いーかわらばん vol.141
- いーかわらばん
- 株式会社アウトオフィス
- 2004/08/04
- vol.141
▼INDEX▼
■ 1. 時の話題
<おサイフケータイ >
ソニーが開発した非接触型ICカード「フェリカ」については、
vol.126でも話題にしましたが、この7月からは、その
カード技術を携帯電話とリンクさせた「iモードFeliCa」という
サービスが開始となりました。
別名「おサイフケータイ」と言われるこの携帯電話のメリット、
デメリットはどこにあるのでしょうか。
まず、メリットは言うまでもなく、持ち歩くカード枚数の減少
による便利さでしょう。
今、クレジットカード、キャッシュカード、百貨店でのポイント
カード等を会わせると、20代女性の平均で約8枚、30代で
約7枚を持ち歩いているとのこと・・・。
これが「おサイフケータイ」で全くなくなるわけではありません
が、今後のサービス拡張しだいで、少なくとも3,4枚は減る
ことになるでしょう。
一方のデメリットですが、この「時の話題」でも何回か取り上
げたセキュリティ問題です。
携帯電話がポケットから知らずに滑り落ちた瞬間、クレジッ
トカードが一杯詰まった財布を落としたのと同じ恐怖が始ま
ります。
あるいは、磁気よりは安全と言われているICカードでも、
やはり近年スキミングによる被害は増加しています。
年間300億円を超えるというクレジット会社の不正利用によ
る被害は、さらに数倍にふくれあがることになるでしょう。
もちろん紛失、盗難に気がついたらリモート制御により、使用
不可とするなど、いろいろな対策が考えられていくことと思い
ます。
しかし、携帯電話は、電話付き、デジカメ付き、テレビ付きの
「財布」だという意識と使い方が使う側に要求されます。また、
それを提供する会社側にも、今まで以上に厳重なプライバシー
保護のシステムが必要になることはいうまでもありません。
■ 2. 山崎発、経営を考える
<サルの「気づき」をいかに応用するか?>
前回は、サルがバナナを獲得する過程を、「動因」「誘因」「中
心転換」という用語を使いながら説明しました。
さて、これを企業組織に当てはめると、どうなるでしょうか。
まず従業員ひとりひとりの心の中に「動因」がどれだけ潜んで
いるか、それが組織としてどのようなパワーにつながっている
か、です。
次に、「誘因」として、どのようなことが提供されているか、ある
いは、従業員一人一人が「誘因」を創造しやすい状況があるか、
という視点です。
そして三番目に、「中心転換」はどのような仕組みや体験によ
って可能となるのか、という点です。
もちろん、「優秀な」人間は、企業のシステムがどうであろうと、こ
の「動因」「誘因」「中心転換」を、試行錯誤しながらも、自らやっ
てのけることができます。
そういう人間を採用の段階で見分けることができるのであれば、
仕組み云々よりも、その採用に全力を注ぐべきでしょう。
しかし一方では、そういった人間が集まり、力を発揮する環境
がなければ、そのような人材も最初から集まってきませんし、来
てもすぐに去ってしまいます。
このように、採用と環境は「鶏と卵」といえます。しかし、そうはいい
ながらも採用の段階でもっとも注力すべきは、「動因」でしょう。
なぜなら、いろいろな心理学研究を見ても、この「動因」の表われ
方は、だいたい二十歳前後までで決まってしまい、その後、大きな
変化は望めないからです。
したがって、ひとりひとりにどのような「動因」を持つ傾向があるか、
また、その程度はどれくらいのものか、というその種類と程度を探
る観点は、「気づく」人材を欲するのであれば、重要なポイントとな
るはずです。
今この「動因」の程度の低さが大きな問題になっています。いわゆ
る「無気力感」「空虚感」、あるいは私がかつてここで説明をした、
「なんとなく症候群」「まあええやん症候群」は、この「動因」の低さと
同義語とも言えます。
サルの「腹を空かしている」といった「ハングリー精神」があまりに
強烈に出て組織に大きな悪影響をもたらすのであれば問題ですが、
二十歳を過ぎてこの「動因」の乏しい人に、それを持たせるのは
至難の業です。
このように、あえて分ければ「動因」は個人に帰属し、「誘因」は
企業に帰属する割合が高い、ということは言えると思います。それ
らを含めて、次回は「気づき」の環境を整理することにしましょう。
■ 3. 今月の事務
<今月の事務>
●労働保険料第2期分の納付
労働保険の概算保険料は、原則として5月20日までに納付することに
なっています。しかし、年度更新の際、延納の申請をすれば3期に分割
する事ができます。その2期分の納付期限が8月末日です。
所轄の労働局から送付される納付書を確認の上納付して下さい。
●中元・暑中見舞いの後処理
中元や暑中見舞いを頂きながら、お礼状や返事を出していない先
には、速やかに返信をおくりましょう。
併せて、贈答記録の作成、名簿変更の要否のチェック、訂正をしておくと
年末の準備が楽になります。
●夏場の健康管理
夏季休暇明けから8月の終わりにかけては、特に肉体的な疲労がたまり
やすい時期です。疲労が原因で、労働災害や交通事故などが発生すること
を防ぐため、従業員に健康管理と安全対策を徹底させましょう。
■ 4. おしらせ
<山崎修一オープンセミナーのお知らせ>
日時:8月10日(火)10:00~16:45
場所:SMBCコンサルティング 大阪オフィス
テーマ:『事業承継が上手くいくオーナー社長の打つべき手』
お問い合せ:SMBCコンサルティング 大阪オフィス
詳しくは http://www.smbc-sem.com/kansai/month/200408/sem0408_05.html
アウトオフィス及び財務のお客様へのお知らせです。
6月から、簡易監査を実施しています。
受取手形、売掛金の監査が終了したところから、買換金、支払手形等の監査に
入らせて頂きます。
ご協力お願い致します。
担当:財務指導部 山本雅文
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次回のテーマは以下の通りです。
- 1. 時の話題
- 2. 山崎発、経営を考える
- 3. 今月の本棚
- 4. おしらせ
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