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いーかわらばん vol.158

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2004/12/22
  • vol.158

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

ジュニアボード

■ 2. 山崎発、経営を考える

便益生態系の構築-その2

■ 3. 財務ホット情報

平成16年『税制改正』-PARTⅣ

■ 1. 時の話題

<ジュニアボード>

「ジュニアボード」が再び静かなブームになりつつあります。

「ジュニア」は、ご承知のように、青年、若手といった意味、「ボード」
とは役員会、したがって、「ジュニアボード」とは、社内の若手、中堅
をメンバーとした準役員会、といったものを指します。

その起源は、1932年、香辛料で有名なアメリカのマコーミック社で、
C.P.マコーミックが36歳で新社長に就任した時点に遡ります。

彼は、本来の役員会のほかに、従業員が参加する準役員会や、多
くの委員会を設け、複合経営制を採用しました。その準役員会を
「ジュニアボード」と称したのが始まりのようです。

ジュニアボードは、プロジェクトチームとは全く異なる手法です。プロ
ジェクトチームは、個別のテーマについて、短期的・一時的に編成さ
れますが、ジュニアボード制は、全社戦略の一環として、長期的・継
続的なシステムとして機能します。

従来、様々な企業がジュニアボードを導入しましたが、必ずしもうまく
いったわけではありませんでした。その理由のひとつは、目的を若手
育成に置きすぎて、実際の経営とかけ離れた机上の空論になってし
まった点にあります。

あるいは、ひょっとしたら将来の大きな革新に繋がる可能性がある、
といった提案がなされても、しょせん未熟な発想だ、と本役員会で
一蹴されてしまい、結局モチベーションの低下に陥った、というケー
スも多かったようです。

ジュニアボードも従来のシステムにとらわれる必要は全くありません。
自社に適合した新しいしくみを構築し、トップダウンでも、ボトムアップ
でもない、野中郁次郎氏が提唱した日本独自の「ミドルアップダウン」
の強さを取り戻し、若い世代の自立性が会社を動かす機会を創り出
すことが重要です。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<便益生態系の構築-その2>

前回は、
① ターゲット顧客のライフシーン、ワークシーンの把握
② 顧客にとってやってもらうとありがたいシーンの抽出
③ コアサービスと付加サービスの整理
④ 従来サービスとの差別化要因の整理
という手順について簡単に説明をいたしました。

もちろん、これらは文字で書けばこれだけですが、実際には試行
錯誤の連続です。特に、④の差別化は、②③やこれからご説明
するサービス提供プロセスのシステム化と、非常に密接に関連す
るため、たいへん頭を悩ませるところです。

それでは、サービス提供プロセスのシステム化について考えまし
ょう。

ここは非常に重要なところです。従来から私は、「箒状の生産体
制」という表現でこの重要性を説いてきました。

プロセスは箒の枝部分のように一本化されているけれども、その
先は箒の先部分のように、たくさんに分かれている・・・

すなわち、生産された商品やサービスは、それぞれが「個客」の
ため、という実感をもたらしているけれども、それらが生産され、
提供されるプロセスは、きわめてシステム化、工業化されている、
といった状況を指します。

マスカスタマイゼーション、あるいは、過程工業化・産出個別化、
さらに、顧客最適と企業最適の融合など、この重要性はいろいろ
な表現で示されています。

このわかりやすい例は、なんといっても、デルコンピュータのダイ
レクトモデルでしょう。最終的にできあがった製品は、ひとりひとり
が自分に一番マッチした仕様になっているけれども、その提供プ
ロセスはきわめてシステム化されています。

あるいは、カレーのCoCo一番屋を思い出していただいてもいい
かもしれません。食べているカレーは財布と相談したうえで、その
人用にできあがっていて、隣で食べている人のものとはかなり違う
のですが、そこに至るシステムは、統一されたメニューで、ほんと
うにうまくできあがっています。

便益生態系を構築するに当たり、提供プロセスをいかにシステム
化できるかは、真の顧客満足をもたらすかどうか、利益を生み出す
ことができるかどうか、の分水嶺になるのです。

■ 3. 財務ホット情報

<平成16年『税制改正』-PARTⅣ>

 暖冬のため、年の瀬ということもしばしば忘れてしまう今年の
  12月ですが、年が明けると、あっという間に確定申告の提出
  が待っています。今回は、所得税の改正について、少しふれ
  ていきたいと思います。
 
●公的年金等控除額の引き下げ、老年者控除の廃止

平成17年分以後の「公的年金等控除額の65歳以上の者の
  上乗せ措置」「老年者控除」が廃止されます。
  平成17年以後は65歳以上でも、65歳未満と同じ控除額が
  適用されます。
  但し、老年者特別加算が創設されたため、65歳以上の最低
  保障額は120万(70万+50万)となります。


●住宅ローン控除

住宅ローン控除は16年末をもってその廃止が予定されて
  いましたが、景気情勢を踏まえ、16年中は現行通り、平成
  17年分以降については、控除期間の10年は維持されるも
  のの、「借入限度額」「控除率」は共に縮小となります。

  平成16年:10年間1%          最大控除額 500万
  平成17年: 8年間1%2年間0.5%  〃    360万
  平成18年: 7年間1%3年間0.5%    〃    255万
  平成19年: 6年間1%4年間0.5%    〃    200万
  平成20年: 6年間1%4年間0.5%    〃    160万

  住宅購入を考えている人は、お早めにご検討下さい。
  
  18年度からは、所得税の定率減税廃止と、所得税は、増税傾向
  が続きそうです。
 
  次回は譲渡所得に関する改正について説明します。

■ 4. おしらせ

★冬期休暇のお知らせ★

12月29日(水)~1月4日(火)
1月5日から通常通り営業を開始させて頂きます。

山崎修一オープンセミナーのお知らせ
  
  日時:2月4日(金)10:00~16:45
 テーマ:『失敗しない事業承継 オーナー社長の打つべき手』
 お問い合せ:SMBCコンサルティング
 詳しくは:http://www.smbc-sem.com/kansai/month/200502/sem0502_01.html

 
アウトオフィス及び財務のお客様へのお知らせです。

簡易監査は終了致しました。ご協力ありがとうございました。
   来年度も、定期的に監査の方実施したいと思いますので、
   ご協力よろしくお願い致します。

担当:財務指導部 山本雅文

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次回のテーマは以下の通りです。

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  • 2. 山崎発、経営を考える
  • 3. 今月の事務
  • 4. おしらせ

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