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いーかわらばん vol.253

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2006/12/14
  • vol.253

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

事業信託

■ 2. 山崎発、経営を考える

ヤマハ「光るギター」・・・その1

■ 3. 今月の本棚

『加賀屋の流儀』 細井勝著 PHP研究所

■ 4. おしらせ

財務ホット速報:特殊支配同族会社の役員報酬一部損金不算入

■ 1. 時の話題

<事業信託>

第165回臨時国会(2006年9月26日~12月15日)で、衆議院
可決・参議院で審議中の重要案件に、1922年以来84年ぶりと
なる、信託法の改正があります。

今回の信託法の改正では、
 ① 信託宣言
 ② 事業信託
 ③ 目的信託
の三つが注目されています。

その中で、事業信託は、企業の資金調達にも直結する、という
点で意味を持ちますので、簡単に概観しておきましょう。

今回の改正では、信託財産の範囲が、信託により管理または処
分すべき「一切の財産」ということになりましたので、従来は含まれ
なかった「負債」にまで広げられました。

結果として、「事業信託」というかたちで、事業部そのもののを信託
の対象にする、といったことが可能になるのです。

具体的には、成長可能性がある事業部を信託対象とし、収益を
裏づけとして受益権を販売し、そこで調達した資金をもとに新たな
事業展開を始める、といったことができるわけです。

ただ、今国会では、国民投票法案、貸金業規制法案など重要
法案が目白押しですので、成立が微妙なことが気がかりです。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<ヤマハ「光るギター」・・・その1>

前回までのDAKARA、におわなっとう、乾いちゃう洗濯機は、「顧客
との対話」としてリストアップした、下記のうちの前半①~③あたりの
動きでした。

 ① 顧客に直接会って、顧客の要望を聴取(ヒアリング)する
 ② 顧客がどのような商品が適切か、相談相手になりながら共
    通体験をする
 ③ 顧客をモニター化して、個別に張り付き行動をともにして、要
    望を整理する
 ④ 顧客を会員化して、さまざまなアイデアを吸収する
 ⑤ リードユーザーを開発プロセスに参画させる
 ⑥ エキスパートを前線に配置して、さまざまな要望の対応を行う
 ⑦ 顧客との対話記録を、データベース化して開発につなげる(CRM)
 ⑧ 顧客に新たな試みをシミュレーション(検証)してもらう 等々

これからしばらくは、④⑤⑧などを実践して開発した、「光るギター」の
例を取り上げてみたいと思います。

次回、開発過程をざっと概観しますが、皆様には、ぜひ、下記のサ
イトに目を通しておいていただき、それを前提にお話を進めたいと
思います。

http://www.yamaha.co.jp/ez/product/ez-eg/detail/hiwa.php

これは、ネット上で公開されている「光るギター 開発秘話」と題され
たストーリーです。合計で、30ページを超える力作で、開発プロデュ
ーサーであった旭保彦氏の「想い」が見事に表現されています。

少し長くなりますが、目次のみ掲載しておきます。 
 その1 “光るギター”開発スタートの巻
 その2 “光るギター”ラスベガスへ飛ぶの巻
 その3 “光るギター”売り込み作戦はじまるの巻
 その4 “光るギター”玩具業界に進出の巻
 その5 “光るギター”ネット企画室オープンの巻
 その6 “光るギター”への熱い思いがいっぱいの巻
 その7 “光るギター”東京ゲームショウに登場の巻
 その8 “光るギター”モニター販売スタート!の巻
 その9 “光るギター”をどう使う?の巻
 その10 “光るギター”の本物感が受け入れられた!の巻
 その11 “光るギター”の本当の魅力とは?の巻
 その12 “光るギター”正式発売決定!の巻
 その13 “光るギター”生産スタートの巻
 その14 “光るギター”発表イベント開催の巻
 その15 “光るギター”遂に発売!の巻

では、次回以降、ヤマハの開発物語について考えてみましょう。

■ 3. 今月の本棚

<『加賀屋の流儀』 細井勝著 PHP研究所>

知る人ぞ知る、石川県和倉温泉の加賀屋について記した本です。

加賀屋は「プロが選ぶ日本のホテル・旅館百選」で、26年間総合
1位をキープしていることでも有名です。

副題は、「極上のおもてなしとは」と記され、帯には、
 「ありません」「できません」は言いません
という文字が見えます。

私は、平成10年2月に、神戸商工会議所の会員の方とともに、
加賀屋を訪れ、当時の小田禎彦社長(現会長)と2時間にわたり
対談セミナーをさせていただきました。

1906年創業といいますから、今年でちょうど百周年ですが、ずっと
続いている「おもてなしのこころ」には、本当に感動します。

この本の中で、やはり圧巻は「接客十戒」でしょう。
 その1 社員の働く気を起こさせる
 その2 自分は経営者
 その3 「マニュアル」プラスアルファ
 その4 心のマッサージ師に徹する
 その5 好きでなければ、いい仕事はできない
 その6 「ありません」「できません」は言わない
 その7 一生懸命には信頼がついてくる
 その8 お客様の社員の一員として
 その9 頭を下げるのにお金はいらない
 その10 生きがいが人をつくる

ぜひ、お正月にでも、本の中でゆっくりと「加賀屋ワールド」をお楽しみ
下さい。

■ 4. おしらせ

<財務ホット速報:特殊支配同族会社の役員報酬一部損金不算入>

以前よりお知らせしております、「同族会社オーナー給与の一部
損金不算入」について、「法人所得とオーナー給与の合計額が
800万円以下」などの場合には不適用とする規定があるのですが、
12月13日夜に行われた与党協議において、その800万円基準が
‘1,600万円’に引き上げられるという協議が行われたもようです。
詳しい情報が入り次第、お伝えしたいと思います。


<弊社、大阪事務所のエレベーターについてのお知らせ>

 現在、弊社大阪事務所へお越し頂いておりますお客様に
おきましては、エレベーターをご利用頂いていることと存じます。
この度、11月13日(月)より1階からエレベーターをご利用になる
際に、1階乗場に設置されましたテンキーに暗証番号の入力が
必要になりました。
 つきましては、入館時に管理人室に弊社ご訪問の旨お申し出
頂くか、又はお近くまでお越しになりましたら弊社にお電話頂くか
ご面倒をお掛け致しますが、どちらかの方法でご連絡下さいます
様、よろしくお願い致します。
ご不明な点がございましたら、弊社までお問い合わせ下さいませ。


<弊社、年末年始休暇についてのお知らせ>

 12月29日(金)から1月4日(木)まで、年末年始休暇とさせて頂きます。
従いまして、新年第1号のいーかわらばんにつきましては、1月11日
(木)の送信とさせて頂きます。どうぞ宜しくお願い致します。


<山崎修一オープンセミナーのお知らせ>
 
今年度のオープンセミナーは、終了致しました。
    
  
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途中購読の方で興味のある方は弊社ホームページをご覧下さい。
http://www.nksy.co.jp

次回のテーマは以下の通りです。

  • 1. 時の話題
  • 2. 山崎発、経営を考える
  • 3. 事業承継の真視点
  • 4. おしらせ

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