与すべき領域は、
決して自分の得意な(できる)部分だけに収まるはずもなく、より広い領域が要求
されるからです。しかも、常に時間との勝負です。

問題は、不得意な(できない)部分を任せて、なおかつ、そこで発生するだろう、
より大きなリスクを、きちんと軽減することができるかどうか、です。

たとえば、経理が苦手な経営者が、経理部長に任せて信頼していたところが、
とんでもない状況に陥っていた、なんてことは、古今東西、規模の大小を問わず、
絶えることがありません。

あるいは、技術の大事なところを任せたつもりが、自分の趣味の世界に終始して
いて、ふたを開けてみたら、モノにならないどころか、かなりの損失をもたらした、
といったことも、少なからず発生します。

不得意な(できない)部分を任せ、なおかつリスクを軽減するために、経営者的
人材として心がけるべき必須の掟が、最低三つある、と私は考えています。

第一の掟は、その不得意な部分を任せる「人」を、可能な限り複数持つべし、と
いうことです。

この「人」は、内部でも外部でもかまいません。上下関係がない方が一般的には
いいようですが、あっても悪いわけではありません。

複数の人員を設けることが費用などの諸事情からなかなかできない場合にも、
兼務でもいいから、それに携わる人をもう一人、二人、設けておきたいのです。

なぜ、複数持つことが必要なのでしょうか。

一つは、自分が得意でない分、複数の意見を聞くことによって、より多角的な視点
からものごとを見たり考えたりすることができ、このことがリスクを軽減することに
つながるからです。

もう一つは、やはり、よい意味での相互牽制、あるいは競争が生じるからです。

第二の掟にうつりましょう。

それは、不得意な(できない)部分を任せたそれらの複数の人とのコミュニケー
ションを、意識的に、たくさんとるべし、という点です。

それは、任せた事柄がどのように進んでいるか、を判断するために、また、自分
自身が不得意な部分を、彼らを通して、少しでも学ぶために、極めて重要です。

しかし、往々にして、自分の不得意な分野であるだけに、コミュニケーションが
なおざりになっているケースが多いように思います。結果、「任せっぱなし状態」に
なるわけです。

リスクを軽減するためには、不得意な分野ほど、多くのコミュニケーションが必要だ、
ということを肝に銘じておかなければなりません。これは、すでに報告との関連に
おいて再三申し上げてきました。

第三の掟が、実はもっとも根本に位置します。

それは、たとえ不得意な分野であっても、任せる人に、その目的や成果を、確実に
理解させ、その進行状況(プロセス)についてもしっかりとチェックすべし、ということ
です。

なぜ、これが根本かといえば、実は、上記の第一の掟も、第二の掟も、この第三の掟
を実行するために必要なことだからです。

この第三の掟を、きちんと実行しようとすると、不得意とは言いながらも、結局、目的
や成果を設定し、理解させ、進行状況の是非を判断できるレベルにまで、任せる側が
到達していなければならないことになります。

この点が重要なのです。

このことが、「任せる」極意ともいえる、「体系把握」につながる部分です。同時にプロ
フェショナルとスペシャリストの違いに関連することにもなります。

このあたりについては、次回以降、整理してみたいと思います。

■ 3. 今月の事務

●平成21年度分個人住民税の特別徴収開始

平成21年度分の個人住民税の特別徴収は、6月に支給する給与から行います。
従業員の住所地の市区町村から通知を受けた年税額・月割額に基づいて徴収
します。納付期限は、徴収した月の翌月10日です。

但し、従業員が常時10名未満の事業所については、市区町村の承認を受ければ、
年2回にまとめて納付できる特例があります。詳しくは、所轄の市区町村にお問い
合わせ下さい。


●健康保険・厚生年金の被保険者報酬月額変更届の提出要否

4月に賃金改定を行う会社が多いと思います。6月の給与支払後、健康保険
厚生年金保険の被保険者報酬月額変更届を提出する必要があるかないかの
チェックをします。必要がある場合は、7月中に所轄の社会保険事務所又は、
健康保険組合に提出しなければなりません。


●賞与からの健康保険・厚生年金の保険料の徴収と支払届の提出

賞与の支給をした際にも、健康保険・厚生年金保険の保険料を徴収しなければ
なりません。又、健康保険・厚生年金保険被保険者賞与支払届を支給日から
5日以内に所轄の社会保険事務所に提出しなければなりません。


●労働保険の年度更新

6月1日から、労働保険の年度更新手続きの受付が始まっています。
7月10日まで期限までには余裕がありますが、早めに進めましょう。

■ 4. おしらせ

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次回のテーマは以下の通りです。

  • 1. 時の話題
  • 2. 山崎発、経営を考える
  • 3. 今月の本棚
  • 4. おしらせ

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