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いーかわらばん vol.186

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2005/07/20
  • vol.186

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

クロスオーバー消費

■ 2. 山崎発、経営を考える

ジャストのタイミングで・・・

■ 3. 事業承継の真視点

新しい会社法

■ 1. 時の話題

<クロスオーバー消費>

日経MJの3月16日号に掲載されたことが一つのきっかけと
なって、最近、「クロスオーバー消費」という言葉が頻繁に使わ
れるようになりました。

「クロスオーバー消費」とは、性別や世代が交錯して、従来の
そういった属性だけで消費の傾向を捉えにくくなっている現象
をいいます。

たとえば、日経MJでは、本来男性が購入すると思われていた
ハーレーバイクを所有する女性が急増している例が挙げられ
ていました。

そのほかには、
・昼は栄養ドリンクを飲み、夜は晩酌に浸る女性、
・子供服売り場で自分の洋服を買う20代~30代の女性、
・女性用の脱毛用理美容器具を購入する男性、
・高齢者用の豪華旅行を楽しむ30代女性
・「50歳から」と銘打った化粧品を購入する40歳以下の女性
などがあるそうです。

これまでの社会常識にとらわれない選択をすることに抵抗を
感じる度合いが非常に少なくなってきたことの現れですが、自
社の商品やサービスに従来とは違ったマーケットが潜んでいる
可能性があると言う意味ではチャンスにもなります。

企業の側でも、再度、商品・サービスと顧客ターゲットとのマトリ
ックス自体を再検討することが要求されている時代を迎えたよう
です。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<ジャストのタイミングで・・・>

購買代理機能の二大戦略として、マスカスタマイゼーションとワ
ンストップショッピング、付属戦略として、ワンテーブルについて
お話を進めてきました。

前々回にご説明した、ワンストップショッピングと、前回のワンテ
ーブルサービスとの違いはわかりいただけたでしょうか。

ワンストップは、ある一定の顧客群に対し、それらが必要として
いるさまざまな種類の必要にして十分な商品やサービスを提供
するのに対し、ワンテーブルは、同種類の製品を比較検討する
状況を生み出しています。

前者の構築には異業種連合、後者の構築には同業種連合が
必要と言われるゆえんです。

さて、それでは、付属戦略として、もう一つ、ジャストタイミングサ
ービスについてお話をします。

これは、購買代理の重要な機能の一つとして、たとえば、注文し
たのち、ベストのタイミングで注文した人の手元に商品が届く、と
いったサービスです。

当たり前のことですが、たとえ個別の顧客にとって、非常にあり
がたい購買機能を持っていたとしても、その商品やサービスが、
欲しいタイミングで手に入らなければ、その価値は半減してしま
います。

1970年代に日本に現れたマクドナルド等のファーストフードや、
ヤマト運輸の「翌日配達」はこのサービスの「はしり」といっていい
でしょう。

その意味では、付属戦略というより、主たる戦略、あるいは差別
化戦略としての意味を持つ場合も多々あると思います。

もちろん、何回も例に挙げているアスクルは、ワンストップ、ワン
テーブルとジャストタイミングの要素を網羅したサービスだという
ことができます。

すなわち購買代理機能をレベルアップ、すなわちさまざまな顧客
を、個別に、あるいは、種類別に、より高い利便性、満足感を生
み出すためには、主たる戦略と付属的な戦略のいかなる組み合
わせが必要かを設計する必要があるわけです。

■ 3. 事業承継の真視点

<新しい会社法>

新しい会社法の改正が国会を通過し、平成18年4月より施行さ
れることは、7月6日のかわらばんでお知らせをしました。

そこでこの場を借りて、株式を中心に、直接間接に事業承継に関
することを何回かに分けて、ご説明をしましょう。

まず今回は、株券の印刷についてです。

これまでは、株式会社においては、株券は発行しなければならな
いものであり、例外として、定款で発行しない事を定めることがで
きることになっていました。

これは、小さな株式会社においては、株式を売ろうと思っても、そ
のための市場すらないということを考慮したものでした。

今回の改正では、逆に、株券を発行しないことを原則としたのです。

ですから、株券を発行しようという株式会社は、定款にその旨を記
載し、また、株券を発行する会社であっても、公開会社を除き、株
主から請求があるまでは、株券を発行する必要はないことになっ
たのです。

このことは、中小企業にとってはきわめて現実的でありがたい方向
への改正だということができるでしょう。

次回は、種類株式について、お話を進めます。

■ 4. おしらせ

山崎修一オープンセミナーのお知らせ
  
  日時:7月25日(月)13:15~16:45
  テーマ『きちんと承継「オーナー経営」を守り抜く処方箋』  
  詳細:http://www.seiwakai.com/seminar/seminar_now.html#osaka

  日時:8月9日(火)10:00~16:45
  『これで万全!事業承継対策 オーナー社長の打つべき手』
  詳細:http://www.smbc-sem.com/kansai/month/200508/sem0508_02.html
  
  日時:8月23日(火) 13:30~16:30
  『経営者・幹部のための経営実務講座』  
  お問い合せ:神戸商工会議所

  
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次回のテーマは以下の通りです。

  • 1. 時の話題
  • 2. 山崎発、経営を考える
  • 3. 財務ホット情報
  • 4. おしらせ

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