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いーかわらばん vol.324

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2008/06/05
  • vol.324

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

イベント&メモリアル・マーケティングと、その「こころ」

■ 2. 山崎発、経営を考える

修羅場の効用(その28)・・・自分と似ている人を探すか、違う人を探すか!

■ 1. 時の話題

<イベント&メモリアル・マーケティングと、その「こころ」>

今、百貨店を覗くと、いたるところに「父の日プレゼント」の文字を目にします。
正月、成人の日、バレンタインデーから始まって、年末大晦日まで、さまざまな
「○○の日」があります。

一般消費財を扱うビジネスにおいて、この「○○の日」にどのような「しかけ」
をするかは、非常に大きなマーケティング上の課題です。

一方、Aさんという個人に焦点を当ててみたときには、入学、就職、結婚、出産、
住宅購入、転勤、銀婚式、退職、金婚式、喜寿、米寿、葬式・・・といったさまざ
まな出来事や記念日があります。葬式で終わりかと思えば、残された人にとって
は、三回忌、七回忌、十三回忌・・・と続いていきます。もちろん、毎年、誕生日、
結婚記念日、命日等が繰り返されます。

上記の「○○の日」という一般大衆に焦点を当てるだけでなくて、個人である
Aさんに焦点を当てて、その人に対して、人生の節目の提案をするといった、
EBM(イベント・ベイスド・マーケティング)が、脚光を浴び始めています。

こういったマーケティング手法に一番適するのが、上記の百貨店等の外商部門や、
通販業者、銀行、生命保険をはじめとする金融機関、さまざまなプレゼントビジ
ネス、携帯電話やメール便のコンテンツ制作部門、などでしょう。

たとえば、ある銀行では、一定の顧客に大きな入金があった場合、それが退職金
なのか、住宅売却代金なのか、といった入金理由を判断、たとえば退職金だと仮
定すると、過去のデータに基づき、最も相関関係の深いたとえば個人向け国債の
購入提案を薦める、といったことを始めています。

これを有効に活用するためには、二つのことが必要です。

一つは、その人自身のことがよくわかっていなければならない、データとしても
整備されている、という属性把握の問題です。

もう一つは、上記とリンクして、記念日やイベントとリンクして、その人にとって
もっともありがたい商品やサービスを提供できるネットワーク力です。

しかし、その陰に隠れたもっとも大きなポイントは、それらの個々人の記念日や
イベントに対する提供側の「こころ」ではないか、と思います。ともすれば、その
部分を忘れて、データや手法、商品、サービスといった形式だけに頼る傾向が
多いだけに、感謝や賞賛、労い、といった気持ちをほんとうに大事にして取り組
む必要があると思います。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<修羅場の効用(その28)・・・自分と似ている人を探すか、違う人を探すか!>

前回は、大局観に強い人、詰めに強いしつこい人を見極め、組織をバランスよく
機能させることの必要性についてご説明をしました。お客様とこの稿の話題になった
とき、この見極め、組織のバランスを図るために、最も重要な心構えは何だろうか、
という質問を、何人かの方からいただきました。

もちろん絶対的な答えがあるわけではないのですが、私は、
 できるだけ、自分と異なる部分を持った相手に興味を持ち、近づくこと
 そして可能ならば、その相手と意見をホンネで闘わせてみること
 もっといえば、自分に似ている人より、違う人を探す視点
だと思っています。

この観点から見ると、世の中には、大きく二種類の人間がいます。私は職業柄、
多くの人から、「この本、おもしろかった、山崎さん読んだ?」とさまざまな本を紹介
されるのですが、その「おもしろかった」という表現の中身が二種類に分かれるのです。

一つは、自分の考えに合致する部分を発見して「おもしろい」と表現し薦める人
もう一つは、自分には思いつかない考えに遭遇して「おもしろい」と表現し薦める人

どちらがいい悪いの問題ではありませんが、こと「バランス化」という観点から見ると、
後者の傾向が強い人が勝ります。

このことは、「叱り方と褒め方」にも現れます。

前者のタイプの人は、自分の強い点が相手も強いと褒めます、お前もそれなりに
なってきたな、と言いながら・・・。一方で、自分の強い点が相手が弱いと叱ります。
そして、当然、褒めるより叱る機会が多くなります。

後者のタイプの人は、自分の弱い点が相手が強いと褒めます。自分の弱い点が
相手も弱いと叱ります、自分を見ているようで、と言いながら・・・。当然、叱るより
褒める機会が多くなります。

要は、主として自分が強い点を見ているか、自分が弱い点を見ているか、の違いで、
その内容にもよりますから、これまたどちらがいい悪いではないのですが、
「バランス化」という観点から見ると、後者に軍配が上がります。

この「人の見極め、組織のバランス」の問題は、大局観と詰めの問題であると同時に、
少し前にお話をした「器」と大いに関係がある部分です。そこでしつこくご説明をした、
 「自分と異なる部分を他人の中に発見する」
という、まさにそのものだからです。

皆さまからいただいた質問をタイムリーに説明したいと思いましたので、「予測」の
テーマが、また次回にずれ込んでしまいました。お許しください。

■ 3. 今月の事務

●平成20年度分個人住民税の特別徴収開始

平成20年度分の個人住民税の特物徴収は、6月に支給する給与から行います。
従業員の住所地の市町村から通知された年税額・月割額に基づいて、間違いの
ないよう給与計算チェックを行って下さい。
納付期限は、徴収した月の翌月10日です。

●健保、厚年の被保険者報酬月額変更届の提出要否チェック

4月に賃金改定を行う会社が多いと思います。6月の給与支払後、健康保険
厚生年金保険の被保険者報酬月額変更届を提出する必要があるかないか
チェックします。必要がある場合は、7月中に所轄の社会保険事務所又は、
健康保険組合に提出しなければなりません。

●賞与からの健保、厚年の保険料徴収と支払届の提出

賞与の支給をした際にも、健康保険、厚生年金保険の保険料を控除しなければ
なりません。又、健康保険、厚生年金保険被保険者賞与支払届を作成し、支給
日から5日以内に所轄の社会保険事務所に提出します。

■ 4. おしらせ

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次回のテーマは以下の通りです。

  • 1. 時の話題
  • 2. 山崎発、経営を考える
  • 3. 今月の本棚
  • 4. おしらせ

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