いーかわらばん vol.136
- いーかわらばん
- 株式会社アウトオフィス
- 2004/06/30
- vol.136
▼INDEX▼
■ 1. 時の話題
<今週発売の週間ダイヤモンド >
今週発売の週間ダイヤモンド(7/3号)をご覧になりましたでしょうか。
黄色地の表紙に黒と赤の文字で、
「UFJ爆弾 発火寸前」
と、何ともおどろおどろしい表現で、否が応でも手に取ってみてし
まう、と言った感じです。
こうしたセンセーショナルなタイトルの是非はともかくとして、中身
は、といいますと、
PART1 UFJ再生シナリオの成否・・・
PART2 ダイエーをはじめとする問題企業の処理の行方・・・
PART3 人事抗争の実態・・・
等々が記されています。
ここから感じた点をあげますと・・・
四大銀行グループの決算を見る限り、「峠を越した」と言われてい
る不良債権処理は、まだ「峠の中腹にある」という点が一つです。
二つ目は、債権譲渡等の実行により、突如全く借りた覚えのない
ところから借金の返済を迫られる、といったことがありうる、という
点です。
三つ目は、デマメールで取り付け騒ぎを起こした佐賀銀行のよう
に、全面ペイオフ解禁まで1年を切った状況下では、取引銀行に
思わぬアクシデントがありうる、という点です。
いずれにせよ、低金利と公的資金投入という二重の国民負担のう
えに不良債権処理を進めてきた銀行の経営力に、真の疑問が投
げかけられています。
企業としても、再度、リスク管理を徹底する必要があります。
■ 2. 山崎発、経営を考える
<顧客の言いなりになるな!>
ここ数回は、開発との関係を念頭に置いて、POU(Point of Use;使
用時点管理)、情緒価値の重要性、クレームの意味等についてお話
をしてまいりました。
ここで陥りやすい重要な注意点を一つあげておきたいと思います。
それは、
「顧客の言いなりになるな!」
という点です。
私のお客様の会社でも、お客様は神様です、とばかりに、どっちの
従業員かわからない、といった営業マンが少なからずいます。
その方々は、「顧客の立場に立つ」ということを、顧客の言うことを
聞いて、そのまま実現すればいい、と誤解しているのです。
顧客の立場に立った素人的発想はきわめて重要ですが、それは
どこまでも「発想」の段階であって、提案された商品やサービスは、
「さすがにプロだ!」
「とてもそこまでは気がつかなかった!」
「なるほどこれはホンモノだ!」
と感動してもらえるものでなければならないのです。
そしてこれこそが情緒価値の一部を形成します。
そのためには、顧客の使用時点にまで踏み込んで探求する謙虚さ
を前提に、どこまでもオリジナリティを創造するといった姿勢が必要
です。
言い換えれば、プロだからと驕り高ぶるのでもなく、御用聞きに終わ
るのでもない、謙虚さと独自性の双方を兼ね備えた能力、風土が開
発には不可欠です。
■ 3. 悩みの相談室
<vol.124の回答>
3月のvol.124の悩みの相談室に対する皆さんの回答は以下の
通りでした。
きちんとお聞きできたのは、16人の経営者に過ぎませんでした
が、結論としては、
① やめさせる 13人
② 一人営業をさせる 2人
③ とりあえず「恩返し」の方法を考えさせて判断する 1人
(出勤しない相談役かな?)
という状況でした。
もっとも多い、「やめさせる」の理由としては、
(定年規定等があるなら、無茶はできないだろうが、)
人間63歳になれば、そう簡単に変わることはできないだろうし、
変われる人なら、すでに変わって、周りの支持をそれなりに得
ているはずだ。また、弊害が生じていることを本人が自覚でき
ないことが最大の問題だろう。
といった趣旨の話がほとんどでした。
また、やめさせる方法としては、
わかるかどうかは別として、状況を説明して、押し切ってしまう
しかない、それが社長の仕事だろう
というものでした。
みなさん、ご協力ありがとうございました。
***** vol.124 *******************************************
私は、現在43歳の三代目の後継社長です。
当社の取締役営業部長は、先代社長の時代からのその右腕とし
て、それなり当社を支えてくれた人ですが、すでに63歳を超えまし
た。
過去の功労は、確かに大きかったようですが、なにせ高度成長時
代の申し子のごとく、いけいけどんどん拡大至上主義でやってきた
ために、昨今の成熟時代に対応する当社の戦略や、ITを駆使する
商売についてこれず、若手社員から彼を部長にしておいていいの
か、という声が少なからずあがるようになりました。
本人は、「おれはまだまだ若い、もっとこの会社に恩返しをしなけ
れば・・・」を口癖に頑張っているのですが、取締役会においても、
根本的に考え方が違うため、私や若い役員とは、常に意見が衝突
して、無駄な時間を過ごすこともたびたびです。
彼に完全に引退してもらうべきか、どこかで花道をつくってあげる
べきか、本人がやる気満々であるだけに困ってしまいます。何かい
い方法があればご教示ください。
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■ 4. おしらせ
<オープンセミナーのお知らせ>
☆上記「悩みの相談室」に関するご意見は
mail@nksy.co.jpまで
お寄せください。
なお、いろいろな経営上の「悩み」をお寄せください。ご承諾をいた
だいた上で、「悩みの相談室」に掲載したいと思います。
オープンセミナーのお知らせ
日時:7月22日(木)14:00~16:30 場所:阪急グランドビル19F 関西文化サロン
テーマ:『オーナー企業の会社の譲り方・引継ぎ方』
お問い合せ:ビジネスエージェンシー 高島 090-1021-0421
申し込み方法は当社ホームページ講演予定をご確認下さい。
http://www.nksy.co.jp
アウトオフィス及び財務のお客様へのお知らせです。
6月から、簡易監査を実施しています。
現預金の監査が終了したところから、受取手形、売掛金の監査に入らせて頂きます。
ご協力お願い致します。
担当:財務指導部 山本雅文
いーかわらばんのバックナンバーをホームページに掲載しております。
途中購読の方で興味のある方は弊社ホームページをご覧下さい。
http://www.nksy.co.jp
次回のテーマは以下の通りです。
- 1. 時の話題
- 2. 山崎発、経営を考える
- 3. 今月の事務
- 4. おしらせ
【web】 https://www.nksy.co.jp
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☆弊社お客様並びに名刺を頂いた方にもお送りさせて頂いております。
突然の配信をお許しください。
☆展示会等のご案内を掲載させて頂きます、ご一報下さい。
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