いーかわらばん vol.248
- いーかわらばん
- 株式会社アウトオフィス
- 2006/11/02
- vol.248
▼INDEX▼
■ 1. 時の話題
<人不足、本格化?>
「求人広告を出しても全然集まらない・・・」
「来ても、どうしようもないような奴ばっかり・・・」
こういった嘆きの声を頻繁に聞くようになりました。特に、飲食や小売り
といった業種ほど、この傾向が強く表れています。
さらに、「○○経験者に限る」といった条件を書けば書くほど、集まりが
悪いのも今の特徴です。
あるデータによれば、2007年3月大卒の求人総数は、825,000人で、
バブル絶頂期である1991年3月の840,400人に迫る状況です。
景気回復に伴う大手企業の大量採用に、大量定年の2007年問題、
さらに少子化、フリーター化、ニート化が重なった結果、特に中小企業
においては、需給逼迫で人材が回らないというのが実状のようです。
細かい募集のテクニックはさておき、やはり根本は、人材に対する熱い
想いと育成環境・仕組みでしょう。
自分たちの会社は、
・人材に対してどのような強い理念を持ち、
・他の会社にはない真の強みや独自性はどこにあるのか、
・現場でそれをいかなるカタチで実践し、
・それは、会社・個人双方にとって、どういったプラスに繋がるのか、
といった点を、どれだけひとりひとりに響かせることができる魅力的な会社に
するかという、当たり前の努力があらためて必要な時代に突入したと考え
て対処すべきです。
顧客からだけでなく、人材の面からも、私がいつも主張している「指名経
済」に入った、といっていいでしょう。
■ 2. 山崎発、経営を考える
<顧客対話の基本目的・・・「共感」を「実感」するための「体感」>
前回は、におわなっとうから学ぶ6つの成功要因についてお話をしました。
最後に、最近の一連のテーマである「顧客との対話」について、「DAKARA」
と「におわなっとう」の開発物語の二つの共通点とキーワードについて触れて
おきたいと思います。
まず最も重要な共通点は、ありきたりの「顧客間接情報」からスタートしたも
のではない、という点です。
DAKARAは顧客の日記、あるいはコンビニ、病院等、現場の共通体験に
基づき、また、におわなっとうは、街頭に出かけていって、微に入り細に入り
ヒアリングをし、ニュアンスを体感しています。
二つ目の共通点は、それらの体験から、今までにない新しいコンセプトを生み
出した商品だ、という点です。
DAKARAは「余分な成分の排出」、におわなっとうは「食後におわない」といっ
たものをコンセプトとしたいずれも最初の商品といっていいでしょう。
こういった共通点から導き出される「顧客対話」の最も重要なキーワードは
「共感」「実感」「体感」
であると言えます。
「顧客情報を集める」にはさまざまな目的があるでしょう。たとえば、債権保全
が目的になることさえあります。しかし、「開発」という視点からは、
顧客との「共感」「実感」「体感」
がその目的だといっていいと思います。
前に、顧客との対話で気をつけることとして、
① 仮説を持つこと
② 相手の立場に立った仮説であること
③ 顧客の限界を考えておくこと
の三点を取り上げましたが、これも、その目的を完遂するための注意点なのです。
言い換えれば、新規開発に限らず、皆さんの会社の一人一人が、
顧客との「共感」が「実感」できるまで、何らかの「体感」をしているか?
をぜひ確認してみてください。
■ 3. 今月の事務
●年末調整の準備
各地の税務署や市町村などでは年調の説明会が開催されます。
担当者はできる限り出席し、事務の要点をチェックしましょう。
関係書類を入手し、各種控除申告用紙を従業員に配布しておき
ましょう。扶養者の増減には要注意です。
●労働保険料(第3期分)の納付
延納が認められている場合の労働保険料(第3期分)を、11月末日
までに納付します。納付書が送られてきますのでご確認ください。
●年賀状の準備と手配
11月1日から年賀状が発売されています。文案やデザインなどを
決めて、すぐに印刷に回せるようにしておきましょう。
枚数が多くない場合は、社内のパソコンを使って作成するのもよ
いでしょう。
●歳暮の手配
取引先などに歳暮を贈る場合には、11月下旬に商品を発注し、
12月上旬には先方へ届くようにします。
●年末賞与の支給準備
年末賞与の支給に備え、地域や業界ごとの賞与資料を収集する
とともに、支給原資の決定や各人の考課・査定の検討を行います。
■ 4. おしらせ
山崎修一オープンセミナーのお知らせ
日時:11月28日(火) 13:30~16:30
テーマ:『強い会社の資金管理のツボ』
お問い合わせ:神戸商工会議所 078-303-5808
http://www.kobe-cci.or.jp/seminar/jinzai/061128_shikin.html
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次回のテーマは以下の通りです。
- 1. 時の話題
- 2. 山崎発、経営を考える
- 3. 今月の本棚
- 4. おしらせ
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