いーかわらばん vol.264
- いーかわらばん
- 株式会社アウトオフィス
- 2007/03/08
- vol.264
▼INDEX▼
■ 1. 時の話題
<「70歳まで働ける企業」推進プロジェクト>
厚生労働省は、
「70歳まで働ける企業」推進プロジェクト
なるものを発表しています。
http://www.mhlw.go.jp/wp/seisaku/jigyou/06jigyou01/dl/15.pdf
これに基づき、各都道府県の労働局がこのプロジェクトの企画競争公示を
行っています。
これは、安倍内閣の「再チャレンジ支援総合プラン」の一角を担うもので、
平成19年度の予算の概算要求額として、9億3700万円を計上しました。
昨年4月に高年齢者雇用安定法が改正されて、ご存知のように企業は、
① 定年廃止
② 継続雇用制度の導入
③ 定年引上げ
のいずれかの措置を講じなければならないことになり、実質65歳までの雇用
が保障されることになったばかりです。
しかし、この70歳定年の方向については、賛否両論が飛び交っています。
賛成論は、団塊の世代の労働力、技術力を眠らせるのはもったいない、
労働力人口の減少を補うためにも有効といった考え方です。
一方反対論としては、この対策がイコール年金受給年齢の引き上げ、受給
金額の減少に結びつくことで、グリーンピアなどのさまざまな施設の失敗や、不
透明な資金問題といった厚生労働省の怠慢を棚上げするのはよくない、ある
いは、65歳を超えればやはり精神的、肉体的に限界が来る人も多く、労使
双方が気を遣うことが果たして望ましいのか、といった意見があります。
いずれにしても、企業としては、今後の成り行きを、注意深く見守っておく必要
があります。
■ 2. 山崎発、経営を考える
<「アート」と「フィロソフィー」教育の大切さ>
前回は、自分の持っている「価値観」と、相手の立場に立った「共感」とが、
深く、さまざまな角度から照らし合わされて、真の価値創造が行われる、
すなわち
「共感」は「熟考」を経て「創造」に向かう!
というお話をしました。
このことは、顧客との共感は絶対的に大事だけれども、単に顧客の言い
なりになっているだけでは真の「創造」はできない、ということにもつながり
ます。
では、共感と照らし合わせるべき価値観とは、何でしょうか?
これを考えるときに、必ず思い出されるのが、大学院時代に知り合った
ドイツ人の経営者の言葉です。
彼は、
思春期に、アートとフィロソフィーの教育をきちんとしていない日本は
将来、とんでもないことになる!
とずっと言い続けています。
なぜ、アートとフィロソフィーなのでしょうか?
それは、この二つによって「価値観」の大切さを学ぶからです。もちろん、
ある一定の価値観を押し付けたり、植えつけたりすることではなく、自分
なりの価値判断基準を持つことが大事なのです。
美しいものを美しいと感じ、哀しいことに涙を流し、悪に対してやりきれない
思いを持ち、他人の喜びを自分の喜びとする、といったような、人間として
の根本の価値基準を持つことの重要性・・・
これを、自立しつつある思春期に学ぶことが必要だ、人間の成長は、この
「価値観の変化と成長」といってもいいのではないか、と彼は主張している
ように思います。
もし、思春期に家庭や学校でそういった教育が不足しているならば、決して
ベストではないけれども、企業でそういった教育が行われなければならない
ことになるでしょう。
共感と照らし合わせるべき価値観とは何か、私なりにあえて一言で言えば、
真・善・美+好き嫌い
だと思っています。
次回、またこの中身について考えてみましょう。
■ 3. 今月の事務
●所得税の確定申告・納付
提出・納付期限が近づいています。個人の確定申告を提出しなけれ
ばならない方は、お急ぎ下さい。
●社員の異動に伴う事務手続き
3月から4月は人事異動のある会社が多いと思われます。
その際に、同一職場内であれば、法定の手続きは必要ありませんが、
住所地が変わる異動では、手続きの必要が出てきます。
・社会保険の資格喪失と取得の手続き
(但し、本社等で社会保険の事務を一括して行っている場合は不要)
・雇用保険の転勤届の提出
・給与支払報告・特別徴収に係る給与所得者異動届出書の旧住所地
への通知
などです。社内においても引継事項や赴任先への連絡等も忘れずに
行いましょう。
●社員の家族についての異動のチェック
社員の家族に異動(子女の入学・卒業・就職など)がないかどうか、確認
しましょう。内容によっては、家族手当の変更、源泉徴収税額表の適用欄
の変更などの手続きも必要となります。合わせて慶弔見舞金の支給準備
も必要に応じて行います。
●新入社員に関する事務手続き
新入社員を迎えるにあたり、通勤経路通勤費用申請書や扶養控除等
(異動)申告書などの書類の準備が必要になります。
また、入社後に支給・貸与する書類及び備品の準備もあります。
入社式や研修を実施する会社では、場所や時間の最終確認をしてお
きましょう。
■ 4. おしらせ
山崎修一オープンセミナーのお知らせ
日時:5月17日(木) 13:00~17:00
テーマ:『これだけは知っておきたい!新任経理担当者の必須知識』
お問い合わせ:神戸商工会議所 078-303-5808
いーかわらばんのバックナンバーをホームページに掲載しております。
途中購読の方で興味のある方は弊社ホームページをご覧下さい。
http://www.nksy.co.jp
次回のテーマは以下の通りです。
- 1. 時の話題
- 2. 山崎発、経営を考える
- 3. 今月の本棚
- 4. おしらせ
【web】 https://www.nksy.co.jp
【mail】 mail@nksy.co.jp
☆弊社お客様並びに名刺を頂いた方にもお送りさせて頂いております。
突然の配信をお許しください。
☆展示会等のご案内を掲載させて頂きます、ご一報下さい。
☆メールマガジンの登録・解除は自由です。配信の解除・送信先メールアドレスの変更はお手数ですが、
mail@nksy.co.jp
にご連絡ください。
☆無断転送はご遠慮願います。