いーかわらばん vol.215
- いーかわらばん
- 株式会社アウトオフィス
- 2006/03/02
- vol.215
▼INDEX▼
■ 1. 時の話題
<リーン・シックスシグマ>
ここ数年、脚光を浴びつつある「リーン・シックスシグマ」と
いうことばをご存知でしょうか。
トヨタ流の「リーン生産方式」は知っているよ、アメリカの
ジェネラルエレクトリック(GE)の採用で有名な「シックス
シグマ」も聞いているよ、たぶん、その融合なのでしょう?
という声が聞こえてきそうです。
そのとおりです。
もともとシックスシグマは、1980年代にモトローラが開発し
た手法で、統計的分析に基づく品質管理を目的とするも
のでした。
そこから10年あまりを経て、シックスシグマが世界的関心
を集めることになったのは、まさに1995年に、GEのジャッ
ク・ウェルチが宣言した全社導入でした。
GEによって確立されたシックスシグマについて、ここで解説
することはしませんが、高度な統計的分析から得られた大
量のデータをもとに、トップダウン的なプロジェクトによって、
改善を実行する手法、といっていいでしょう。
ところが、21世紀を迎えて、シックスシグマに限界が訪れま
す。
かなりの時間と多額の人件費を費やして考えることで、大
きな改善課題にはそれなりの成果を挙げてきたものの、
現場で自主的に行われるべき、身近で重要な問題解決は、
シックスシグマの手法ではできないのです。
そこで、この課題を解決すべく、GEはトヨタ流の無駄を徹底
排除するリーン生産方式を、シックスシグマに合流させたと
いうわけです。
統計的手法を駆使して、トップダウンで行うシックスシグマ。
経験や暗黙知をもとに、現場主導で行うリーン方式。
この二つがほんとうにうまく噛み合ったとすると、生産現場で
は確かに威力を発揮することになっていくでしょう。これを実
践しつつあるデル、ゼロックス、ハネウェルといった会社にも
注目しておきたいと思います。
■ 2. 山崎発、経営を考える
<毎週月曜日の商品開発会議>
前回は、ノウハウの展示場(知恵の展示場)で行われる四つ
の催し、と称して、
① 思いつく催し
② 組み立てる催し
③ やってみる催し
④ 振り返る催し
を挙げました。
まず、「思いつく催し」から考えてみましょう。
皆さんの会社には、思いつくための催しとして、どのような「場」
があるでしょうか。
たとえば、商品開発力が武器であるアイリスオーヤマのホーム
ページを覗いてみましょう。
http://www.irisohyama.co.jp/company/strong/02.html
その「商品開発」のページには、次のような文言が見られます。
アイリスオーヤマの商品アイテム数は約12000。1年間に
約1000アイテムの新商品が開発されています。この驚異
的な開発ペースを支えているのは、開発スタッフによる徹
底した生活者の視点です。毎週月曜にほぼ終日を費やし
ておこなわれる商品開発会議では、毎回20を超える商品
開発のアイデアが提案されています。
ここには、「毎週月曜日にほぼ終日を費やして行われる商品開
発会議」と記されています。これこそ、「思いつく催し」の代表例
だと考えていただいていいでしょう。
私は、この月曜日の開発会議の存在を、10年近く前に、あるとこ
ろで社長の大山健太郎氏と対談セミナーを実施したときに教え
ていただいたのですが、この会議の威力の大きさに驚いた記憶
があります。
これは組織として行う「思いつく催し」ですが、この背景には、先ほ
どの文言にも見られる「開発スタッフによる徹底した生活者の視
点」が必要です。
では、この視点は、どのような形で養われるのでしょうか。次回は、
このあたりを考えてみたいと思います。
■ 3. 今月の事務
<新入社員の受入準備>
3月は、新入社員の入社にあたって、次のような社内・法定事務が必要になります。
・必要な書類の準備(扶養控除等申告書・社会保険、労働保険の資格取得届等)
・入社後に支給・貸与する書類
・備品の準備・入社式及び新入社員研修を行う企業では、場所時間等の最終確認
・社員子女の進入学・卒業・就職等の異動のチェック(祝い金の支給があればその準備)
■ 4. おしらせ
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次回のテーマは以下の通りです。
- 1. 時の話題
- 2. 山崎発、経営を考える
- 3. 今月の本棚
- 4. おしらせ
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