いーかわらばん vol.191
- いーかわらばん
- 株式会社アウトオフィス
- 2005/08/24
- vol.191
▼INDEX▼
■ 1. 時の話題
<究極の薄型テレビ>
SED(Surface-conduction Electron-emitter Display)は、
液晶パネル、PDP(プラズマ・ディスプレイ・パネル)に続く
次世代の薄型のディスプレイの一つで、「究極の薄型テレ
ビ」と呼ぶ専門家もいます。
キャノンと東芝が共同開発を進めており、SEDを搭載した
テレビ受像機の実用化を急いでいます。
では、なぜ「究極の・・・」と言われるのでしょうか。
原理的には、従来のブラウン管と同じで、電子を蛍光体に
吸収させて発光させるものです。
SEDの厚さは、キャノンによればトータルで10㎜程度で、消
費電力は、プラズマテレビの約半分、液晶テレビの3分の2
と言われています。
問題の画質は、というと、動画視認性や、暗い場面でのコン
トラスト、あるいは、色再現性など、ほぼすべての面で、プラ
ズマや液晶を上回るとのことです。
今年に入って、ようやく液晶テレビ、プラズマテレビが一般消
費者に手の届く価格帯に値下がりしてきました。
SEDは、どのような価格で市場に登場してくるのか、液晶対
プラズマの闘いに、新たにSEDが参戦してくるのは、そう遠く
ないような気がします。
■ 2. 山崎発、経営を考える
<「いつかはクラウンに・・・」の意味するもの>
ブランド価値に基づく「顧客資本」の増大について、「価値軸を
ずらす」ということを前回申し上げました。
この端的な例は、たとえば、スーパードライに押されたキリン
が、新たに発泡酒という価値軸で対抗したような方法を言い
ます。
また、証券大手4社と言われるような、序列がはっきりした業
界で、インターネット取引に限定した松井証券もこの価値軸を
ずらすブランド戦略とみることもできます。
あるいは、かつてのマクドナルドに対抗したモスバーガーの二
等地戦略(裏路地戦略)のように、一番手のブランドとことごと
く対照的な手法を採用することにより、同じ土俵で戦わない、と
いった視点もこれに該当します。
その他に、ブランドに寄る顧客囲い込みには、
① 互換性のない「○○ワールド」をつくりあげる
② 時間軸に沿ったステップアップラインを用意する
などを挙げることができます。
①は、たとえば、ソニーのメモリースティックをイメージすれば
わかりやすいでしょう。
ソニー製品のあらゆる領域で、記憶媒体として、メモリーステ
ィックを用意し、それらをソニーワールド内では互換性があっ
ても、他社との互換性はないかたちで顧客を囲い込むという
手法です。マイクロソフトなどソフトメーカーもこれに近いといえ
るかもれません。
②でわかりやすいのは、かつてのトヨタのコマーシャル「いつか
はクラウンに・・・」の世界です。
カローラ、マークⅡ、そしてクラウンが、それぞれ係長、課長、部
長に対応していた、といわれるように、会社での職位向上と車と
がリンクしていて、トヨタブランドから離れないように仕組まれてい
た、といわけです。
もちろん、①②をへたにやりすぎると、ブランドに頼った戦略が
逆効果を生んだり、新しい開発がおろそかになったりという弊害
もあるので注意を要します。
次回は顧客関係性による「顧客資本」の増大について考えてみ
ましょう。
■ 3. 財務ホット情報
<それぞれの制度で対象となる中小企業の範囲-その1->
今回は、さまざまな中小企業政策における中小企業の対象範囲について
3回に渡りお届けしようと思います。
● 中小企業会計での中小企業
一言で言うと、証券取引法の適用を受けない会社です。つまり、未公開・
非上場の会社ということになります。
また、日本公認会計士協会では商法特例法上の区分での中会社・小会社
を中小企業とするとしているようです。
商法特例法上の会社区分
大会社・・・資本金5億円以上または負債総額200億円以上の株式会社
中会社・・・資本金1億円超5億円未満で、かつ負債総額200億円未満の
株式会社
小会社・・・資本金1億円以下で、かつ負債総額200億円未満の株式会社
次回は「中小企業政策での中小企業」とは?をお送りします。
■ 4. おしらせ
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次回のテーマは以下の通りです。
- 1. 時の話題
- 2. 山崎発、経営を考える
- 3. 悩みの相談室
- 4. おしらせ
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