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いーかわらばん vol.333

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2008/08/21
  • vol.333

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

ドライブレコーダー

■ 2. 山崎発、経営を考える

効用的修羅場の買いつけ(その2)・・・ダメ、ムリと思った時がスタート!

■ 3. 今月の本棚

『ラクをしないと成果は出ない』 日垣隆著 大和書房

■ 1. 時の話題

<ドライブレコーダー>

「ドライブレコーダー」という言葉がいろいろなところで散見されるようになりました。
別名イベントデータレコーダー(EDR)ともいわれ、交通事故の情報を記録する
ために、自動車に設置される装置のことをいいます。

車両事故が起こった場合には、たとえば、どちらも「信号は青だった」と主張する
といったような、言い分の食い違いが多々あって、実際には、現場のブレーキ痕
や、破損部品の状況、範囲、目撃者の証言などに頼らざるを得ません。

そういった問題に対して、強力な武器になるのではないか、と言われています。
特に、最近は、コンピュータ技術の進展とあいまって、動画記録型のドライブ
レコーダーが出回るようになってきました。これを設置することによって、事故
瞬間および前後の映像が鮮明に記録され、事故原因、過失割合などの分析に
おおいに役立つことになります。

また、動画カメラに加えて、GPS機能、あるいは加速度センサーなどを同時に
搭載することによって、日々の運転状況、急発進、急停車、アイドリングの
状況などを克明に把握することができるようになり、事故の減少や経費の節約
などに役立てようという動きも広がってきています。実際、事故率低下の報告も
上がってきているようです。

さらに、「あたりや」などによる詐欺事故、交通事故保険金詐欺、あるいは街を
歩く不審者情報まで含めた犯罪防止機能もあるのではないか、という期待が
かけれらています。

もちろん、事故の瞬間、信号機の色がどこまで鮮明に映るか、あるいは、映像
の改ざんなどが絶対に行われない保証はないだろう、とか、課題はまだまだ
あります。

今までは、タクシーや運輸業でしか考えられていませんでしたが、コスト的にも
5万円~10万円程度に低下してきたこともあって、自家用車にも搭載される
ケースが増えてきました。今後のさらなる進歩が期待されます。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<効用的修羅場の買いつけ(その2)・・・ダメ、ムリと思った時がスタート!>

前回は、効用的修羅場、すなわち、
 逃げずに真っ向から立ち向かい、乗り越えていくことにより価値を実感
 できる場
を日々の仕事の中に意識的に作り上げている企業とそうでない企業とでは、
10年、20年の間に大きな差が生まれてきていることを申し上げました。

さらに、こういった効用的修羅場を作り出すこと=「効用的修羅場の買いつけ」を
本当に意味あるものにする根本は、やはりトップの理念であり、ビジョンであると
述べました。

効用的修羅場の根本に横たわる理念について、重要なものを取り上げて、
しばらくの間、じっくりと考えてみたいと思います。

理念の第一は、
 ダメ、ムリだと思った時が、スタート!
というものです。

たとえば、新規開発のお手伝いをしていて、まったく何の問題もなくとんとん拍子
で進んでうまくいってしまった・・・、なんてことは今まで1度もありません。
必ずどこかで数回、どころか数十回にわたって、壁にぶち当たり、周りからは白
い目で見られ、もうダメかもしれない、やっぱりムリだったのかな、と落ち込む姿
を目にします。

しかし、後から思えば、この「壁」が、スタートラインなのです。心の底からそう思います。

なぜ、スタートなのでしょうか。

それは、「問題点が見える時」だからです。口に出すのは時と場合によりますが、
ダメかもしれない、ムリかもしれない、と直感的に「心の中で思う」ことは、決して
悪いことではありません。真剣に取り組んでいれば、ほとんどのケースでその
直感は当たっているでしょう。

ポイントは、その直感に素直に向き合って、何がダメ、ムリの「壁」の中身かを、
これだと確信できるいくつかの問題点が見つかるまで、とことん、追究すること
だと思います。その結果、方向が当初と大きく変わっても、それは仕方のない
こと、むしろ大事なことでしょう。

裏返していえば、ダメ、ムリの直感を捻じ曲げて、大丈夫!だとか、何が何でも
やる!というような「根拠なき精神論」で終わらせないことです。
これは、一見豪快に見えますが、実際には、ほとんどうまくいきません。

もちろん、この問題点を見つけだしたら、それを解決する新たなしくみを生み
出さなくてはなりません。その意味でスタートラインであり、そこから先はまた
当然ながら大変なことです。しかし、壁にぶつかる前に比べたらはるかにレベル
アップしたスタートラインです。ちょうど、オリンピックで、予選のスタートか、
決勝のスタートかくらいの違いがあるでしょう。

この風土が浸透している会社では、おもしろい風景が見られます・・・。

「ダメです~、ムリです~」といった途端に、「はーい、スタート!」となりますから、
あまりへたにダメ、ムリと言い出せない・・・。かといって、じゃ「できます!」というと、
もちろん「がんばって!」となりますから、いずれにしても、「効用的修羅場へまっ
しぐら」の理念なのです。

■ 3. 今月の本棚

<『ラクをしないと成果は出ない』 日垣隆著 大和書房>

巷にはさまざまな自己啓発の本があふれかえっています。この本が、その自己
啓発の平凡な本なのか、かなり光る本なのかは、読んだ人それぞれで違うと思
いますが、それでも、多くの人にとって、相当光る本のひとつだろうと感じます。

日垣隆氏は、作家、ジャーナリストです。表紙をめくると、
 
 無駄な努力を100%排除せよ!
 【先達の知恵】+【自分の工夫】=【効率化】
 この公式を覚えたとたん、
 あなたの仕事は加速する

という言葉が見られます。

そして、
 第1章 基本編
 第2章 インプット編
 第3章 ネットワーク編
 第4章 撃退編
 第5章 独立編
 第6章 継続編
 第7章 組織編
 第8章 時間編
 第9章 アウトプット編
 第10章 生活技術編
の10章、100項目から成り立っています。

・気になったらまず買う
・若いうちはテーマなしで一日一冊、40代は一日で五冊
・アイデアは他人の頭で揉んでもらう 等々

おもしろい項目が並んでいます。ぜひ、自分を選択するきっかけにしてみてください。

■ 4. おしらせ

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次回のテーマは以下の通りです。

  • 1. 時の話題
  • 2. 山崎発、経営を考える
  • 3. 事業承継の真視点
  • 4. おしらせ

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