いーかわらばん vol.198
- いーかわらばん
- 株式会社アウトオフィス
- 2005/10/12
- vol.198
▼INDEX▼
■ 1. 時の話題
成立した「預金者保護法」(「偽造カード法」)とは?
■ 2. 山崎発、経営を考える
少し休憩!「顧客資本」の総復習
■ 3. 今月の本棚
『リッツカールトンが大切にする
サービスを超える瞬間』 高野登著
■ 1. 時の話題
<成立した「預金者保護法」(「偽造カード法」)とは?>
今年の8月、「偽造カード等及び盗難カード等を用いて行わ
れる不正な機械式預貯金払戻し等からの預貯金者の保護
等に関する法律」という長い名前の法律が成立しました。
いわゆる「預金者保護法」、あるいは「偽造カード法」と言わ
れるもので、来年の2月から施行されます。
この法律によって、銀行や信用金庫、郵便局などいわゆる
キャッシュカードで、ATM(現金自動預払機)から不正に引き
出された預貯金に対して、金融機関に盗難を届け出た日か
ら30日前までの被害が補償範囲となりました。
しかし、預貯金者に重大な過失があったときは、補填がされ
ません。
重大な過失とは、たとえば、
他人に暗証番号を教えた、
暗証番号をカード上に書いていた、
安易にカードを他人に渡した、
などであって、単に生年月日を暗証番号にしていた程度では、
重大な過失にはあてはまりません。
しかも、その過失は金融機関側に立証責任があります。した
がって不正使用による被害があった場合には、かなりの確率
で補填されることになるでしょう。
とはいうものの、今回は、クレジットカード被害や、インターネ
ット被害に関しては、法律化されずに終わったことが残念で、
今後に課題を残したと言えそうです。
■ 2. 山崎発、経営を考える
<少し休憩!「顧客資本」の総復習>
ここで、今まで2ヶ月くらいにわたって述べてきた中身につい
て、一回箇条書きでよいから整理して欲しい、と言う声を数人
からいただきました。
そこで今回は、文章にしないで、要点ノートという形で整理
しましょう。
また、項目の横には、いーかわらばんの番号を付しておきま
したので、必要があればご参照ください。
[顧客資本(カスタマーエクィティ)増大戦略]
① 商品価値増大 【vol.189】
「利便性」
② ブランド価値増大
やっぱり○○型(ex.「宅配便ならヤマト」) 【vol.190】
○○ワールド型(ex.「ソニーメモリースティック」)【vol.191】
ステップアップ型(ex..「いつかはクラウンに」)【vol.191】
③ 顧客関係性強化
(1) 探索コスト回避 【vol.192】
(2) 危険コスト回避 【vol.192】
(3) 埋没コスト回避 【vol.193】【vol.194】
a) シリーズ化 【vol.195】
b) 学習化 【vol.196】
c) ポイントカード化、会員化 【vol.197】
↑
[これら顧客資本増大戦略の前提条件] 【vol.188】
① 顧客ターゲットが明確化
② 顧客差別化の必要性
③ 顧客とのコミュニケーションの重要性
④ カスタマイゼーション
■ 3. 今月の本棚
<『リッツカールトンが大切にする
サービスを超える瞬間』 高野登著>
著者の高野登氏は、現在ザ・リッツ・カールトン・ホテル日本
支社長で、ザ・リッツ・カールトン大阪の開業準備にも参画し
た人です。
第1章 感謝されながら、成長できる仕事術
第2章 感動を生み出す「クレド」とは
第3章 リッツ・カールトンを支える七つの仕事の基本
第4章 サービスは科学だ
第5章 リッツ・カールトン流「人材の育て方」
第6章 リピーターをつくるリッツカールトンのブランド戦略
第7章 いますぐ実践したい”本当のサービス”とは?
といった全7章の構成です。
理念の重要性は「クレド」(信条)と呼ばれるカードに集約され、
それを各従業員がどれだけホスピタリティの心をもって実践
しているか、具体的な事例をもとにやさしく、解説してくれてい
ます。
特に、第5章の人材の育て方は、たとえば、「技術は訓練でき
てもパーソナリティは教育できない」と言う言葉に代表される
ように、採用を非常に重要視しているなど、参考になる点がち
りばめられています。
ぜひ、ご一読ください。
■ 4. おしらせ
山崎修一オープンセミナーのお知らせ
日時:10月27日(木) 13:30~16:30
『事業承継のための上手な自社株対策・節税対策』
詳細:http://www.kobe-cci.or.jp/
日時:11月29日(火) 13:30~16:30
『勝ち組企業が実践する強い会社の資金』
詳細:http://www.kobe-cci.or.jp/
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次回のテーマは以下の通りです。
- 1. 時の話題
- 2. 山崎発、経営を考える
- 3. 事業承継の真視点
- 4. おしらせ
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