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いーかわらばん vol.145

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2004/09/15
  • vol.145

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

「ニート」人口40万人

■ 2. 山崎発、経営を考える

中心転換は価値観の転換

■ 3. 事業承継の真視点

名義株はずっとあとで恐い!

■ 1. 時の話題

<「ニート」人口40万人>

ニート:NEETは、Not in Education,Employment,orTraining の略で、
学校も行かず、働こうともせず、職業訓練も受けていない人たちの
ことです。

現在日本には、このニート人口が、25歳未満に限っても、約40万
人はいるのではないかと推計されます。1997年には、8万人だった
ことを考えると、6年間で5倍にふくれあがったことになります。

しかも、年齢別には、19歳が最も多く、高校卒業後、定職に就けな
いことが引き金になっているようです。

「ニート」は、「フリーター」とは少し違って、「働かない」というよりは、
「働けない」という要素が強く、敢えて分類すると、以下の4種類に
なるそうです。

① ヤンキー型  
② 引きこもり型 
③ 立ちすくみ型  
④ つまづき型    

いずれにしても、人間関係の自信のなさ、あるいは自分の能力、適性
が見えない、といった点がニートを生み出しているといった調査もあり
ますが、突き詰めると、家庭環境、家庭や学校のあり方に問題がある
と考えざるを得ません。

出生率の低下により、日本の人口は今年がピークとさえ言われている
状況の中で、ますます、労働力は低下し、高齢者割合は増加します。

家庭、学校における教育のあり方を、ほんとうに考えないととんでもない
ことになると、改めて強く感じます。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<中心転換は価値観の転換>

動因、誘因、中心転換という概念をスタートにして、前回は中心転換を
起こりやすくする環境について整理しました。

それは、要約すれば、明確な意図を持って、あらゆる角度から、深く探
求し、すばやく実践し、また考えるという訓練をどれだけ体験しているか、
ということになります。

私の独断で言えば、これは後天的な能力です。おぎゃあと生まれたとき
から、こんなことができる人はいないでしょう。

とは言いながら、やはり、ものごころついてから、思春期、さらに自立して
いくできるだけ早い段階で、こういった体験を少しでも深くせざるを得ない
機会がどれだけあったか、がその後を決定していくものと思います。

世間でも盛んに言われ、この「山崎発、経営を考える」でもしつこく申し上
げている「顧客視点」からのものの見方も、その本質は、中心転換をより
行いやすくするための、重要な手段である、ということです。

すなわち、人間が本能的、必然的に陥ってしまいがちな、自分の立場だ
けからの一方的な視点の殻をどうやって打ち破るか、その「ひとつの」
解決手段が「顧客視点」であり、ビジネスの場合は、より利益につながり
やすいものだ、ということです。

ということは、「顧客視点」の大事さは言うまでもありませんが、それとと
もに、ここに限界も潜んでいることがわかります。

その一つは、すでに指摘したとおり、「顧客の言いなりになる」ことはまた
問題である、ということです。これまた、一つの視点に縛られていることを
意味しますし、その時その時の顧客に振り回されることになります。

このことから、もう一つのポイントが見えてきます。すなわち、「顧客視点」と
言ったときには、そこにいかなる価値観が潜んでいるかを見いだしてこそ、
真の顧客視点ということができるのだ、という点です。

中心転換は、価値観の転換という側面があります。

■ 3. 事業承継の真視点

<名義株はずっとあとで恐い!>

今回は、中小企業における名義株についてお話をしましょう。

名義株とは、その名の通り、名前だけを借りた株式のことで、逆に
言えば、名義者ではない真の所有者がいる株式です。

昔は、設立の場合に発起人が7人、さらに募集設立ではそれ以上
の出資者が必要だったために、名前だけを借りて、実質的な出資
は社長一人が行っている、といったケースが稀ではありませんでし
た。

それでは、株主は、株主名簿に記された名義人でしょうか。それとも
実際にお金を出した人でしょうか。

昭和42年11月7日の最高裁の判決では、実際にお金を出した人
が真の株主である、としています。

しかし、実際にお金を出したかどうかを証明するのは、時が経てば
経つほど、難しくなります。名義株であることを証明するためには、

① 名義変更時の贈与税の申告書の有無
② 名義の貸借を示した旨の覚書、念書の有無
③ 配当支払いの実績の有無
④ 資金の出所を証明するものの有無、 等

がポイントになります。

名義を貸した方も、借りた方も、それぞれが世代交代をしてしまった
ようなときには、大きなトラブルを招きます。

実際に相続が発生して、事情を知らない相続人が、申告で財産に含
めてしまった、なんてことになったら、かなり面倒であることを覚悟しな
ければなりません。

名義株については、とにかく当事者が双方、健康である間に、明確な
確認書等を作成しておくなり、名義を正しいかたちに戻すなりして、後
の世代に問題を残さないようにしていただきたいと思います。

■ 4. おしらせ

日時:10月14日(木)10:00~12:00(午前の部)
            13:00~16:00(午後の部) 
  場所:阪急グランドビル26階
テーマ:午前『儲かる商売を創り出すための、人の育て方、組織のあり方』
       午後『儲かる商売を創り出すためのビジネス革新』
お問い合せ:清話会 関西支局 06-6361-2351

日時:10月28日(木)13:30~16:30 
  場所:神戸商工会議所3階会議室
テーマ:『事業承継のための上手な自社株対策・節税対策』
お問い合せ:神戸商工会議所
詳しくは http://www.kobe-cci.or.jp/ 


アウトオフィス及び財務のお客様へのお知らせです。

6月から、簡易監査を実施しています。
受取手形、売掛金の監査が終了したところから、買換金、支払手形等の監査に入らせて頂きます。
ご協力お願い致します。

担当:財務指導部 山本雅文

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次回のテーマは以下の通りです。

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  • 2. 山崎発、経営を考える
  • 3. 財務ホット情報
  • 4. おしらせ

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