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いーかわらばん vol.250

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2006/11/16
  • vol.250

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

戸籍法の見直し作業

■ 2. 山崎発、経営を考える

遠心力乾いちゃう洗濯機・・・その2

■ 3. 事業承継の真視点

会社分割の目的と効果・・・その2(富士山の頂上)

■ 1. 時の話題

<戸籍法の見直し作業>

最近、消費者金融などから借入を行うために、本人に何の断りも
なしに、婚姻届がなされていたり、養子縁組の届出がされていた、
といった事件が何件も発覚しました。あるいは、行政書士や弁護士
などの不正請求も明るみに出ています。

こういった背景のもとで、戸籍謄本などの取得方法について、法務
省から「戸籍法の見直しに関する要綱中間試案」なるものが出され
ました。

現在の戸籍法の11条では、
① 戸籍に記載されている本人、配偶者、直系尊属・卑属が請求
  する場合
② 国や地方公共団体の職員等が職務上請求する場合
③ 弁護士、司法書士、税理士等が職務上請求する場合
などは、戸籍謄本等を請求できるとされています。

見直し案では、戸籍に記載されている本人は、請求する理由を明
らかにせず交付請求ができますが、その配偶者や直系尊属・卑属
はその必要性を明らかにしなければならないとされています。

また、弁護士等についても、
 ・依頼人の氏名と請求理由
 ・請求理由のみ
 ・使用目的と提出先
のいずれかをはっきりさせることを求めるとして、検討中です。

法務省としては、来年の通常国会に改正案を提出する予定です。

与信管理ができなくなって困る、という意見と、個人情報保護の観点
から当然、という意見が交錯して、まだまだ紆余曲折が予想されます。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<遠心力乾いちゃう洗濯機・・・その2>

前回は、遠心力乾いちゃう洗濯機の開発に関する「はしり」について、
簡単にご説明をしましたが、この開発には、数年前に伏線がありました。

1998年7月発売で大ヒットした世界初遠心力洗濯機です。

その年の秋、藪さんは、大阪府豊中市の洗濯機事業部の向かいに
ある電化住設研究所で思いがけない光景を目にしました。

それは、研究所員が、厚く大きな毛布に温風を通過させて乾燥させて
いる姿でした。そして、その温風の「もと」が、遠心力洗濯機に温風装
置を取り付けたものだったのです。

これは絶対に商品になる、と藪さんはひらめきました。

遠心力洗濯機は、衣類をかき回すことはない、だから脱水後絡み合う
ことはない、この方法で長年の夢が実現できる・・・半信半疑の研究所
の職員をよそに、主婦の感覚からは、確信に近いものが生まれました。

早速開発が事業部に移されましたが、そこで第二の問題が持ち上がり
ます。

絡みの問題は解決できるのですが、温風は上からだけ送るので、上は
よく乾いても、下のほうはなかなか乾きません。適当なところを見計らって、
自動的に上下を入れ替えなければならないのですが、その方法が見当
たらないのです。

どうやって、入れ替えればいいのか?

来る日も来る日も考え続けていた研究陣の1人が、ふと目にしたのが、
よく行く中華料理店で、中華鍋をあおりながら、チャーハンを炒めている
光景でした。

これは使えるかもしれない、キーワードは「中華鍋」だ・・・!

そして、遠心力洗濯機に、断面が中華鍋の底の形をしたパルセーター
を取り付け、乾燥の合間合間に下から小刻みに回転と跳ね上げを
繰り返す仕組みを生み出したのです。

しかし、これで完成というほど甘くはありません。さらにいくつかの壁が立
ちはだかりました。

■ 3. 事業承継の真視点

<会社分割の目的と効果・・・その2(富士山の頂上)>

前回は、経営的視点から、会社分割の目的と効果について、私の
経験上、一番感じる「経営者人材の育成」についてお話をしました。

今回、もう一つ、経営的視点から、ポイントをご説明しましょう。

これも私の経験からのものですが、分割前、分割後で、組織単位に対
する経営陣の観点が変わるなあ、というのが実感です。

その観点の変化は、どのような局面であらわれるのでしょうか。

たとえば、企業買収です。

分社したある一つの子会社と、シナジー効果が非常に高いと思われる
A社が存在したとき、分社していないときに比べて、はるかにスピーディ
に経営統合がなされる実態を何回も目の当たりにしてきました。

あるいは子会社のうちの一つが、経営不振に陥ったとします。

経営不振に陥った原因はいろいろ考えられるでしょう。経営陣の経営能
力の不足、事業そのものが衰退期に入っている、強力な競合の出現に
打つべき手が見当たらない・・・等々。

これらに直面して、経営陣の入れ替え、子会社同士の合併、その子
会社自体の売却等の選択肢があります。その実行スピードは、分割前
に比べて格段に早くなります。

私の率直な感想をいえば、表現は悪いのですが、まるで、パソコンのマウ
スで、「カット&ペースト」を行っているイメージです。

もちろん、これが必ずしもメリットか?といわれると、その中身次第だといって
いいでしょう。

しかし、今まで富士山の五合目で東だけを見ていたのが、頂上に立って、
東西南北すべてを見渡しているような、そんな観点の違いを感じます。

これが単なる部門だと、雇用契約がどうだとか、他の部門との関係で取引
先がどうだとか、さまざまな問題がより大きく表れてなかなか思うように進み
ません。

「経営者人材の育成」と並んで、「スピーディでダイナミックな経営戦略実
践」も会社分割の大きな効果であると思います。

■ 4. おしらせ

弊社、大阪事務所のエレベーターについてのお知らせ

 現在、弊社大阪事務所へお越し頂いておりますお客様に
おきましては、エレベーターをご利用頂いていることと存じます。
この度、11月13日(月)より1階からエレベーターをご利用になる
際に、1階乗場に設置されましたテンキーに暗証番号の入力が
必要になりました。
 つきましては、入館時に管理人室に弊社ご訪問の旨お申し出
頂くか、又はお近くまでお越しになりましたら弊社にお電話頂くか
ご面倒をお掛け致しますが、どちらかの方法でご連絡下さいます
様、よろしくお願い致します。
ご不明な点がございましたら、弊社までお問い合わせ下さいませ。


山崎修一オープンセミナーのお知らせ
     
  日時:11月28日(火) 13:30~16:30
  テーマ:『強い会社の資金管理のツボ』
  お問い合わせ:神戸商工会議所 078-303-5808
  http://www.kobe-cci.or.jp/seminar/jinzai/061128_shikin.html


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