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いーかわらばん vol.126

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2004/04/07
  • vol.126

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

「イコカでいこか」

■ 2. 山崎発、経営を考える

最高レベルの目標!

■ 3. 今月の本棚

『モノづくりのこころ』 常盤文克著 日経BP社

■ 4. おしらせ

いーかわらばんのバックナンバーをホームページに掲載いたしました。

■ 1. 時の話題

< 「イコカでいこか」 >


関西の人なら、「イコカでいこか」というコマーシャルをお聞きになったこと
があると思います。

これはJR西日本のカードで、定期入れに入れたままでも、改札機にタッ
チするだけで通過することができ、精算も自動的にできるカードです。JR
東日本のほうでは「スイカ」という名称で利用されています。

では、このカード技術はどこが開発したものかご存じでしょうか。答えは、
知る人ぞ知る、ソニーが開発した「フェリカ(FeliCa)」という非接触ICカー
ド技術です。

カードを読み取り機に近づけると、無線で、有効期限や運賃のデータを
送受信し、その処理にかかる時間は、1件あたりわずか0.2秒、さらに
処理に必要な電力は、電波によってカードが発電して供給されるという、
よくわからないけれどすごい仕組みです。

日本の交通機関では、ほぼ独占状態です。海外でも、香港やシンガポ
ールの交通機関で使われています。

交通機関以外では、たとえば、東京三菱銀行や電通などにおいては、
社員証としても使われており、昨年12月末現在で、全世界におけるフェ
リカ搭載カードの累計出荷枚数は4300万枚に及んでいます。

今年の1月には、NTTドコモと合弁で、フェリカネットワークスという会社
を設立し、携帯電話の中にフェリカを組み込むことによってより早いダウ
ンロード等のサービスを提供しようとしています。

従来の磁気技術のように接触を必要としない分、挿入等の手間は不要
で、摩耗や破損も少なく、偽造される心配も少ないとあって、利用範囲は、
あらゆる分野に広がっていきそうです。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<最高レベルの目標!>


前回は、目標管理を人事評価と結びつけるところに、そもそもの問題が
あるのではないか、ということを申し上げました。

でも、それは、もちろん、目標が不要だとか、それを管理することに意味
がない、といっているわけではありません。あくまでも、人事評価とのリン
クが問題です。

さて、個人のプライベートな目標はともかくとして、ビジネスにおいて目標
を設定する際に、気をつけなければならないのは、どのような点でしょう
か。いくつかのポイントをひとつひとつ考えてみましょう。

まず、今回は、「最高レベル」という視点です。

目標に関して、多くの企業の、大勢の方をご指導してきた経験から、人
や組織の成長度合いは、最初にたてた目標レベルが高い人ほど高いと
いう、当たり前のことが鮮明になってきました。

だったら、少しでも自分や自分の組織を成長させたい、と真剣に思うな
らば、
「全知全能を使って考えうる、最高レベルの目標を設定しましょうよ」
と、ここ数年申し上げています。

現在いくつかの企業で、目標管理がうまくいっているのは、この「最高レ
ベルの目標」を実行しているケースです。

繰り返しになりますが、「最高レベルの目標」といいながら、それを人事
評価とリンクさせたら、前回申し上げた理由から、元も子もありません。
効果はきわめて低くなります。というより、最高レベルを心理的に設定し
にくい状況にしてしまいます。

それでは、なぜ、「最高レベルの目標」がそれほど効果があるのでしょう
か。重要な理由は三つあるとが考えられます。
① オリジナリティ
② スピード
③ what構築能力
これらについては、次回ゆっくり考えてみましょう。

■ 3. 今月の本棚

<『モノづくりのこころ』 常盤文克著 日経BP社>


花王の元社長であった常盤文克氏の最新の著書です。この本の特徴は
二つあると思います。

ひとつはMOT教育の紹介です。MOTとは、Management of Technology
の略で、日本語では「技術経営」とでも訳すことになるのでしょうか。

技術のみに特化し、経営、顧客、消費に関心が薄い人たちに、ほんとう
のモノづくりはできない、「雪が解けて水になる」という理系の発想と、「雪
が解けて春になる」という文系の発想の両方を兼ね備えた文理融合型の
人材の養成が必要だと主張していることです。

しかも、もともとアメリカからスタートしたこの制度を、そのまま取り入れた
のではだめであって、日本のモノづくりの文化、伝統を取り入れた日本型
MOTを作り上げるべきだ、と提唱しています。

もう一つは、その「日本型」の意味として、東洋思想を組織に織り入れる
ことを強調している点です。

山口県長門の有名な詩人、金子みすゞの「星とたんぽぽ」という詩を引用
して、その中の
 見えぬけれどもあるんだよ
 見えぬものでもあるんだよ
という「見えないもの」を重視することの必要性を説いています。

中国等との激しいコスト競争にまともにさらされないためにも、日本の伝統
を生かした、ほんとうのモノづくりの極意は何かを考えなければならない時期
に来ています。やさしく書いてくれている本ですのでぜひご一読ください。

■ 4. おしらせ

<いーかわらばんのバックナンバーをホームページに掲載いたしました。>


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次回のテーマは以下の通りです。

  • 1. 時の話題
  • 2. 山崎発、経営を考える
  • 3. 事業承継の真視点
  • 4. おしらせ

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