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いーかわらばん vol.178

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2005/05/25
  • vol.178

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

「ファミマ!!」とファミリーマートは違う!

■ 2. 山崎発、経営を考える

「餅は餅屋」と深さの強み

■ 3. 事業承継の真視点

未上場株式の評価方法はこんなにたくさんある!

■ 1. 時の話題

<「ファミマ!!」とファミリーマートは違う!>

「マクド」はマクドナルドの略、「ケンタ」はケンタッキーフライドチキン
の略、当然、「ファミマ」は、コンビニのファミリーマートの省略形と思
いきや、これは、必ずしも正解ではありません。

といいますのは、大阪のなんばパークス、東京の恵比寿ガーデンプ
レイス、ペディ汐留などには、黒地に「ファミマ!!」と抜き文字がされ、
びっくりマーク!(イクスクラメーションマーク)が二つついたロゴマー
クのお店が展開され始めたからです。

これは、ファミリーマートが開発した新業態の高級コンビニです。

ローズウッド調のフローリング貼りの床、通路の幅は従来の1.5倍、
「ファミマ!!」のロゴの下には、「Every Life,Every Fun」の文字、イー
トインのスペース、商品の質もこだわりを持ったブランド中心、等々、
従来のコンビニとは一線を画すものです。

つい先日、生鮮食料品を大幅に取り入れた100円ショップ「ストア
100」をスタートすることを新聞発表し、すでに2001年に、健康、
自然派志向の「ナチュラルローソン」をスタートしているローソン。

DTP、製本、印刷、セルフコピーなどビジネスサポート型のコンビニ、
「エーピーファクトリー」を展開するエーエムピーエムジャパン。

ファストフード型や、フレッシュデリ型の実験店舗を開始したスリーエフ。

初出店から4年で、あっという間に600店に達しようとする「ショップ99」

コンビニの成熟化が叫ばれて数年が経過しましたが、飽和感がいよい
よ増してきた2005年、差別化された新しい業態実験とその競争が、本
格的に始まったようです。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<「餅は餅屋」と深さの強み>

前回までで、「深さ」の強みを実現するための4つの概念、①個客シェア
②個客接触時間 ③商品・サービスの便益生態系 ④顧客の深堀り、に
ついて簡単に説明をしてきました。

今回は、少し視点を変えて、この「深さ」の強みと、スピードとの関係につ
いて考えてみましょう。

一般に、「工業化」と呼ばれるような「大きさ」の強みにおいては、いわゆ
る規模の経済(スケールメリット)が機能すると同時に、いずれ収穫逓減
法則が働くと言われています。

産業革命で先行したイギリスに、アメリカが追いつき、追い越し、日本が
そして、ついでアジアが、という図式は、この収穫逓減を前提に語られる
ことが多いようです。

一方、「深さ」の強みについては、一定の深さに達するまでの期間は、デ
ータの積み重ね、あるいはその活用についてのノウハウの確立のために
相当の試行錯誤を余儀なくされます。

しかし、一定の「発火点」とも言うべきところを超えた瞬間に、深さの経済
が急速に働くことにより、「工業化」とは逆の、収穫逓増の状況が急激に
実現する、と考えられます。

すなわち、一定の点を超えた瞬間に、大きな独占、寡占の可能性が生ま
れることになるのです。いいかえれば、その時点にもっとも早く到達したも
のが勝ち残り、あとから追いかけていたものは振り落とされるといった、ま
さに狩猟民族のような世界が出現することになるのです。

したがって、この発火点に、どれだけ早く到達できるかが勝負になってき
ます。

このことは、一面で「持たざる経営」の重要性を示唆しています。

確かに、こつこつとデータを集める姿勢や意識は重要です。

しかし、データを集めるためには、まず人が必要だから採用して、ゼロから
教育して、その次に、パソコンが必要だからいろいろ比較検討のうえ購入し
て、さらにソフトを選んで・・・などという、呑気なことをやっているうちに、他
社が発火点に達してしまったら、あっという間に振り落とされてしまいます。

餅は餅屋に任せる、あるいは活用すべきところはとことん活用する、時間を
金で買う、といった視点が必要なことは否めないでしょう。

と同時に、このことは、もう一面で、「ほんとうに持つべきものが何か」という
大きな課題を提供します。

次回以降は、この点について整理した後、「深さ」の強みを活かすいくつかの
手法について検討することにしましょう。

■ 3. 事業承継の真視点

<未上場株式の評価方法はこんなにたくさんある!>

しばらく「持株会社について」ということでお話を進めてきました。

しかし、皆さん方からは、未上場株式の評価についてのご質問が非常に多い
こともあって、今回は、少し寄り道をして、、前回(vol.174)予告させていただき
ましたように、未上場の株式評価の方法について、一覧にしておきます。

株式の評価方法の種類については、いろいろな分類方法が考えられますが、
ここでは、非常にわかりやすい一般的な分類として、
  緑川正博著 『非公開株式の評価』 (ぎょうせい刊)
にもとづいた分類を示しておきます。

今回は評価のさまざまな方法について項目のみ分類整理しておきますので、
中身を知りたい方、興味のある方は、ぜひ、ご一読ください。

 1.純資産価額方式
  (1)簿価純資産価額方式
  (2)時価純資産価額方式
 2.収益還元方式
  (1)収益還元価値方式
  (2)ディスカウント・キャッシュ・フロー方式
 3.配当還元方式
  (1)配当還元方式(実績法)
  (2)配当還元方式(適正額推定法)
  (3)ゴードンモデル方式
 4.比準方式
  (1)類似業種比準方式
  (2)類似会社比準方式
  (3)実際取引価額方式

■ 4. おしらせ

山崎修一オープンセミナーのお知らせ
  
  日時:6月16日(木)10:00~16:30
 テーマ:『新規事業の発掘と立ち上げ方』
 お問い合せ:三重銀経営者クラブ
  詳しくは:http://www.miebank.co.jp/mir/mkc/kenshu18.html

  日時:6月22日(水)10:00~17:00
 テーマ:『何が何でも成功させる新規事業の発掘と立ち上げ方』
 お問い合せ:UFJ総研 052-221-0865
  詳しくは: http://www.ufji.co.jp/info/index.html

  日時:6月23日(木)13:30~16:30
 テーマ:『日本型成果主義経営はこう創る』
 お問い合せ:神戸商工会議所 人材開発センター 078-303-5808
  
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次回のテーマは以下の通りです。

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  • 2. 山崎発、経営を考える
  • 3. 財務ホット情報
  • 4. おしらせ

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