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いーかわらばん vol.241

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2006/09/14
  • vol.241

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

次世代ディスプレイ・・・「有機EL」

■ 2. 山崎発、経営を考える

10億食突破商品「におわなっとう」・・・その1

■ 3. 今月の本棚

『ハイコンセプト』 ダニエル・ピンク著 大前研一訳

■ 1. 時の話題

<次世代ディスプレイ・・・「有機EL」>

「有機EL」という言葉が頻繁に聞かれるようになって来ました。これは、
「エレクトロ・ルミネッセンス」の略で、次世代ディスプレイの代表と言わ
れています。

有機蛍光物質に電気を流すことによって、自らが発光体となります
ので、液晶などと違って光源を必要としません。当然ながら、電力
消費は少なくてすみ、視野角、高輝度、応答速度においても、“優
れもの”になっています。

また、液晶などは、ガラス基板で挟まれていますが、有機ELの場合
は、樹脂などで挟むこともできますので、折り曲げることが可能となり、
利用範囲は格段に広がります。

既に携帯電話や小型ディスプレイでは実用化されていますが、問題
点は、RGB(赤緑青)の輝度調整や、いかにして寿命を延ばすかとい
うところです。

各企業も開発提携等に躍起となってきました。

三井化学は有機EL開発で先頭を走ってきた出光興産と提携、三菱
化学や住友化学も、それぞれ米国や英国の技術会社との提携を終
えています。

現在3万時間までクリアした寿命を、テレビの買換え需要を迎える2011
年には5万時間にまで延ばし、次世代ディスプレイを大幅に普及させた
いというのが、今のところ、各社の目論見のようです。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<10億食突破商品「におわなっとう」・・・その1>

カラダ・バランス飲料「DAKARA」に続いてケーススタディとして取りあげ
たいのが、2000年3月1日発売以来、10億食を突破した「におわなっとう」
です。

発売元は、知る人ぞ知る、ミツカンです。

ミツカンの創業は、文化元年といいますから、西暦では1804年。なんと、
200年余の歴史を誇る会社ということになります。

本社は愛知県半田市で、私たちの世代においては、なんと言っても、
「ミツカンポン酢」あるいは「ミツカン味ぽん」が、コマーシャルの音楽ととも
に頭の片隅に記憶されています。

その食酢において、圧倒的な強さを持ったミツカンが、本格的に家庭用
の納豆に進出したのは、1997年に納豆メーカーの朝日食品を買収した
ことがきっかけでした。

納豆といえば、シェアナンバーワンは「おかめ納豆」のブランドを持つ水戸
の老舗タカノフーズで、二位をいくつかの会社が交互に争うとい状況でした。

それが、この商品のおかげで、シェア25%前後のタカノフーズに次ぐ15%
前後のシェアを維持する二位の座を不動のものにしたのです。

1997年の納豆参入から2000年の発売までにどのようなプロセスがあった
のか、次回以降、「顧客との対話」に重点を置きながら眺めてみることに
しましょう。

■ 3. 今月の本棚

<『ハイコンセプト』 ダニエル・ピンク著 大前研一訳>

副題には、
 「新しいこと」を考え出す人の時代
 富を約束する「6つの感性」の磨き方
と記されています。

私は、本格的なデジタル時代を迎えつつあった2000年以降、講演では、
 ・デジタルを駆使したアナログ勝負の時代
 ・バーチャルを駆使したリアル勝負の時代
 ・ハイテクを駆使したハイタッチ勝負の時代
ということを盛んに申し上げてきました。

本書が一番強調しているのは、右脳主導型の時代がやってきた、という
点です。分析を得意とする左脳より、全体を瞬時に掴む右脳こそ、新しい
時代にリードするために必要だと主張しています。

まさに、アナログ、リアル、ハイタッチが勝負になる時代だという視点と重なる
ことになるでしょう。

もちろん、右脳だけを使えばいいという問題ではなく、右脳が「主導」するか
たちが重要であり、また、右脳の主導を左脳がチェックする力こそ新の右脳
主導であることも同時に説いています。

六つの感性を列挙しますと、
 ① 「機能」だけでなく「デザイン」
 ② 「議論」よりは「物語」
 ③ 「個別」よりも「全体の調和」
 ④ 「論理」ではなく「共感」
 ⑤ 「まじめ」だけでなく「遊び心」
 ⑥ 「モノ」よりも「生きがい」
です。

新しい時代を創造するための考えるヒントが盛りだくさんです。ぜひ、お読み
ください。

■ 4. おしらせ

山崎修一オープンセミナーのお知らせ
     
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  お問い合わせ:神戸商工会議所 078-303-5808
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  お問い合わせ:神戸商工会議所 078-303-5808
  http://www.kobe-cci.or.jp/seminar/

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次回のテーマは以下の通りです。

  • 1. 時の話題
  • 2. 山崎発、経営を考える
  • 3. 事業承継の真視点
  • 4. おしらせ

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