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いーかわらばん vol.336

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2008/09/11
  • vol.336

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

デジタルを駆使したアナログ勝負!?

■ 2. 山崎発、経営を考える

効用的修羅場の買いつけ(その5)・・・「やりたいことをやりきる」ためのしかけ

■ 1. 時の話題

<デジタルを駆使したアナログ勝負!?>

・デジタルを駆使したアナログ勝負!
・ハイテクを駆使したハイタッチ勝負!
・バーチャルを駆使したリアル勝負!

これは、1998年(Windows95が出てから4年目、Windows98が発売される前後)、
すなわちメールやインターネットの普及がかなり進んできた段階で、当社の講演で
盛んに申し上げた内容でした。

本質的にこの信念は今も変わらないのですが、一方で、ここ数年間を見ていると、
次のような疑問が生まれてきたのも事実です。

というのは、デジタルにどっぷり浸かって成長してきた人間や組織にとって、勝負
すべきアナログ的な能力を持ち合わせているのかどうか、極端に落ちてきている
のではないか、という疑問です。

本来この議論は、デジタル、アナログとは何を意味するのか、をある程度明らかに
しなければならないのでしょうが、そこは、感覚にお任せすることにしましょう。

一番典型的なケースをたとえにあげますと、デジタルが全くなかった時代、何かを
調べようと思うと、本棚から本を探し、なければ書店に行ったり、図書館に行って
調べ、どうしようもなければ、上司、先輩、先生に聞く、という方法をとりました。

そして、本を探すにしても、一発で“ドンピシャ“ということはなく、途中であっちこっち
と寄り道をして他の本に目が行ってしまったりします。また、誰かに教えてもらうに
しても、そのポイントだけを的確に、とはなかなかいかず、途中で話が逸れて雑談に
なったり、説教を受けたりしたものです。

非効率的と言えばそうなのですが、そこに、アナログ的な要素があり、フェイス・トゥ・
フェイスの交わりがあり、あるいは、思わぬところから思わぬ発見、などということも
ありました。

しかし、検索機能の進化によって、ピンポイントでヒットすることが可能になりました。
このことが、効率的な時間の活用に結びついている、と多くの人が思っています。
しかし、あるキーワードから検索し、羅列された情報の全部に、ざっとでも目を通す
人は、ほとんどいないのではないでしょうか。

このことは何を意味するのでしょうか。

全情報のほんの一部、平均すればおそらく0.1%に満たない情報を見て、情報を
得たと思っている人が非常に多いということです。しかも、一般にはより多くの人が
アクセスした情報ほど前に来ていますから、社会全体として情報の偏りが顕著に
なる可能性が高いわけです。

しかも、本であれば、100%ペーパーで確認するのに対し、画面だけで済ましてしまう
ケースも多く、思考の深さ、気づきの多さには雲泥の差があるといわれています。

便利で効率的なものが、深い思考力や、閃く力をそぎ落としている可能性をもう一度
認識し、自分の習慣にメスを入れることも必要ではないでしょうか。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<効用的修羅場の買いつけ(その5)・・・「やりたいことをやりきる」ためのしかけ>

前回は、
 理念3:やりたいことをやりきる!
について、お話を進めました。

理念4に行く前に、今回は、「やりたいことをやりきる!」という理念を浸透させるため
に、どのようなしかけが必要か、その点について考え、整理しておきたいと思います。

まず最初は、「やりたいことが何なのか?」「自分は近い将来どうなりたいのか」を
常に考え、議論する「場」をつくることです。

ここで重要なことがいくつかあります。

それは、「やりたいこと」や「なりたい状況」を、頭の中だけにしまっておくのではなく、
必ず文字や絵にあらわすことです。さらに、そのあらわした文字や絵について、
自分でも常に目に入るかたちにするとともに、お気に入りの何人かの人に知って
おいてもらい、意見交換ができる状況をつくることでしょう。

二つ目のしかけは、その「やりたいこと」や「なりたい状況」を実現するためには、
本人がどのように自分を磨き、まわりがどのような応援体制をつくればよいか、
といった「実現のシナリオ」を真剣に考え、創り上げる「場」の必要性です。

よく、「組織なんて、自分の思う通りに行くわけないよ」と、言葉に出すかどうかは
別として、ひとりひとりの想いを否定する態度に出たり、さらには「へたに自己を主張
すればひどい仕打ちが待っている」組織などもあるようですが、これは厳禁です。
短期的にはともかく、中長期的には、必ず実現する、という考え方を浸透させていく
ことが必要です。

そして、三番目に、その必ず「実現する」という考え方を浸透させるためには、実際に
シナリオを実現し、本人はもちろん、会社や社会に貢献した人間を実際に何人も生み
出すことです。子会社化や、チームプロジェクト組織など、組織面での工夫も必要に
なるでしょう。

そして、これが最も重要かもしれませんが、四番目として、
・やりたいことがいずれ実現できる会社
・そのためには、ひとりひとりが何をやりたいか、またやりたいことを実現するために
 自分をいかにレベルアップすればよいのか、を考えることの重要性
・自分自身の成長を真っ先に考えることの大事さ
を常日頃から、言い続け、
・やりたいことを見つけ、向上心旺盛で、自分を磨きたい
と思っている人間を、より高い確率で「採用」していくことだと思います。

なぜなら、この「向上心」の部分は、何回も繰り返し申し上げているように、例外は
ありますが、20代になるまでにほぼ醸成されていると思われるからです。

■ 3. 今月の事務

●厚生年金保険料率の改定

2008年9月分(10月納付分)より、一般被保険者の厚生年金保険料率が改定
されます。保険料率は、14.996%→15.35%へ引き上げられます。

●新標準月額報酬

7月に提出した算定基礎届に基づき、9月から健康保険・厚生年金保険の
標準月額報酬が切り替わります。早めにチェックを行いましょう。

●秋の行事の準備

社員旅行・運動会等の社内行事や地域の祭りやイベント等、行事の盛んな
季節です。
社内行事においては、参加人数の確認や関係先への連絡、必要なものの
手配など確認し、準備を進めましょう。地域の行事においては、協賛金など
を負担するかどうか決めておきましょう。

●衣更えの準備

従業員に制服や作業服等を支給している会社では、衣更えに備えて、
不足分の補充が必要かどうか、確認をしておきましょう。
 

■ 4. おしらせ

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次回のテーマは以下の通りです。

  • 1. 時の話題
  • 2. 山崎発、経営を考える
  • 3. 今月の本棚
  • 4. おしらせ

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