いーかわらばん vol.159
- いーかわらばん
- 株式会社アウトオフィス
- 2005/01/05
- vol.159
▼INDEX▼
■ 1. 時の話題
<あけましておめでとうございます
~戦後5回目の酉年を迎えて~>
2005年、あけましておめでとうございます。
平成になって17年目、21世紀になって5年目、第二次世界大戦
が終わって60年目(還暦!)の酉年を迎えました。
12年前の酉年、1993年(平成5年)はどんな年だったのでしょうか。
政治では、羽田、小沢氏が自民党を離脱して新生党を、竹村氏が
新党さきがけを立ち上げ、細川連立内閣が成立した年でした。金丸
氏が脱税容疑で逮捕され、自民党の一党支配が崩れたという、政
治史上、画期的な年でした。
一方で、皇太子の雅子妃とのご成婚、Jリーグの開幕、マイクロソフト
のウィンドウズ3.1のヒットなどがありました。私個人としては、最も好
きだった女優、オードリーヘップバーンが年初に亡くなり、悲しい思いを
した記憶があります。
その12年前、1981年(昭和56年)は、比較的穏やかな年でした。
神戸ではポートピア博が開催され、福井謙一氏がノーベル化学賞を受
賞しています。現長野県知事の田中康夫氏の『なんとなく、クリスタル』
がベストセラーになり、「クリスタル族」なる言葉がヒットしました。
悲しいニュースとしては北炭夕張炭坑でのガス惨事、あるいは三和銀行
の女子行員によるオンライン詐欺事件などがありました。
さらにその12年前、1969年(昭和44年)の酉年は、なんと言っても、
アポロ11号による人類初の月面着陸で沸いた年でした。
日本のGNPが世界第二位になる一方で、東大安田講堂の占拠事件
や、国際反戦デーにおける大量逮捕などが相次ぎ、1972年の沖縄返
還の決定とともに政治的には不安定な年でした。先日婚約された紀宮
様はこの年に生まれておられます。
1957年(昭和32年)の酉年に、日本は初めて国際連合に加盟してい
ます。東海村に原子炉が完成し、日本初の原子の火がともったのもこの
年です。
神武景気を背景に経済にも新しい波が押し寄せました。主婦の店ダイエ
ーが産声を上げ、コカコーラが日本に上陸しました。東京八重洲の大丸で
三時間勤務の従業員募集が行われ、日本で初めて「パートタイマー」なる
新語が生まれました。
そして、その12年前、1945年(昭和20年)の酉年が終戦の年だった
わけです。
さて、平成17年の酉年は・・・?
郵政民営化、ペイオフ解禁、京都議定書発効、減損会計スタートなど、
経済社会に変化をもたらすいくつかの施策が予定されています。しかし、
「事実は小説よりも奇なり」・・・予期しない出来事も数多く歴史に刻まれ
ていくでしょう。
ただ、われわれにできることは、高い理想に向かって、元気に、前向きに、
一歩一歩、未来を築き上げていくことのみです。
みなさん、今年もがんばりましょう。
■ 2. 山崎発、経営を考える
<ちょっと復習・・・>
『山崎発 経営を考える』も40回目を迎えました。
ここでこの数回を、角度を変えて復習しておきましょう。
vol.154、vol.155は、ターゲット顧客へのフォーカスの必要性と
その事例について考えてみました。
vol.156、vol157、vol158では、便益生態系競争が余儀なくされ
ること、さらにその便益生態系をいかにして構築するかという
点について整理しました。
便益生態系は、たとえば、
① ターゲット顧客のライフシーン、ワークシーンの把握
② 顧客にとってやってもらうとありがたいシーンの抽出
③ コアサービスと付加サービスの整理
④ 従来サービスとの差別化要因の整理
⑤ サービス提供プロセスにシステム化
といった手順によって構築されていくケースが多いといったこ
とを事例を交えてご説明しました。
さて、このようにターゲット顧客を鮮明にし、便益生態系を構築
したのは、どのような理由からでしょうか。
もちろん一番の理由は、何回も述べているように、顧客にとって、
「私のため」「当社のため」「私たちの事業のため」と感じてもらえ
るビジネスを創造することにありました。
そして、そのことが顧客から指名される強みにつながり、ブランド
を構築し、結果として売上、利益の増加につながることになります。
二つ目の理由は、ターゲット顧客を鮮明にし、便益生態系を構築
することによって初めて、真の意味でのマーケットサイズ(市場規
模)を設定することができる、という点にあります。
ここで「真の意味」といったのは、たとえば国民経済統計のような
マクロの指標として捉えるのではなく、新しいビジネスが構築され
たならば、どれだけの需要がこの世の中に存在するはずだ、とい
う戦略的視点から把握すべきだからです。
そして、この市場規模から、当面の自社のビジネスの目標値と
そこに到達するまでの時間、さらにはそのための戦術が設定され
ることになるのです。
次回は、これらのことをふまえて、
(1) ターゲット顧客の選定
(2) 便益生態系の構築
につづく、第三のポイントについて説明をしましょう。
■ 3. 今月の事務
<源泉徴収票など法定調書の作成・提出>
2005年がスタートしました。一年の計は元旦にあり、といわれますように
仕事始めに、1年間のスケジュールを組んで、事にあたりたいものです。
とはいうものの、1月も法定調書の提出事務がたくさんあります。漏れの
ないように気を引き締めて、がんばりましょう!
●源泉徴収票など法定調書の作成・提出
源泉徴収票(給与支払報告書)を市町村へ、法定調書合計票を税務署へ
1月31日までに提出します。なお年末に源泉徴収票を本人に交付してい
ない場合は本人への交付もお忘れなく。
●固定資産税の償却資産申告書の作成・提出
固定資産のうち償却資産については、固定資産税の償却資産申告書を
作成し、1月31日までに市町村へ提出します。
税務上経費に落としたコンピュータなども、償却資産の対象になりますの
要注意です。
●年賀状のチェックと住所録の整備
受け取った年賀状は、住所録等と突き合わせて住所や役職に変更がない
かチェックします。変更があれば、今のうちに住所録等を修正しておくと、
後が楽になります。年賀状を出していないところには、速やかに返礼の年
賀状を出しましょう。
■ 4. おしらせ
山崎修一オープンセミナーのお知らせ
日時:2月4日(金)10:00~16:45
テーマ:『失敗しない事業承継 オーナー社長の打つべき手』
お問い合せ:SMBCコンサルティング
詳しくは:http://www.smbc-sem.com/kansai/month/200502/sem0502_01.html
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次回のテーマは以下の通りです。
- 1. 時の話題
- 2. 山崎発、経営を考える
- 3. 今月の本棚
- 4. おしらせ
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