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いーかわらばん vol.230

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2006/06/22
  • vol.230

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

リバースモーゲージ

■ 2. 山崎発、経営を考える

やはり「仮説→実行→検証」

■ 3. 事業承継の真視点

社長からの借入金は早めに対応!

■ 1. 時の話題

<リバースモーゲージ>


「リバースモーゲージ」という言葉をお聞きになったことはありますでしょうか。

「リバース」は「逆の」という意味、「モーゲージ」は「抵当」という意味です
ので、直訳すれば、「逆抵当」ということになります。

これは、金融機関や自治体が、高齢者の所有する住宅や土地を担保
として、生活資金や医療費などを、高齢者に毎月少しずつ融資する方
法です。

融資期間中は、元金返済や利息支払いは不要で、高齢者が亡くなっ
た時など、融資期間が終了した時点で、元金や利息が一括返済され
ます。

最初に一括融資して徐々に返済、というのではなく、徐々に融資、最後
に一括返済、という、逆の形なので、こう呼ばれるわけです。

アメリカでは、1960年代に導入され、日本では武蔵野市が1981年に導入
し、世田谷区、神戸市などの自治体が続きました。

しかし、周知されなかったこともあり、民間金融機関は90年代にはいったん
撤退しています。それが今再び注目されるようになったのは、紛れもなく、
少子高齢化問題です。

高齢化社会を迎え、持ち家はあるけれど、子供たちは独立して夫婦二人
の生活、子供たちからはそれほどの援助は期待できず、年金だけではかな
り苦しい・・・といったケースには、意味を持ちます。

ただし、子供たちの了解が得られるか、担保割れの危険はないか、といった
問題もあり、検討が必要ですが、生命保険とのリンク等を含め、今後の拡
大が期待されます。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<やはり「仮説→実行→検証」>

前回と前々回は、
 「主役として入り込むこと」と「離れて覚めた目で自分をみること」
の二つが、傍観者に終わらず、実践者として価値を高めるために必要な
第一の条件だということを、演劇やスポーツの例を挙げながらご説明しま
した。

これは、少々難しい表現をすれば、前々回に挙げた
③ 主体の客体化、客体の主体化
に該当するものです。

さて、実践者としての価値を高めるための第二の条件は、
 「仮説 → 実行 → 検証」
というサイクルプロセスの実践です。

この点に関しては、この「経営を考える」においても、何回となくお話をした
ことで、「またか!」と思われるかもしれませんが、重要なので省いて通るわけ
にはいきません。

この 「仮説 → 実行 → 検証」のサイクルプロセスを、最も高いレベル
でトップから末端まで実践しているのは、言うまでもなくセブンイレブンでしょう。

では、このサイクルプロセスを、高いレベルにする、すなわち、よい仮説を立
て、実践し、意味のある検証をするには、いかなる視点が必要なのでしょうか。

私は、次の三つ意識することだ、と考えています。

① 「想い」を「かたち」にする(暗黙知と形式知)
② 高い「価値観」を持つ(価値判断基準)
③ 「矛盾の解決こそ価値」という視点を持つ(弁証法的視点)

次回以降、この点について、かなり突っ込んで考えてみることにしましょう。

■ 3. 事業承継の真視点

<社長からの借入金は早めに対応!>

「会社が社長から借りている借入金は、万一、相続が起こったら相続財産
の中に入るんですよね」という質問は、よくいただきます。

答えはイエス、貸付金の額面そのもので、課税財産に入ってきます。会社に
返済能力がないためにずっと放置されていたような場合には、相続税だけ払
わされて結構、悲惨な状況になります。

ですから、早目の対応が必要です。では、その対応として、どんな方法があ
るのでしょうか。

まず、その借入金を少しでも返せるのならば、早く現金で返すことです。これ
はあたりまえのことなのですが、資金繰りが大丈夫かな、と思ってついつい放
り放しにならないように気をつけてください。

どうにも返せない部分があるのならば、その主たる対処策は5つです。

① もし、銀行からの借入れが可能ならば、置き換える。
  (ただし、返済リスク、企業の理念等をよく勘案する必要があります。)

② 債権放棄をする。
  (返せないなら、相続税が課税されるよりはマシ、と割り切れるかが問題
   です)

③ DES(デット・エクイティ・スワップ)により、資本に振り替えて、貸付金の
  評価から、株式の評価に切り替える。
  (上記②とともに、課税関係が生じる場合があるので、検討が必要です)

④ 会社所有の資産の中で、それを社長に売却できないか考え、その売
  却代金で返済する、または相殺する。
  (税務上売却時価が適正かかどうか注意するとともに、その資産売却が
   将来新たな問題を生じないか、よくよく考えることが必要です)

⑤ 上記①~④が無理なら、あとは頑張って利益を出し、税金を払い、そ
  の後の剰余金で返済するしかないでしょう・・・

以上をふまえて、もし、社長や同族関係者からの借入金がある場合には、
とにかく早めに対処するようにしてください。

■ 4. おしらせ

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次回のテーマは以下の通りです。

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  • 4. おしらせ

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