いーかわらばん vol.202
- いーかわらばん
- 株式会社アウトオフィス
- 2005/11/09
- vol.202
▼INDEX▼
■ 1. 時の話題
<あなた好みの「クワトロポルテ」!>
「クワトロポルテ」は、知る人ぞ知る、マセラティの4ドア
セダン車です。
クワトロポルテは、オーナーが、15種類のボディカラー、
3種類のウッドパネル、10種類のレザーシートを始め、
ダッシュボード、ステリングホイール、ルーフライニング等
多彩な仕様を選択できます。
それら合計で400種類wp超える膨大な仕様の違いを、
WEBブラウザ上で確認することができるシステムを、日
本総代理店であるコーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド
が導入しました。
http://www.cornesmotor.com/cdf/
ご存じの通り、コーンズはマセラティ、ベントリー、ロールス
ロイス、フェラーリなどの高級車を扱うことで有名です。
今回の仕様確認は、単なる外観のみならず、三次元で、
社内から見た内装も表すことができて、しかも視点も自由
に変えられます。
こういった手法はここ数年、住宅の新築、リフォーム等の
業界ではかなり開発されてきましたが、今後は高級車を中
心に、自動車業界にも多くとりいれらていくことになるでしょう。
■ 2. 山崎発、経営を考える
<事業化の源泉の源泉?=競争力の源泉>
見えざる資本の特徴として、前々回は同時多重利用が可能
であること、前回は、市場が未成熟であることを取り上げまし
た。
今回は三つ目の特徴として、投資の不確実性について、考
えてみましょう。
事業が形作られていく過程(事業化プロセス)を、大まかに、
「発想(アイデア) → 構想(組立て) → 事業化」
ととらえたとします。
通常の投資活動、たとえばもっともわかりやすい土地や機械
の購入といった設備投資を例にとってみますと、後半の、
「構想(組立て)→ 事業化」
の段階で行われることが多いのです。
事業の輪郭もわからない状況で土地や機械を買う人はまず
いないわけです。言い換えると、見える資本への投資は
「事業化の手段」
として行われることになります。
ところが、たとえば、人に対する教育投資、R&Dに対する投資、
その他組織資本への投資、等、見えざる資本は先ほどの事業
化プロセスに当てはめるならば、
「発想(アイデア) → 構想(組立て)」
のもう一つ前の段階に対する投資です。
言い換えれば、見えざる資本への投資は、
「事業化の源泉の源泉」
ということができるでしょう。
それだけ成功への確率が低くなることは当然です。
「人にこれだけ投資したところで、結果は・・・」というボヤキが、
トップ陣の心の中に常につきまとうのも、この不確実性のゆえん
なのです。
「事業化の源泉の源泉」は、確かに不確実ではありますが、これ
を無視しているとやがて枯渇し、競争力を失う・・・。
すなわち、
事業化の源泉の源泉=競争力の源泉
そういう時代がやって来たのです。
■ 3. 今月の本棚
<『見える化』 遠藤功著 東洋経済新報社>
とにかく、おもしろくてためになる本です。
「見える化」という言葉は、たいていの人がトヨタの経営手法
の一環として知ったのではないかと思います。
「見える化→言える化→直せる化」にすさまじい執念を燃やす
ところに、トヨタ方式の強さがあると・・・
遠藤氏は、「見える化」を次の五つに分類しています。
① 「問題の見える化」
② 「状況の見える化」
③ 「顧客の見える化」
④ 「知恵の見える化」
⑤ 「経営の見える化」
そしてそれぞれについえ実に興味深い事例を豊富に挙げて
います。たとえば、
・ ワタミの「気絶のアンケート」
・ トヨタの「星取表」
・ シマノの「キャラバン隊」 等々
経営者にとって必読の書であると同時に、もちろんこれらの
事例を物まねするのではなく、その本質をくみ取って、自社
独自の「見える化」を図っていただきたいと思います。
■ 4. おしらせ
山崎修一オープンセミナーのお知らせ
日時:11月29日(火) 13:30~16:30
『勝ち組企業が実践する強い会社の資金』
詳細:http://www.kobe-cci.or.jp/
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http://www.nksy.co.jp
次回のテーマは以下の通りです。
- 1. 時の話題
- 2. 山崎発、経営を考える
- 3. 事業承継の真視点
- 4. おしらせ
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