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いーかわらばん vol.148

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2004/10/06
  • vol.148

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

<時刻認証サービス>

今回は、「時刻認証サービス」についてのお話です。

「電子署名及び認証業務に関する法律」が、平成12年5月に制定
されました。これは、その情報が、間違いなく本人が作成したもので
あり、その後改変されていないものかどうかを確認するための、電
子署名について定めた法律です。
http://www.meti.go.jp/policy/netsecurity/digitalsign-law.htm

政府は、さらに仮称「e文書法」の制定を目指しています。

こういった一連の電子文書へのシフトによって、今後、その情報や
電子文書が、ホンモノであるかどうかを、より厳密に確認する必要
が強まってきます。

電子署名は、本人が作成したかどうかを確認するためには確かに
有効ですが、よく考えてみれば、情報等の作成者本人が後日勝手
に書き換えたかどうかについては、必ずしも検知できるとは限りま
せん。

そこで、登場したのが、この「時刻認証サービス」です。

これは、データの存在時刻と内容を、第三者が証明するサービス
です。確定日付の電子版と考えれば、わかりやすいでしょうか。

仕組みとしては、NTTデータ、アマノ、セイコーインスツルなど、サー
ビスを提供する企業のサーバーに情報を送ると、サーバーが時刻
情報を付加して暗号化する方式です。電子の時刻スタンプがポーン
と押されたというイメージです。

時刻認証サービスは、電子カルテや電子契約書といった「保存型」
文書、あるいはオンライン取引や、電子メール等の「流通型」文書
等で、改ざんなどがされると困る、といったものに、使用されること
になるでしょう。

電子社会が進化するに従い、その悪用を防ぐために、様々な法律
が制定され、さらにその法律を遂行するために新しいシステムが生
まれる・・・。 われわれは、新しい電子ワールドのルールが確立し
ていく真っ只中に、生きているようです。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<川上川下逆転現象>

「気づき」の能力について、ひととおり終わったところで、それでは、
事業開発の中身に少しずつ入っていきましょう。

今回は、「川上川下逆転現象」です。

私の講演を何回も聞いていただいた方々にとっては、「また言って
いる!聞き飽きた!」という内容かもしれませんが、スタートとして、
これだけはどうしても避けて通ることができません。

川上川下逆転現象とは何でしょうか。

商品は、川上であるメーカーから、卸、小売を経て、川下である最
終消費者に届く、と誰もが小中学校以来そのように習い、当然の
こととして、受け入れてきました。

もちろん今でもそれは変わっていません。ただし、それは「商品」の
流れを軸にして考えた場合であって、「情報」の流れを軸にした場合
には、多くの領域で、かなり前からすでに、川上は消費者になってい
るのです。

20世紀後半の工業化社会においては、商品も情報も川上が握っ
ていました。作れば売れる時代の特徴です。

しかし、成熟化、もの余り時代への突入とあいまって、消費者は自分
の欲しいと思う商品とピタッと会わない限り買わない、という傾向が強
くなったのです。もちろんこの傾向は、生産財においても、同様です。

消費者自身でさえ明確に認識できないかもしれないこういった欲求を、
企業側が、ひとりひとり細かく把握し、それを商品やサービスに具現
化する力があって、初めて勝ち残ることができる時代になりました。

まさに、エンドユーザー起点、しかも「個客」対応の経営システムが不
可欠になったのです。

これこそが、「川上川下逆転現象」です。

それでは、この「川上川下逆転」の本質はどこにあるか、次回はその点
について、さらに掘り下げてみましょう。

■ 3. 今月の事務

● 税務調査への対処

  税務当局は7月から新しい税務年度に入り、秋口から税務調査
  が本格化してきます。いつ税務調査を受けても大丈夫なように、
  証拠資料の整備などを改めて確認しておきましょう。
  契約書などの印紙などは見逃しがちです。

● 厚生年金保険料率の改訂

  2004年10月分より、一般被保険者の厚生年金保険料率が、
 13.934% (改訂前13.58%)に引き上げられます。
 今後は毎年0.354%ずつ 引き上げられ、最終的には1.83%
 で固定されます。
 
● レクリエーションの実施と事後処理

  社員旅行や運動会などを実施した場合は、費用やスケジュールに
  関する資料をきちんと保存しておきましょう。
  来年の計画にも役に立ちますし、税務調査での証拠書類としても
  有効です。

■ 4. おしらせ

★臨時休業のお知らせ★

11月4日・5日は、社員旅行のため誠に勝手ながら
臨時休業させて頂きます。
よろしくお願い致します。

山崎修一オープンセミナーのお知らせ
  
   日時:10月14日(木)10:00~12:00(午前の部)
                13:00~16:00(午後の部) 
  場所:阪急グランドビル26階
テーマ:午前『儲かる商売を創り出すための、人の育て方、組織のあり方』
       午後『儲かる商売を創り出すためのビジネス革新』
  お問い合せ:清話会 関西支局 06-6361-2351
   詳しくは http://www.seiwakai.com/seminar/seminar_now.html#osaka

日時:10月28日(木)13:30~16:30 
  場所:神戸商工会議所3階会議室
テーマ:『事業承継のための上手な自社株対策・節税対策』
お問い合せ:神戸商工会議所
詳しくは http://www.kobe-cci.or.jp/ 


アウトオフィス及び財務のお客様へのお知らせです。

6月から、簡易監査を実施しています。
重要な項目の監査はほぼ終了致しました。残り貸借対照表上勘定科目
    特に経過勘定に関する監査にに入らせて頂きます。
ご協力お願い致します。

担当:財務指導部 山本雅文

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次回のテーマは以下の通りです。

  • 1. 時の話題
  • 2. 山崎発、経営を考える
  • 3. 今月の本棚
  • 4. おしらせ

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