いーかわらばん vol.214
- いーかわらばん
- 株式会社アウトオフィス
- 2006/02/23
- vol.214
▼INDEX▼
■ 1. 時の話題
<カゴメとワタミの共通点とは?>
カゴメとワタミの共通点は何でしょうか。どちらも農場を経営し、独自の
野菜の流通網を有していることです。
カゴメは全国8ヶ所に「生鮮センター」を持ち、そこに30ヶ所に及ぶ自社
の農園からトマトが集荷されてきます。
数億円かけて受発注システムを構築し、顧客情報と商品情報が、
元旦を除く毎日、リアルタイムで結ばれることにより、廃棄ロス、機会
ロスを最小限に抑えた農業流通を実現しているのです。
一方のワタミは、グループ会社のワタミファームによって、有機栽培の
全国ネットワークが構築されています。年間計画に織り込まれた野菜
の予定使用量に基づき、1年前から作付けがスタートします。
ワタミでは、10ヘクタールの農場を、二人の社員で回し、繁忙期はパ
ートの活用などを通して、ワークスケジュールのマネジメントを徹底する
ことにより、最終的に各農場は売上高経常利益率10%を実現できる、
と言っています。
「農業経営基盤強化促進法」をきっかけとしてポピュラーになった企業
の農業参入ですが、、農地の所有が認められない、巨額の投資が回
収できない、など、多くの障壁を抱えています。
しかし、昨年の冬の野菜高騰の際に、各外食産業が値上げや品切れ
を起こさずに乗り切れた背景には、企業の農業参入があったことは否め
ない事実です。
今後のますますの発展を期待したいと思います。
■ 2. 山崎発、経営を考える
<展示場で行う「四つの催し」?>
前回は、「ノウハウの展示場」についてお話をしました。今回は、展示場
で行う「催し」について考えて見ましょう。
前回と同様、これも私の作った比喩的表現なのですが、目に飛び込んで
くる展示場の資料を基にして、「そこで闘わされるさまざまな議論」だと考え
ていただければいいと思います。
この「催し」を私はさらに以下の四つに区分しています。
① 「思いつく」催し
② 「組み立てる」催し
③ 「やってみる」催し
④ 「振り返る」催し
前回からの流れで言えば、過去さまざまな経験から学んだ「知恵」が一堂
に展示された場で、何か面白くて、世の中のためになる新しい芽はないかを
「思いつき」
「それを具体的に組み立てて」
「実行してみて」
「問題はないか振り返る」
といった催しが、企業の仕組みとしてあることが望ましい、ということです。
しかも、大事なことは、これら一連の行動から得られたものが、さらにまた展
示場に「知恵」として、整理されて、展示されていかなければなりません。
数回前に、「見える塊」 → 「使える塊」 → 「増える塊」 と申し上げた
のは、このような意味です。
では、上記の四つの催しは、実際の企業のなかでは、どのような形で実現
しているのでしょうか。
次回以降、これらについて、じっくりと考えていきましょう。
■ 3. 財務ホット情報
<役員賞与の損金算入>
先程国会に提出された平成18年度税制改正法案には、役員賞与
の取扱ついての見直しが盛り込まれています。
それは現行の損金不算入から、所轄税務署長へ事前届出を行うこと
で損金算入することが認められるようになる、というものです。
この事前届出に際しては、特定月に増額支給する役員賞与部分だけ
を届出するのではなく、毎月の給与も含めた役員給与の全額を届出
しなければなりません。
例えば、毎月は50万円の役員給与で6月と12月に別途50万円ずつ
支給するケースですと、届出する金額は100万円ではなく700万円
となるわけです。
もちろん、今まで通りの定時同額の役員給与に関しては届出の必要
はありません。
■ 4. おしらせ
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次回のテーマは以下の通りです。
- 1. 時の話題
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- 4. おしらせ
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