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いーかわらばん vol.368

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2009/05/08
  • vol.368

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

「エコカー元年」と二次電池

■ 2. 山崎発、経営を考える

効用的修羅場の買いつけ(その36)・・・経過報告と結果報告

■ 4. おしらせ

山崎修一オープンセミナーのお知らせ

■ 1. 時の話題

<「エコカー元年」と二次電池>

今年は、「エコカー元年」と言われています。エコカーといえば、ハイブリッド車の
トヨタプリウスが、その先駆者(車?)ですが、いまや百花繚乱の状態になっています。

たとえば、

 ・排ガス浄化を目指したクリーンディーゼル車
 ・エンジンとモーターを併用するハイブリッド車
 ・モーターのみの電気自動車
 ・バイオエタノールを燃料とするフレックス車
 ・燃料電池を使って走る燃料電池車

などが、「エコカー」の領域に入りますが、それぞれに一長一短があって、この先
どれが主導権を握っていくのかは、混沌としています。

このエコカーのキーを握るのが、二次電池の性能です。この分野は、日本企業の
独断場である、とも言われています。

この自動車不況の中にあって、価格が一般車並みということで、当初の予定の3倍の
受注を誇っているホンダのハイブリッド車、インサイトには、三洋電機から供給される
ニッケル水素電池が搭載されています。

一方、トヨタのプリウスは、パナソニックのニッケル水素電池を使用しています。

ところが最近、ホンダは、GSユアサとの合弁会社設立を発表しました。トヨタに対抗
心を燃やすホンダが、パナソニックに統合された三洋と距離を置く、といった背景が
あるのでは、と言われています。

しかし、そのGSユアサは、一方で、三菱自動車と電池開発の会社を設立しており、
さらに、NECは日産自動車と、東芝はフォルクスワーゲンと開発提携の合意をして
います。

もちろん、三洋も、ホンダだけでなく、フォルクスワーゲン、フォードにもニッケル水素
電池を供給しています。なんだか、複雑に絡み合った提携関係であることだけは、
確かです。

すなわち、エコカーにおいて、勝負のカギを握る二次電池であるがゆえに、自動車
会社と電池を供給する各社の提携関係も、百花繚乱の状態になっている、といって
いいでしょう。

今後、どのようなかたちで、これらが整理統合されていくのか、見当がつきません。
いずれにせよこの先5年あまり、自動車業界、電池業界に、大きな提携や統合の嵐が
吹き荒れていくことは、間違いなさそうです。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<効用的修羅場の買いつけ(その36)・・・経過報告と結果報告>

前回は、

 理念19: 「報告」こそ、「任された」リスクを軽減するための基本行動である!

という、「任せる」「任される」の根本に横たわる考え方についてお話をしました。

私が最初に、このお話をしたのは、日々の業務を行っていく中で、次のように思って
仕事をしていることは問題だ、と強く感じることがあるからです。

 ・任されたのに、なんでいちいち報告しなければならないんだ!
 ・任せたかぎりは、最後までほうっておくよ!

口に出して言うか言わないかはともかくとして、心の中で上記のような考えを持つ
ことは結構多いのではないでしょうか。

もちろん、いちいち報告しなくてもいい場合もあります。任せたかぎり、最後まで、
ほうっておいてもいい場合もあります。否定はしません。

しかし、そこには、ひとつ、きわめて重要な条件があることに、任せた人も、任された
人も気づいていないケースが多い・・・、だから、問題なのです。

その条件とは・・・、

 ・任せた人は、無限の「結果責任」を負う
 ・任された人は、任せた人に無限の「結果責任」を負わせると同時に、
  自分も無限の「結果責任」を負う

という真の意味での覚悟を持っている、ということです。

任せた人は、任された人が懸命に成功を目指して行動することを前提に、しかし、
結果として失敗し、大きな損失をもたらしたとしても、それはそれで、謹んで受け入れ
よう・・・という覚悟ができている、ということです。

任された人も、最後の結果だけを見てくれ、というわけですから、失敗すれば任せた
人に大きな責任を負わせることはもちろん、自分も同じくらいの責任をとることを覚悟
している、ということになります。

これは、ある意味では、「任せる」「任される」の究極の姿かもしれません。

と同時に、双方が相当高度なレベルまで鍛えられており、かつ相互に相当深い信頼
関係がある場合のみ通用する、「任せる」「任される」の姿だな、と私は感じます。

というのは、結果に至るプロセスについて報告がなく、あるいは放っておいて、結果
のみをみるだけで、負ったリスクを軽減でき、覚悟もできるというのは、ハイレベル
かつ相互信頼がなければ無理だろうと思うからです。

私からすると、“神様”に近い感じがします。

逆に言うと、“普通”の場合、任せた人は、
  プロセスについてまったく無視していたのでは、やはりそれなりに不安で・・・
と感じるだろうし、任された人も、
  結果だけ見て、お前の責任だ、と言われても、困るよなあ・・・
と思うのが人情ではないでしょうか。

言い換えると、
 報告をしないで好き勝手やって、しかも結果責任は上司にある、
という虫のいい話は、決して存在しないということを、双方がしっかり認識しておか
なければならないのです。

実はこのことは、報告について、非常に大事な視点をもたらします。すなわち、
報告には、結果の報告と、そこに至るプロセス(経過)の報告との二種類がある、
ということです。

したがって、

 理念20: 報告は、経過報告と結果報告から成り立つ

ということを申し上げておきます。

さて、問題は、経過報告をどのように行うべきか、任せた人から言えば、どのような
経過報告を求めるべきか、ということです。このことについて、次回考えてみることに
しましょう。

■ 3. 今月の事務

●個人住民税の特別徴収

新年度の個人住民税の特別徴収が、6月から始まります。各市町村から送付
されてくる各人別の納税通知書が届いたら、一部を本人に交付し、給与台帳や
給与計算表に転記したり、コンピュータで給与計算をしている場合は、徴収額の
更新を忘れずにしておきましょう。


●労働保険の年度更新の締切日の変更

労働保険概算・確定保険申告書の提出・納付の締切が、毎年5月20日でしたが、
今年から、6月1日から7月10日までの間に変更されています。
期限までには余裕がありますが、今から準備を進めておくといいでしょう。


●衣更えの準備

制服や作業服などを配布している企業では、6月になると衣更えを行うところも
多いと思います。最近では、5月でも気温の高い日が多くなってきている為、
早めに切り替えるところもみられることでしょう。数量・サイズなど早めに確認を
して、準備を始めましょう。


●暑中見舞いと中元の準備

暑中見舞いや中元を贈る企業では、届け先のリストアップ・住所等に変更が
ないかを確認しておきましょう。

■ 4. おしらせ

<山崎修一オープンセミナーのお知らせ


 日時:5月13日(水) 13:30~15:00
 テーマ:『100年に一度の危機に対応する事業の秘訣!』
 お問い合わせ:清話会 関西支局 06-6258-3338

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次回のテーマは以下の通りです。

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  • 2. 山崎発、経営を考える
  • 3. 今月の本棚
  • 4. おしらせ

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