いーかわらばん vol.243
- いーかわらばん
- 株式会社アウトオフィス
- 2006/09/28
- vol.243
▼INDEX▼
■ 1. 時の話題
<ISO20000>
カブドットコム証券は、今年の8月に、オンライン取引サービス提供
体制について、おそらく情報システムの利用側では日本初と思われる
「ISO20000」の認証を取得しました。
ISO20000は、2005年12月に、ITサービスマネジメントに関する
英国の規格であるBS15000をベースとして開発されました。
このBS15000はもともと、ITサービスマネジメントを対象とした世界で
唯一の監査用の仕様です。
それを拡張したISO20000では、情報システムに関するサービスの
運用や管理方法を、
・サービスレベルの管理
・サービスの報告
・可用性および継続性管理
・予算及び会計管理
・能力管理
・情報セキュリティ管理
・事故管理
・問題管理
・構成管理
・変更管理
・リソース管理
・ビジネス関係管理
・供給者管理
といった13のプロセスで管理することを要求しています。
そしてそのそれぞれに、従来のISOと同様に、PLAN→DO→CHECK
→ACTのマネジメントサイクルの考え方を採用しています。
ある情報管理者1人が病気になったり、あるいは悪事を働いたりする
ことで、情報システム全般に、途方もなく大きなトラブルが生じてしまう、
といったリスクを避けるために、今後多くの企業が導入に踏み切ること
になるでしょう。
■ 2. 山崎発、経営を考える
<10億食突破商品「におわなっとう」・・・その3>
ミツカンの初期の仮説は、前回述べましたように、
・嫌な匂いをできるだけ少なくすれば
↓
・納豆を食べなかった人が食べるようになって
↓
・食べる人の数が増える(間口が増える)
↓
・結果として、売上げが増える
というものでした。
そして嫌なにおいを少なくするために、
・タレを変えてみる
・香料など添加剤を工夫してみる
といったところから実験を開始しました。
一方で、ミツカンの開発者がおこなったもう一つの大きなことは、
「消費者の顔が見える調査をする」
ということでした。謝礼を携えては、街頭に立って、消費者と直接
顔を突き合わせながら、納豆に関する質問を繰り返していきました。
その結果、わかってきたことの一つは、納豆購入世帯は全国で6割
ほどですが、購入世帯の95%は毎日でも食べるといった、ヘビーユ
ーザーだということでした。
その反面、4割のノンユーザーについては、少々欠点を補った納豆
を宣伝したところで、ちゃんとしたユーザーにはならないことが見えて
きました。「納豆」という言葉を聞いただけで、顔をしかめて拒否反応
を示す、といった人がほとんどなのです。
簡単に言えば、納豆を食べる人はよく食べる、しかし納豆が嫌いな
ひとは、ネバネバをなくそうが、匂いを消そうが嫌いなものは嫌いで
ほとんど食べたくない、ということです。
ここにいたって、ノンユーザーをターゲットにして市場の間口を広げ
ると考えた当初の仮説は、完全に壁にぶち当たってしまいました。
それでは、ミツカンはこの壁をどのように破っていったのでしょうか。
■ 3. 財務ホット情報
前回の財務ホット情報(vol.239)について見送らせていただいた
ことに対し、皆様にご迷惑をおかけ致しましたことにつきまして、
深くお詫び申し上げます。 担当者 小西
<中小企業の会計に関する指針 その1>
平成17年8月に公表されました「中小企業の会計に関する指針」
が、本年4月、会社法関係省令に対応した(改正後の)「中小企業
の会計に関する指針」に生まれ変わりました。
この「中小企業の会計に関する指針」とは、どのようなものなの
でしょうか?
現在、株式会社は会社法により、計算書類の作成が義務付け
られており、その作成にあたり「一般に公正妥当と認められる
企業会計の慣行」に従うものとされています。
しかし、従来旧商法が規定する「公正なる会計慣行」について、
中小企業にとってその内容である具体的会計処理の基準等が
必ずしも明確ではありませんでした。
一般に「企業会計の慣行」の中心となるものとされている、企業
会計基準委員会の公表する会計基準などを、中小企業向けに
簡便的なものにしただけではなく、「公正な会計慣行」を形成する
総体の一部として作成されたもの、それが「中小企業の会計に
関する指針」なのです。
つまり、この「中小企業の会計に関する指針」の公表によって、
中小企業が計算書類の作成に当たり、拠ることが望ましい会計
処理や注記などが明示されたわけです。
この指針に拠り、作成したと認められる計算書類は、外部からの
信頼が厚いものとなり、今後外部との取引の際、メリットが期待
できるものと考えられます。
最近では、指針に拠った計算書類を銀行に提出することにより
借入金利が少し安くなるといったこともあるようです。
次回も引き続き、当該指針についてみていきたいと思います。
■ 4. おしらせ
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次回のテーマは以下の通りです。
- 1. 時の話題
- 2. 山崎発、経営を考える
- 3. 今月の事務
- 4. おしらせ
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