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いーかわらばん vol.211

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2006/02/02
  • vol.211

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

サクセッション・プラン

■ 2. 山崎発、経営を考える

ノウハウを塊(かたまり)にするとは、たとえば・・・③

■ 1. 時の話題

<サクセッション・プラン>

最近よく耳にする言葉の一つに、「サクセッション・プラン」
(Succession Plan)というものがありますが、ご存知でしょうか。

サクセッション・プランとは、もともとは「後継者育成計画」の
ことです。もちろん、「育成」という言葉が示しているように、
人材育成プランの一環ですが、その趣旨は従来の研修など
とは大きく違います。

そのもっとも重要なものは、経営者が関与しなければならない、
ということです。したがって、研修会社にお任せ、というやり方
ではだめだということです。

第二点は、底上げではなく、徹底した「よりすぐり」方式、
ということです。

といいますのも、目的は、経営者発想と行動ができる次世代
幹部を生み出すことですから、社長をはじめとする経営幹部
が自ら後継者を指名し、あるいは、公募、選別をしたうえで、
直伝を施す必要があるのです。

もちろん、外部の人の支援をもらうのは問題ありませんが、
あくまでも主体は、トップ陣と参加者本人で、実践的な課題に
ついて、企画だけで終わらない実行の仕組みが必要です。

すなわち、具体的な新規案件や、業務革新の実現を通して、
実力をつけようというものです。

私も、「戦略実効室」などと称して、数社でこの種のお手伝いを
させていただいていますが、つくづく、インプットではなく、アウト
プットの場こそ人が育つ必要条件だ、ということを感じます。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<ノウハウを塊(かたまり)にするとは、たとえば・・・③>

前回は、

① キーマンに会った日
② 聞き出した悩み
③ 次回訪問時の提案内容
④ 顧客の反応と次の手立て

といった項目が記載できる大きな「顧客深耕経過表」をお客さん
の目に入らないところに張り出し、「Bランクの顧客との関係を密
にする」プロセスがA氏の部門の誰の目にも「飛び込んでくる」
状態を作り出した、という例をお話しました。

さて、これで、「ノウハウを塊にできた」か、というと、もうひとつ
工夫が必要なのです。

といいますのは、この段階ではまだ、「見える状況になっただけ」
だからです。「財産」にするための手立てがまだなされていない
のです。

すなわち、財産というからには、それらを利用していくことによって、
どんどんと拡大再生産、あるいは自己増殖していくような仕組み
を持たなければならないからです。

それには、こういった「顧客深耕経過表」において、

① 何がうまくいって、何がうまくいかなかったか、
② その原因はどこにあるか、
③ 結果としてわれわれが学んだことは何か、
④ よりレベルアップするとしたら、いかなるシステムにするか

といったことを検討する「場」が必要になるとともに、その結論が
また「見える化」されていなければならないのです。

言葉を変えれば、「ノウハウを塊にする」とは、無形の財産を少し
でも有形の財産にすることですから、

① 見える塊にする
② 使える塊にする 
③ 増える塊にする

という三つの要素が必要だ、といえるのです。

次回は、この「見える」「使える」「増える」について整理しましょう。

■ 3. 今月の事務

●所得税の確定申告・納付
   
  平成17年分所得税の確定申告・納付の受付が2月16日から始まります。
  期限は3月15日までです。サラリーマンでも平成17年中の年収が2,000
  万円を超える人、医療費控除の適用がある人などは、確定申告をする
  必要があります。平成17年度に、ローンを組んで、住宅を購入した人は、
  最初の1年目は確定申告が必要です。

 ●贈与税の申告・納付
  
  平成17年分贈与税の申告・納付の受付が2月1日から始まりました。
  期限は3月15日までです。

 ●3月決算法人の決算と申告の準備
   
  法人では3月決算の企業が多いと思います。2月中には決算予測を立て、
  3月になってからあわてなくてすむように準備を始めましょう。
  実地棚卸の必要な企業に関しては、事前の通達、実地棚卸のスケジュール
  を組んで備えましょう。

■ 4. おしらせ

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次回のテーマは以下の通りです。

  • 1. 時の話題
  • 2. 山崎発、経営を考える
  • 3. 今月の本棚
  • 4. おしらせ

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