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いーかわらばん vol.196

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2005/09/28
  • vol.196

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

匠の技公開サイト

■ 2. 山崎発、経営を考える

「一太郎」に見る「学習化」

■ 3. 財務ホット情報

それぞれの制度で対象となる中小企業の範囲-その2-

■ 1. 時の話題

<匠の技公開サイト>

「高岡の職人『能作』が今回選んだ素材は『錫(スズ)』である。
 ・・・(中略)・・・
この錫を100%の純度で鋳造された今回のKuZuShiは『形を自由
に変える』事が出来ます。
不純物が無い錫100%鋳物の成せる技ですが、『ペキペキ』という
音と共にお好きな形作りをお楽しみください。
この音、破損する音ではありません。錫の分子が擦れ合う音で
『Tin Cry』と呼ばれています。・・・」

以上は、日本軽金属の社内ベンチャー組織が優れた技術を持つ
中小企業120社をネットワーク化してスタートしたWEBサイト「職人
商店」の新商品紹介からの抜粋です。
http://www.shokuninshop.com/index_2.html

そのほか、オールハニカムシリーズや、ガレージツールシリーズなど、ユニ
ークな一品がサイト上に並んでいます。

いずれも熟練の職人技を駆使して製作されるもので、「職人商店」は
そういった職人技術と、商品の開発や改良とを結びつける機能をサイ
ト上に設けたことになります。

2007年問題をとり上げるまでもなく、日本の匠の技(わざ)が隠れてい
るとすれば、それは本当にもったいないことです。今後とも、さまざまな
分野において、こういったマッチングビジネスの必要性は増していくことに
なるでしょう。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<「一太郎」に見る「学習化」>

前回は、顧客資本を増大させるために深めるべき顧客との関連性に
ついて、「シリーズ化」によって、過去の投資を無駄にしたくない、という
気持ちを活用するしくみをご説明しました。

今回は、「やめられない、とまらない」を引き起こすもう1つの「学習化」
について、考えてみましょう。

学習化は、「習慣化」とも言われますが、その仕組みに慣れれば慣れ
るほど、離れることができない、またはもったいない、といった気持ちを
活用して、顧客関連性を構築するものです。

一番分かりやすい例は、たとえば、ワープロソフトの操作です。

マイクロソフトが日本語ワープロ市場に参入するに当たって、もっとも
脅威だったのは、言うまでもなく「一太郎」の存在でした。

MSーDOSの時代に完全にディファクトスタンダードを築いた一太郎の
牙城を崩すのは、至難の業だったのです。

その理由は、「一太郎」が築いてきた「学習化」による顧客関連性の
深さです。すなわち、一太郎の操作に慣れ親しんだ人には、「ワード」
の変換キーのあり方には、大変なストレスを感じたわけです。

もちろん、他のソフトとの連携を含め、さまざまな戦略を駆使した結果、
比較的短期間で「ワード」の勝利は確定的になりました。しかし、それ
でも「ワード」の変換機能の選択肢のなかに「ATOK方式」があったこと
は、学習化による顧客関連性がいかに強かったかを物語るものといえ
るでしょう。

マイクロソフトは、マッキントッシュに慣れ親しんだ「学習化」をウィンドウ
ズで崩し、ロータス1-2-3を崩し、そして、一太郎を崩すというように、
「学習化」された習慣を新しいノウハウに巧みに織り込んで崩す、とい
うことにかけては天才的に思えます。

一方で、光学式の5つボタンなどは、自ら学習化をしかけているように
もみえます。そのほか、ソニーのジョグダイヤルなどもその典型と捉える
ことができるでしょう。

少し前にお話した「なじみ」の居酒屋についても、もちろん居酒屋側
もこちらのことを分かってくれていますが、こちらも「学習化」により勝手
がわかっている、といった関係性の深さと捉えることもできます。

みなさまの商品やサービスのなかには、お客様との関係性を深めるそ
ういった学習機能が組込まれているでしょうか。ぜひ考えてみてください。

■ 3. 財務ホット情報

<それぞれの制度で対象となる中小企業の範囲-その2->

今回は、中小企業政策の基本として定められた「中小企業」をお届け
しようと思います。
制度によっては、多少範囲の異なる場合もあります。

● 中小企業政策での中小企業

中小企業に対する政策のもとになっているものが「中小企業基本法」
と、4月13日に施行された「中小企業新事業活動促進法」です。
ここで定められている中小企業は、下記の通りです。

政策目的ということで、業種毎に従業員数の要件がおかれています。


製造業その他・資本の額又は出資の総額が3億円以下の会社並びに
          常時使用する従業員の数が300人以下の会社及び個人

卸売業・・・・・・・資本の額又は出資の総額が1億円以下の会社並びに
          常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人

小売業・・・・・・・資本の額又は出資の総額が5千万円以下の会社並びに
          常時使用する従業員の数が50人以下の会社及び個人

サービス業・・・ 資本の額又は出資の総額が5千万円以下の会社並びに
          常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人


次回は「税法における中小企業」とは?をお送りします。

■ 4. おしらせ

山崎修一オープンセミナーのお知らせ
  

   日時:10月27日(木) 13:30~16:30
  『事業承継のための上手な自社株対策・節税対策』  
  詳細:http://www.kobe-cci.or.jp/
 
  日時:11月29日(火) 13:30~16:30
  『勝ち組企業が実践する強い会社の資金』  
  詳細:http://www.kobe-cci.or.jp/


   
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次回のテーマは以下の通りです。

  • 1. 時の話題
  • 2. 山崎発、経営を考える
  • 3. 今月の事務
  • 4. おしらせ

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