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いーかわらばん vol.327

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2008/06/26
  • vol.327

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

あることで有名なモスバーガー東五反田店

■ 2. 山崎発、経営を考える

修羅場の効用(その31)・・・ 倒産企業トップの共通の述懐

■ 3. 財務ホット情報

後期高齢者医療制度と扶養控除

■ 1. 時の話題

<あることで有名なモスバーガー東五反田店>

モスバーガー東五反田店は、あることで有名になり、マスコミにも頻繁に取り上げ
られています。

それは・・・、
60歳以上の店員が10人もいることなのです。

もともと駅前立地の大型店ということもあり、スタッフ不足からアルバイトの募集年
齢を60歳に引きあげた結果、59歳の女性の応募があったことがきっかけでした。

彼女の接客が見事で、若いスタッフの手本となってはや10年、すでに70歳になりま
したが、立ち仕事は大変と言いながらも、楽しんで仕事をしているそうです。
その良い影響が60歳以上の店員増加につながっています。

お客様からの評価も上々です。アットホームな雰囲気がいい、若い店員よりも気配
りができて、気持ちのいい対応をしてもらえる、等々。この中身をもう少し掘り下げ
てみますと・・・

確かに一般的なファーストフードですと、一定の体力やスピード、激しい移動などが
要求され、歳をとると大変ということになりますが、モスバーガーは創業以来、注文
を受けてからつくる、という姿勢を貫いているために、若干の余裕があると同時に、
できあがるまでのおもてなしが意外に重要です。

その5~10分の待ち時間に、お客様に背中を向けて作業に入ってしまうか、それと
も作業をしながらも、お客様とのさりげないつなぎのコミュニケーションを図るか、
この差は、顧客の心には無意識的に大きな差となって残っていくようです。

その他の細かい配慮も、マニュアルや教育とは別の「人生経験」から自然になされ
ているようです。

小売業、飲食業のスタッフ不足には深刻なものがあります。この例が、すべての
お店にあてはまるかどうかはともかくとして、人材活用の一つの例として一考の価値
があります。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<修羅場の効用(その31)・・・ 倒産企業トップの共通の述懐>

前回はここ10回にわたりお話をしてきた「プラス方向の肚」を整理しました。これから
数回は、
 「マイナス方向の肚=最大リスクを想定しているか」
 「プラス方向の肚=自分の想いが必ず「実現する」と確信できるか」
の双方にまたがる注意点、いいかえれば「陥りやすい罠」についてお話を進めて
いきます。

今回は、第一の罠である「自分にとって都合のよい検証をする」という点について考え
てみます。

こういった仕事を30年近くさせていただいていますと、直接的な私のお客様ではありま
せんが、さまざまな企業の歴史模様を目にすることができます。

数年前華々しかった会社があっという間に倒産したり、本当にまじめにこつこつやって
いるのにジリ貧から手形の支払いができなくなったり、あるいは、10年前は倒産寸前
だったのに、今では業界の雄であったり・・・

その中で、華やかに拡大を図って、結局倒産した会社のトップから共通して聞く
 「述懐の言」
があります。それは、

 危ない、このままではまずい、致命的になるかもしれない、ということは頭のどこかで
 わかっていたんですよ。
 しかし、ブレーキが利かない!
 夢を語ってきた社員や、お客様や、取引先や、株主の顔が浮かぶんです。
 このままいくしかないんだ、と自分に言い聞かせて、何とかなるというデータや、
 うまくいくという周辺の発言だけを一生懸命集めようとするんです!
 そして、今まで以上に大きな夢をまわりに語り出すんです!

もし、こういう状態に陥っていたら、「即、凍結か、撤退!」というのが私の信念です。
しかし、そのブレーキが利かない人が多いのも事実です。一方で、こういう状態になり
ながらも、持ちこたえる会社も(ほんのわずかながら)あることも確かです。

「頭のどこかでわかっていた・・・」 まさに数回前にお話をした、「勘=構図の感性」です。
ほとんどのケースで、それはあたっているのです。

問題はそのあとの「詰め=徹底した検証行為」をする段階で、自分の意図に沿った、
偏った根拠をもとにその検証を行ってしまう、というところにその危険性があるのです。
その時点で、すでに検証は実質的にしていない、といっていいでしょう。

でもそれが人間の本性であり、弱さであり、おもしろさ(不思議さ)です。それを避ける
にはどうすればよいか、いろいろあると思いますが、最終的には、
 それを真剣に厳しく言ってくれる人の存在と、それを心の底から受け容れる自分の器
に行き着くことになるのでしょう。

■ 3. 財務ホット情報

<後期高齢者医療制度と扶養控除>

今年4月から後期高齢者医療制度が始まりました。75歳以上の方はこの制度の
被保険者に該当し、これまでのご家族の健康保険制度の被扶養者から抜ける
ことになります。

このときに税法上の扶養控除からもはずれてしまうのではないかというご心配を
もたれている方も多いのではないでしょうか。

結論から申しますと、健康保険と税法上の扶養の扱いは異なっていまして、健康
保険の被扶養者ではなくなりますが、所得がかわらなければ、税法上の扶養親族
であることには変わりありません。

税法上の扶養親族とは、その居住者と生計を一にするもののうち、合計所得金額が
38万円以下である者になっています。
例えば、公的年金収入だけの高齢者の場合、収入金額から公的年金等控除金額
を控除した所得金額が38万円以下であれば扶養控除をうけることができます。

■ 4. おしらせ

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次回のテーマは以下の通りです。

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