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いーかわらばん vol.317

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2008/04/17
  • vol.317

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

「特定ものづくり基盤技術」

■ 2. 山崎発、経営を考える

修羅場の効用(その21)・・・やりきる肚=「大局的しつこさ」

■ 3. 今月の本棚

『「食べない」健康法』 石原結實著 東洋経済新報社

■ 1. 時の話題

<「特定ものづくり基盤技術」>

「中小企業のものづくり基盤技術の高度化に関する法律」という長い名前の法律が
平成18年6月に制定され、施行されました。

この法律で指定された基盤技術に関しては、その研究開発等の計画が認定を受け
ることができれば、低利融資や特許申請料の低減といった特典を与えられる法律
ですが、その基盤技術にはどのようなものがあるかご存知でしょうか。

平成20年2月に「溶射技術」がひとつ追加されて、現在、次の20の技術が指定され
ています。

1. 組み込みソフトウェア  2. 金型  3. 電子部品・デバイスの実装
4. プラスチック成型加工  5. 粉末冶金  6. 溶射  7. 鍛造
8. 動力伝達  9. 部材の結合  10. 鋳造  11. 金属プレス加工
12. 位置決め  13. 切削加工  14. 織染加工  15. 高機能化学合成
16. 熱処理  17. 溶接  18. めっき 19. 発酵  20. 真空の維持

に係る各技術です。 
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/080215kibangijutu_ichiran.htm
  
また、経済産業省中小企業庁では、平成20年4月21日~5月16日の期間にわたり
「戦略的基盤技術高度化支援事業」の研究開発テーマの公募も行っています。
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/080122senryaku_koubo_yokoku.htm

国家予算によって行われているさまざまな支援事業ですが、なかなか当事者で
ある企業などにきちんと伝わっておらず、活用しているのがごく一部に限られて
いる実態が、最近指摘されています。

各省庁のホームページなどは、ぜひ定期的に閲覧するシステムを確立していただ
きたいと思います。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<修羅場の効用(その21)・・・やりきる肚=「大局的しつこさ」>

「肚」を持つための第一の条件は、
  最大リスクを想定しているか、
でした。

また第二の条件は、前回示したように、
  自分の言い出した想いが、必ず「実現する」と確信できるか
でした。

そして、第一の条件がどちらかと言うと「マイナス方向の肚」であるのに対し、
第二の条件は「プラス方向の肚」である、というところまでお話をしました。

この第二の条件、「プラス方向の肚」は、言葉を変えれば、
 ①「やりきる覚悟」をもって、ことに望んでいるか
 ②そして、実際にやりきっているか
という点です。

私は、テニスの試合に臨んでいて、いつも感じるのですが、いわゆる「イヤな相手」
というのがいます。それは、私独自の特殊な表現ですが、
 「大局的しつこさ」
をもった相手と試合をするときです。

単に、しつこいだけなら、しつこく走らせて何とか疲れさせることができれば、こちら
が有利になります。また、単に大局的であるだけならば、相手の裏をかいて小技を
連発していけば勝ちを呼び込むことが可能になります。

しかし、「大局的にしつこい」相手は、こちらの小技には、しつこく食いついて反応して
きますし、一方で大局的ですので、ひとつのことに固執せずにいくつもの選択肢を
持っていて、力みがなく、タイムリーに次から次へと新しい仕掛けをしてくるので、
結局手の打ちようがなくなって疲れて負けてしまいます。

経営もある意味で同じだと思います。ほんとうにやりきる人は、この「大局的しつこさ」
を持っていると感じます。

あきらめという言葉を知らないのではないか、と思えるほどの粘りを持っていること
はもちろん、そのしつこさに加えて、まあよくそんなことを思いつくなあと思えるほどの、
大きな視点に立ったバリエーションを数多く持っているのです。

私は講演のときにいつも、ハロルド・ジェニーンの著書『プロフェッショナルマネジャー』
の、
 「22通りの方法を試み、それでもまだ成功しなかったら、23番目の方法を試みなく
 てはならない」
という部分を引用しますが、これこそが「大局的しつこさ」の具体的な姿である、と
いっていいでしょう。

■ 3. 今月の本棚

<『「食べない」健康法』 石原結實著 東洋経済新報社>

この4月から、政府主導のメタボ対策が始まったこともあり、今回は少し趣向
を変えて、健康に関する本を選んでみました。

著者の石原結實(いしはらゆうみ)氏は、もと長崎原爆病院等で研修、勤務した
医学博士で、白血球の機能に関する研究の権威です。

目次を示しますと、
1章 1日1食で元気な人もいる
2章 現代人は食べすぎている
3章 少食の効能を東洋医学的に考える
4章 超少食の実践の仕方
5章 あわせて実践したい健康法
6章 「少食」で健康を増進させ、病気を治した人々の手記
7章 超少食療法ここが知りたい!Q&A

この本の根底にある主張は、2章のタイトルのとおり、「現代人は食べ過ぎている」
という点です。

約300万年前に誕生した人類の歴史において、299万9,900年間は、飢餓との闘い
でした。食べ物に困らない状態というのは、先進国において、このたった100年足
らずの間だけなのです。

したがって、空腹の時に血糖値が下がったことによって、それを上昇させるホル
モンは10種類近く人間の体内に用意されています。しかし、過食によって血糖値
が上がりすぎたときにそれを抑えるホルモンは、インシュリンただひとつだけなの
だそうです。

いかに人間が、空腹に強く、満腹に弱い動物であるかがよくわかります。
飢餓状態にある国民にガンがほとんど発生しない、といった記述を見ると、
あしたから、「腹八分目」を実行しようという気になってくる・・・、そういった本です。

■ 4. おしらせ

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次回のテーマは以下の通りです。

  • 1. 時の話題
  • 2. 山崎発、経営を考える
  • 3. 事業承継の真視点
  • 4. おしらせ

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