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いーかわらばん vol.217

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2006/03/16
  • vol.217

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

GM経営危機迫る?

■ 2. 山崎発、経営を考える

『思いつきノート』と『知の引き出し』

■ 3. 事業承継の真視点

類似商号に関する改正

■ 1. 時の話題

<GM経営危機迫る?>

なんともショッキングなタイトルをつけてしまいましたが、あながち冗談
とはいえない状況です。

ゼネラル・モーターズ(GM)の負債総額はなんと4,500億ドル、1ドル
=117円で換算すると、50兆円あまりに達し、日本の昨今の税収
総額を超える数字です。

GMとしては、資産リストラを実行し、その売却益を使って新車開発
を積極的に推し進めることで打開を図ろうとしていますが、専門家に
よれば、それらが功を奏するとは、お世辞にもいえない、とか・・・。

確かに、資産リストラはすごい勢いで進んでいます。

スズキの株式を売却したのち、金融子会社GMACの売却交渉が
本格化、さらに、いすず自動車の株式売却も取りざたされています。

しかし、リストラが進む一方で、新車開発が思うように進まないとすれ
ば、超優良資産を手放すことにより、アメリカ連邦破産法11条の適用
申請の可能性がますます高くなるだろう、という皮肉な憶測が広がっ
ています。

問題は、かつてのクライスラーのように、米政府が市場原理を無視して
までも、救済に乗り出すかどうか。秋には中間選挙も控え、もしそうな
ると、日本車への圧力も大いに増すことが予想され、とても対岸の火
事と言っていられない状況が待っています。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<『思いつきノート』と『知の引き出し』>

前回、種を生み出すポイントとして、
 一つ目は、強い関心があること、
 二つ目は、ふっと浮かんだ種を覚えていること、
の二つを列挙しました。

今回は、二つ目の種を覚えていること、について考えてみましょう。

皆さんがご想像するとおり、この一番の基本は、思いついた瞬間
に、メモを取ることです。

ここにも二つのことが必要です。

まず第一は、思いついた瞬間にメモを取ることができる環境を作
っているか、第二は、それを整理する手法を持っているか、の二
つです。

豊かな発想を持っている人は、おしなべて、デスクサイドはもちろ
ん、寝ているベッドの横、トイレの中、風呂の中、車の中といった、
いたるところに思いついたことを書き留めることができる環境を
整えています。これが、第一のメモを取る環境づくりです。

第二は、そのようにして得られたメモの中身を整理する「整理箱」の役
割を果たす仕掛けをしているか、という点です。

といいますのは、思いついたネタは、もちろん思いついたままの姿で次の
発展に繋がることもあるかもしれません。しかし、往々にして、組み合わ
せや改良、逆発想といった、なんらかの「加工」を施すことによって、より
価値を増すことが多いからです。

『失敗学のすすめ』『創造学のすすめ』等で有名な畑村洋太郎氏流
に言えば、第一の点が「思いつきノート」、第二の点が「知の引き出し」、
ということになるでしょう。

では、このメモされたネタや、整理された引き出しから、新たな展開を
するためには、どのような「加工」の方法があるのでしょうか。次回以降、
しばらくは、この加工法について考えてみることにしましょう。

■ 3. 事業承継の真視点

<類似商号に関する改正>

今回の改正で、実務的に結構大きく影響を及ぼすのが、類似商号
に関するものです。

従来はご存知のとおり、同一市町村において、同一の営業のために、
他人と同一の商号を登記することができないとする規則がありました。

これらは、営業の同一性があるかないかを基準として判断されるため、
実務的には、会社の「目的」についての同一の営業であるかどうかの
審査が登記官によってかなり厳格に行われていたのです。

したがって、当初の設立はもちろん、本支店の移転、あるいは会社分
割の際に商号を決めるときなど、審査のための時間や手間がかかりす
ぎるきらいがありました。

そこで今回、この規定が廃止されたわけで、実務的にかなりスピーディ
な対応が期待できそうです。

ただし、不正の目的を持って、他の会社であると誤認されるような商号
を使用することはやはり問題ですので、その侵害の停止、あるいは予防
ができる、という規定はそのまま残っています。

■ 4. おしらせ

先週発行の「いーかわらばんvol.216」のINDEXに間違いがございました。
  「今週の本棚」のタイトル名が記載されておりませんでした。
  深くお詫び申し上げます。 
               いーかわらばん送信担当 小西

次回のテーマは以下の通りです。

  • 1. 時の話題
  • 2. 山崎発、経営を考える
  • 3. 財務ホット情報
  • 4. おしらせ

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