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いーかわらばん vol.365

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2009/04/17
  • vol.365

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

『不況を乗り切る人材戦略<前編>』

■ 2. 山崎発、経営を考える

効用的修羅場の買いつけ(その33)・・・自分にない能力で比較する!

■ 3. 今月の本棚

『ビジネス<勝負脳>』 林成之著 KKベストセラーズ

■ 4. おしらせ

山崎修一オープンセミナーのお知らせ

■ 1. 時の話題

<『不況を乗り切る人材戦略<前編>』>

アイデムという会社があります。求人広告等をはじめとした『人と企業のトータル
コミュニケーション』をコンセプトとした会社で、その求人広告誌は駅などでみな
さんも見られたことがあると思います。

そのアイデムは、インターネット上で、人とマネジメントWEB情報誌『現場イズム』を
発行しています。

その4月号に弊社代表、山崎の執筆した、『不況を乗り切る人材戦略<前編>』が、
特集記事として掲載されています。

4月号はもちろん、直近のバックナンバー4号分は、フリーアクセスになっています
ので、下記サイトにアクセスして、ぜひ読んでいただきたいと思います。
http://ebook.webcatalog.jp/engine/php/viewer.php

このかわらばんの、『山崎発 経営を考える』においても、述べた内容が含まれて
いますが、その中身を簡単にご紹介しておきましょう。

まず、今回のような危機において、勝ち残る企業と消え去る企業の、わずかに
見えて決定的な、三つの違いを示しています。

そして、その中の人にかかわる部分について、
 ・四つの「人材像」
 ・三つの「能力」
 ・二つの「場」
という、三つの実践フレームを提供しています。

特に能力については、「体験力」のレベルアップこそ、企業の優位性につながると
して、特に二つの重要な体験力
 ・「やりきる力」
 ・「引き寄せる力」
について、その特徴と「場」との関連を記しています。

<前編>ということですので、当然5月号に<後編>が掲載されることになります。
そこでは、<前編>で整理した三つの実践フレームが、どのように活かされている
かを、事例によって説明する予定になっています。

5月号に掲載された時には、またあらためてご紹介いたしますが、今月号と合わ
せて、皆様と議論をさせていただく、たたき台になれば幸いです。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<効用的修羅場の買いつけ(その33)・・・自分にない能力で比較する!>

過去2回で、
 理念13: 経営者は、他を通して、やりたいことをやりきる!
を前提として、
 理念14: 経営者は、普段から、やりきるための人材類型を想定しておく!
 理念15: “執念”をもって、自分より能力のある人材を集め、活用する!
 理念16: 人の能力を、100点からのマイナスではなく、0点からのプラスでとらえる! 
という、経営者的人材に関する、三つの理念について述べてきました。

さらにこのあと、かなり長期にわたって、他を通して、やりたいことをやりきるための、
経営者的人材に関する理念が続くことになります。

さて、理念14から16との関連で、それらをより実現しやすくするために、もうひとつ、
大事なポイントを付け加えておきたいと思います。

それは、やりきるための人材類型の具体的な人材像についても、また自分より能力の
ある人材といった場合の能力についても、本能的に得意な部分、似ている部分に偏って
眺めてしまう習性を、多くの人間が持っている、ということです。

得意で、似ている部分に偏るからこそ、理念16にあるように、100点満点から眺めて
しまう確率も、より高くなってしまうのでしょう。

子を持った親が、必ずぶち当たる“壁”とも言われていますが、この偏って眺める習性
から、なんとか脱出しなければならないのです。

修羅場の効用の“器”のところでも、
 他人の中に自分と異なる部分を見つける
ことの重要さは、繰り返し申し上げましたし、私自身、自分の組織についても、何十年
と、試行錯誤を繰り返しながら努力してきたことでもあります。

これをやりたいことをやりきるための視点に置き換えると、
 自分と異なる能力を持つ人材(自分にはない能力を持つ)人材を集め、活用する
ということになります。

何回か申し上げましたが、本を読むときに、
 ・自分と同じ考えのところに線を引く人
 ・自分と異なる考えのところに線を引く人
と大きく2種類に分かれます。

これは、本を読むことに
 ・ 自分の考えの正当性を再確認する
 ・ 異なる領域の疑似体験を重視する
のいずれの目的を求めるか、というタイプの違いでもありますが、もうお分かりのように、
後者こそ、自分と異なる能力を持つ人材を集めることができるパターンです。

と同時に、後者のタイプのほうが、明らかに、より広い視野、より大きい器につながる
ことは議論の余地がないでしょう。

このように、「自分より能力のある人材」には、「自分と異なる能力を持つ人材」「自分
にはない能力を持つ人材」が含まれることになります。

そうすると、自分のまわりに10人の人間がいたとすると、間違いなく、10人とも、
「自分と異なる能力」」「自分にはない能力」を持っているはずです。

すなわち、自分にはない能力で周りの人と比較するかぎり、あたりまですが、まわりの
人すべてが自分より能力を持っていることになり、0点からのプラスで人の能力を眺める
ことにもつながり、人材の活用の度合いは圧倒的に大きくなるはずです。

したがって、
 理念17: 自分にない能力で自分と他人を比較することが、人材の活用に結びつく!
という重要な理念を追加しておきます。

さて、そういった能力を見出したとしても、最大限に活用するためには、「任せる」という
行為が必要です。次回以降、「任せる」という行為について考えていくことにしましょう。

■ 3. 今月の本棚

<『ビジネス<勝負脳>』 林成之著 KKベストセラーズ>

「脳」関係の著書や講演が大流行です。茂木健一郎氏とは、また大きく違った
視点から、脳のしくみを説くのが、脳神経外科医の林成之氏です。

まず、脳が本能的に持っている欲求は、
 ①生きたい ② 知りたい ③ 仲間になりたい
というものであり、
 ①の生きたいと②の知りたいが科学を、②の知りたいと③の仲間になりたいが
文化を、そして③の仲間になりたいと①の知りたいが宗教を生み出したとしています。

科学、文化、宗教をうみだしたのが、人間の脳の本能的な欲求だとするならば、
その脳の本能を活用した戦略や行動がとれるはずで、そうした脳の使い方を
「勝負脳」と呼んでいます。

そして勝負脳を鍛えるためには、
 ・自分に勝つ力
 ・理解する力
 ・指導者としてのカリスマ性
などの6つの力を磨く必要があると主張しています。

その中では、たとえば、自分に勝つ力を養うためには、
 期限を決めること
 自分の限界に挑戦すること
 目的と目標を区別すること
など、ビジネスにすぐに応用できる視点が満載されています。

スポーツについての例が非常に豊富ですから、すっと入り込める楽しい本でも
あります。2006年発刊の『<勝負脳>の鍛え方』(講談社現代新書)と合わせて、
ぜひご一読下さい。

■ 4. おしらせ

<山崎修一オープンセミナーのお知らせ>


 日時:5月13日(水) 13:30~15:00
 テーマ:『100年に一度の危機に対応する事業の秘訣!』
 お問い合わせ:清話会 関西支局 06-6258-3338


いーかわらばんのバックナンバーをホームページに掲載しております。
途中購読の方で興味のある方は弊社ホームページをご覧下さい。
 http://www.nksy.co.jp   

次回のテーマは以下の通りです。

  • 1. 時の話題
  • 2. 山崎発、経営を考える
  • 3. 事業承継の真視点
  • 4. おしらせ

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