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いーかわらばん vol.163

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2005/02/02
  • vol.163

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

もうすぐ電子メールがパンクする?!

■ 2. 山崎発、経営を考える

「面倒くさい」ところほどおいしい!ーその2ー

■ 1. 時の話題

<もうすぐ電子メールがパンクする?!>

アメリカオンライン(AOL)が一日25億件!、NTTドコモが一日8億件!

何の数字かおわかりでしょうか?

「スパム」と呼ばれる迷惑メールが送られてくる数なのです。両社とも
全体の受信メールの約8割を占めています。

これは大手のネット企業、通信企業だけの話ではありません。今後、
中小企業においても大きな問題になってくる可能性があります。

迷惑メールの数がなかなか減らないとすると、まず、各社のサーバー
はもちろん、インターネット全体が容量過多でダウンしてしまう可能性
があります。通信速度の飛躍的向上をもたらす技術革新か、あるいは
多大のコストをかけてサーバー容量を増加させるしか、方法はありま
せん。

また、迷惑メールは大きく分けて、
① 「詐欺メール(フィッシング)」と呼ばれるもの
   → 受け手を騙して、クレジットカードナンバーや銀行口座を聞き
     出すもの
② 「ゾンビメール」と呼ばれるもの
   → 他人のパソコンを乗っ取って、そこからDMや空メールを不特
     定多数のユーザーに大量に送りつけるもの
の2種類があります。

①は各人の注意力で何とかなりますが、恐いのは②の「ゾンビメール」
です。

これに乗っ取られたある会社は、メールの速度が急に遅くなって初め
て自社のパソコンが踏み台になっていることに気づきました。が、その
ときにはすでに何百万という、おびただしい数のメールが取引先に送ら
れた後でした。その結果、メール機能がほとんど麻痺して、本来の重要
なメールが受発信できない、という事態に陥ったわけです。

この会社自身が被害者であるにも関わらす、取引先からは、
「ゾンビを抱えるとはセキュリティがなっていない!」
と叱られ、業界内での信用を急速に失うという事態になったのです。

迷惑メール撃墜のソフト導入などは当たり前ですが、それ以上にIT万
能を信じ込まず、内容によっては、電子メールを使うべきか、ファック
スか、あるいは電話か、といったルール決めを再度徹底しなければな
らない時代がやってきたともいえるでしょう。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<「面倒くさい」ところほどおいしい!ーその2ー>

前回は、多頻度少量受注を取り上げて、「面倒くさい」ところほどおいしい
という視点の第一弾を説明しました。

今回は、やはり「面倒くさい」ところに当てはまる衰退産業について、考え
てみましょう。

「そんな事業は、これからの時代、どう考えても衰退していくんじゃないの」
と誰もが思っているようなものは、ひょっとしたらチャンスかもしれない、と
逆手にとって考えてみる必要があります。

衰退産業には二種類あるからです。

一つ目は、その技術や機能が完全に新しいものに置き換わってしまって、
世の中から消えていく運命にあるものです。

たとえば、CDが普及したのちのレコード針がよくたとえられる例です。ある
いは、今の時代、タライを使って洗濯していた頃の洗濯板を製造している会
社は非常にわずかです。(実は楽天市場には洗濯板を売ったり、使い方を
解説しているお店がいくつかありますが・・・)

これは、マニア的な市場はありますが、全体として大きな産業になることは
難しいでしょう。

一方、二つ目の衰退産業は、需要としてはそれなりにあるはずなのに、供給
者側が革新的な発想ができなくて、結果として生産性が上がらず滅びていく、
といったものです。

これは、やり方次第で、大きな市場に変貌する可能性があります。

この代表が、古本屋のチェーンでしょう。入っていくと、薄暗く、埃っぽい、独
特のにおいがして、店の奥にいる老眼鏡をかけたおばあさんに、上目遣いに
睨まれる・・・ これがひと昔前の古本屋のイメージだったのです。

しかし、たとえば今のブックオフには、こういったイメージはつゆほどもありま
せん。古本もコンビニと同じように、明るく、清潔的で、誰もが入りやすく、本の
種類も豊富で、買いやすく、売りやすい、そのためにはどうすればいいか、そ
れを追究した結果が、新しいビジネスに繋がったのです。

考えてみれば、今、話に出てきたコンビニ自体が、「よろずや」の現代版とい
っていいでしょう。40年前には、「よろずや」が全国に、何万店もある状況をだ
れが想像したでしょうか。

たしかに衰退産業には衰退する理由がありますから、それを復活させること
は楽ではありません。しかし、古本屋やコンビニのように、需要自体があるの
であれば、事業開発に携わる人にとって、「衰退産業に目をつけろ!」は大事
な教訓だといえるでしょう。

■ 3. 今月の事務

●所得税の確定申告・納付
   
  平成16年分所得税の確定申告・納付の受付が2月16日から始まります。
  期限は3月15日までです。サラリーマンでも平成16年中の年収が2,000
  万円を超える人、医療費控除の摘要がある人などは、確定申告をする
  必要があります。平成16年度に、ローンを組んで、住宅を購入した人は、
  最初の1年目は確定申告が必要です。

 ●贈与税の申告・納付
  
  平成16年分贈与税の申告・納付の受付が2月1日から始まりました。
  期限は3月15日までです。

 ●3月決算法人の決算と申告の準備
   
  法人では3月決算の企業が多いと思います。2月中には決算予測を立て、
  3月になってからあわてなくてすむように準備を始めましょう。
  実地棚卸の必要な企業に関しては、事前の通達、実地棚卸のスケジュール
  を組んで備えましょう。

■ 4. おしらせ

日時:2月4日(金)10:00~16:45
 テーマ:『失敗しない事業承継 オーナー社長の打つべき手』
 お問い合せ:SMBCコンサルティング
 詳しくは:http://www.smbc-sem.com/kansai/month/200502/sem0502_01.html

日時:3月11日(金)10:00~16:45
 テーマ:『失敗は許されない!新事業の立案と立ち上げ方』
 お問い合せ:SMBCコンサルティング
  詳しくは:http://www.smbc-sem.com/kansai/month/200503/sem0503_11.html


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次回のテーマは以下の通りです。

  • 1. 時の話題
  • 2. 山崎発、経営を考える
  • 3. 今月の本棚
  • 4. おしらせ

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